Aパートの日常回凄く面白かった。
9話での伏線がしっかり生きているのはお見事である。
くらげ饅頭はΔの売り要素で、マクロスFのランカのにんじーんのオマージュが楽しい。
ハヤテがフレイヤだけでなく、ミラージュとの絡みを増やしてきてやっぱりフレイヤはとられないか心配になっているご様子。
マキナの存在感も急激に増してきていい感じ。
ワルキューレの恋愛話はマクロスの華なので無粋なことはいうまい。
美雲の神秘的なアピールはキャラ立ちしてて良い。
1話の舞台のアル・シャハルで再び空中ドッグファイトは結構燃える展開にみえた。
「歌ってくれカナメさん!」でAxiaの入り方凄く綺麗で魅入った。
死に場所は空の上で……。
Δは空戦が主で変形が少ないというが、結構頻繁にガウォーク形態になってホバリングしたり制動制御してるのでこの部分は満足してみている。
人型のバトロイド形態は機動力という意味ではとる必要のない形態で、無理やりバトロイド形態にするためにハヤテのインメルマンダンスという設定を付け加えたのだろうが、今のところほぼ死に設定となっているのは…うーん。
敵の方はやっぱりまだ決闘とかしてても空気感が薄い。
メッサーと生身でつばぜり合いとか、銃の付きつけ合いとかした方が印象に残ったのではないかと思ってしまう。
先にミスって10話から観てしまったことを悔やむ面白い話だった9話。
フォールドレセプターの保有者がハヤテもそうだったとは!
主人公っぽくて好印象だった。
バルキリー乗りが万が一でもヴァールになったら墜落確実なので超重要なファクターだ。
硬派なメッサーのブレスレットの萌え要素。
ハヤテやミラージュにあたらずにしっかり頭を下げられるのは意外な反応で良い。
曲のボーカルエースは美雲さんだけど、リーダーはカナメさんという役割分担はうまくいっている。
ヴァール化が迫っている中で、メッサーの本気の動きは凄い。
白騎士との決着にこだわってまだバルキリー乗りでいたいというメッサーの覚悟が素晴らしい。
「僕らの戦場」に乗って空を舞うメッサー機はマクロスプラスのガルトのリミッター解除のときみたいで見せ場盛りすぎなくらい満足した。
海に向かって吠えろー吠えろー!
フレイヤの掘り下げも上手で、ウィンダミア人の寿命に触れたり後半も密度とっても濃くて満足
ウィンダミア人は身体能力が高いというのがしっかり画面でアピールしてる。
軍事描写が濃くなってきて面白い。
「いけないボーダライン」の曲に合わせて美雲さんが出てくるのは凄く頼もしい。
ウィンダミアの騎士は剣で、メッサーは銃で渡り合ってるのがやっぱり格好いい。
「決着は宇宙(そら)で」
歌はあくまでBGM
決着は人vs人でバルキリーでつけようという姿勢が良い。
ハヤテも殴られたばかりでボロボロだけど、その息遣いが緊迫感を出している。
ミサイルをバドロイドのピンポイントバリアでとっさに防ぐ場面とか要所要所の見せ場もしっかりあって面白い。
「撃っちゃいけーん!」というフレイア。
歌はきっと届くから!こういう場面をみると熱気バサラの姿勢を一番受け継いでるのはフレイアなのかなとも思う。
ハヤテはとっさに照準を羽に変更して撃つなど、スタイルをしっかり貫いてて文句なし
メッサー中尉がバールの兆候が出てきて次回また楽しみになってきた。
ボルドール星に潜入捜査する回で画面が華やかだった。
ハヤテフレイアミラージュを深く知れて楽しい。
バール症候群で操られてる兵士の子供とか急にシリアスになってきた
美雲さんがところどころシェリル・ノームみたいな態度をとっているのが気になる。
何を確信していっているのか。
水とリンゴを混ぜるとバール化するとか怖い。
サービスシーンも多くて、ちゃんと話が進んで次回の引きが気になる。
水準も平均以上に高い回だった。
メッサーにハヤテの操縦少し認められてたのはデレが見えて良い。
美雲が結構ことあるごとにフレイアを挑発してくる。
ハヤテとフレイアの息が合ってる描写は見てて凄く楽しい。
見てるとミラージュともハヤテは仲が良くって、メッサーに認められたい的な感情で協調できてるので感情移入しやすくもある。
白騎士とメッサーは実力が拮抗してるみたいで面白いライバル関係だ。
推進剤を切らしてしまい敵に追撃ができなかったハヤテの失態はきっちり冒頭の伏線を回収してて面白い。
ミラージュ役の瀬戸麻沙美さん今回の話みるとだんだん良いと感じるようになってきた。ハヤテが「ミラージュ教官」と呼んだとき、ハヤテの成長が本当に感じられる。
ますます磨きがかかってきてハヤテが格好良くなる。
EDの前の「決断オーバーロード」というタイトルの出し方にセンスを感じる。
だんだんと濃くなってくる〇〇な違和感。
その元凶である長谷君が妖怪アパートにやってきた。
長谷君の怒涛の高級手土産攻撃で次々に住人が篭絡されていく。
手だけ浮いてる瑠璃子さんを受け入れたら正直もうどんな妖怪でもビビらないだろうという気がする。
飯描写は非常に美味しそうで良かった。
小さい男の子に可愛いを連呼する男子高校生長谷君。
古本屋さんは中二的でカッコイイ!ちび悪魔は演出でわざともってきただろという気もするが…。
長谷君実はびびってましたというカミングアウトも結構わざとらしい。
稲葉と二人になってその態度はある意味直球だった。
それにしても、このアパートの意図的な文明機器の無さは不安になるレベル。
パソコンもテレビもラジオも無く、情報を得る方法が無い閉鎖空間アパートで長谷のバイクだけ画面から浮いていた。
今回はインターミッション的な回で特に作業描写はなかった。
新入社員の面接の場面からスタートしてねねっちがスーツ着て登場したのは青葉じゃなくても驚くと思う。
現実でうみこさんみたらアニメの比じゃなく緊張しそうな雰囲気がする。
デバックの経験からプログラムを作成する側にステップアップを考えるのは志望動機としてはポピュラーな方だろう。
通常の面接ではなく、これは桜ねね専用の青田買いスカウト面接だと考えるとまぁ納得のいく面接内容だったと思う。
弊社のプログラマーの入社の実力には達していないといううみこの言い分も、新卒なら充分すぎるほどの実力は7話かけて見せつけた後であるから、桜ねねが調子に乗らないための方便なのだろうと理解できる。
キャラ班に嫌われたと気にするクリスさんだけど、客観的にみて社内コンペは社員教育にはうってつけの催しであったわけで管理する側からみると悪い結果ではなかったように思う。
親会社が下請けの内部事情に口を出した形になったからフォローがいると考えてくれるのは有難いことではあるが。
今回は策士な葉月さんが要所要所で光る。
そして、専門学校生のインターンシップとはまた政治的にえぐいネタ来たなと感じた。
二人には罪はないけれど。
FireBomberが好きな方専用の映画
簡単にいうと、中身は長いマクロス7の話の総集編だが、冒頭や幕間でマクロスFのメンバーが思い出話をしてくれるというオマケがついているだけの映画です。
そして、マクロスシリーズは全て劇中劇設定なので、そのメタネタが一番活かされてる映画かもしれません。
マクロス7で我々が見たアニメですら誰かの撮ったビデオの編集かもしれないというモヤッとした疑惑すらこの映画は残して終わります。
冒頭、オズマ隊長が怪鳥からVHSのビデオテープをもらい、アナログに詳しいルカが休日にこき使われて骨董品の映像テープを再生するというところが導入の部分で、マクロス7の1話あたりのダイジェストが始まります。
正直このダイジェストもマクロス7を知っている人向けの総集編で、おそらく曲の編集はこの映画のための新規編集なのだろうが話が繋がっていないので結構退屈に感じてしまいました。
マクロス7の1話の次は13話付近までいっきに飛んでしまい、このあたりでマクロスFのランカちゃんが登場して一緒にビデオを見る感じになりますがマクロスFのキャラの掛け合い部分は非常に少ないので、F目当てだとガッカリすること請け合いです。
そしていきなりシビルやギギルが登場してほぼ説明のないパートがダラダラと続く。
映画が1時間ほどすぎたあたりでやっとシェリル・ノームがビデオを見にやってきます。
このあたりでなぜか唐突にマクロス7の登場人物紹介が入ります。
なぜこんな中盤すぎに紹介なのか理解に苦しむのですが、プロトデビルンの方の設定がほとんど触れられず、画面の中のバサラたちはどんな意図で何をやっているのか予備知識がない人はポカーンとすること請け合いの退屈な画面がまた続きます。
(7初見だとシビルが特に全体的に意味わからないし気持ち悪いと思うかもしれない)
そしてマクロス7最終回のゲペルニッチとの決戦の「トライアゲイン」でビデオは終わります。
Fメンバーはこのビデオを見て気持ちが高ぶったのか、オズマ隊長のマンションの上から人集めてライブ準備をし、シェリルとランカがFireBomberの名曲「突撃ラブハート」を歌って終了となります。
オズマ隊長の一番好きな曲の答え合わせや、怪鳥の正体のガビルが久しぶりにFireBomberの歌が聞きたくなったので、車で曲を聞いてたオズマを襲ってなし崩し的に突撃ラブハートが生で聞けるライブまで開かせたというオチらしいオチがつくのが、体裁だけ整った感じがして微妙に感じる。
ちなみに今回の集まりでアルトが参加してないことの説明がなく、ミシェルも生き残って登場してるためFの時系列ではどこに入るのかよくわからない映画です。
マクロス7好きでも、ここまでばっさり意味不明な編集されていると先にいったように退屈すぎて途中でかなり眠くなりました。
よっぽど暇じゃない限り観るのはオススメしない映画です。
間違ってもマクロス7観たことないからと、この総集編で済まそうなんて安易に考えて手を出して欲しくない映画です。7はTV版を観ましょう。
5話あたりまで迷走してたような展開だったけれど
本格的に修行に入ってからは面白くなってきた気がする。
妖怪アパートに帰ってきて、秋音さんの登場割合が増してきたことが面白さに起因してるように私は感じてる。
今のところアパートの住人は有士君に優しいし、優良なアパートの中の施設紹介みたいなパートはそろそろ終わりとなり次の展開に向けて何か大きな目標があればもっと面白くなると思う。
阿部敦の幻想殺し(イマジンブレイカー)という声補正の偉大な前歴があるので、早くそういう形のスカっとした話が今後みたい。
Cクラスもっと頑張れよ…と言いたくなる展開であった。
スマホ取り上げられたくらいで、龍園さんに相談諦めるというのも納得いかない気がした。
訴えを取り下げることに関して彼らの一存で決めるくらいならそもそも龍園さん巻き込む必要はなかっただろうに……。
案の定ボコられたけど、アホだから仕方ないと納得は一応した。
こっそりネットアイドルやってる佐倉さんサイドも問題あるだろうが、ストーカー君も逮捕されて一応の解決はなされた。
綾小路は自分から問題につっこんでいく性格ではないけど、周りが巻き込もうとしてくるから渋々対応してる姿に一貫性を感じて嫌いではない。
「俺の詮索はするな」という彼の態度で以後、堀北さんは日和ってしまったのは原作含めて先延ばし要素で残念だったけれど、手の内を見せないダークっぷりは格好いいのでよしとしたい。
Aクラスのボスのロリは原作ではこの場面で出てこないけどアニメでは因縁しっかりつけてきたのは好印象だった。
プロトカルチャーという設定があって、それが他の惑星の先住民が地球人と同じような姿をしているという理由付けにもなっている。
初代マクロスの頃はゼントラーディの方が文明が進んでいたが、今は地球側が宇宙最先端の技術保有をしているという背景が説明でわかる。
ウィンダミアと戦争になったけれど、フレイアのどこまでもまっすぐな言葉が響く。
フレイアはルンで感情が丸見えなので、ハヤテは凄く心配している。
「なんで戦争なんかするんかね…」と落ち込むフレイアを励まそうとミラージュが来たけど、取り残されるの可哀そう。
会話の内容はともかく、やっぱりマックスとミリアの逸話はファン待望の話だったと思う。
ハヤテはもう完全にフレイアのことしか見ていないのが完全に恋する男の子の視線だった。
コックピット内での「覚悟するんよ~」はかなりグッとくる演出だ。
軍隊だから規律違反に厳しいのは当然だが、ハヤテのやる気に繋がった違反なので良かった
海グモの姿煮のインパクト凄いなぁ。
生体フォールド波はやっぱりチバソングとは別物なのか7ファンとしては凄く気になる。
ハヤテとフレイアがやっぱり主役でこの二人の目線から色々観ていると楽しい。
歓迎会に居ない美雲さんがミステリアスを強調している。
AIが苦手なハヤテのための機体チューンナップがどう戦闘に影響してくるのか楽しみな要素だ。
「不確定性☆COSMIC MOVEMENT」素晴らしい曲だった。
戦闘はバトロイド形態でのハヤテのピンポイントバリアパンチ格好良かった。
前半フレイアのウィンダミアが田舎アピール凄かったのに、ウィンダミアが実は王国で宣戦布告してきたという事実は驚いた。
ED曲も4話目で初披露だが、爽やかで非常に良い。
キャラ班の自分が担当してるキャラの練り込みが進んでいる。
全部先輩がやってた仕事だけど、2年目でキービジュアル担当は純粋に出世早くて凄いと思う。
NeNeQuestの完成度はともかく、青葉に相談するとギャラが発生するという話はしっかりしてて偉い。
3Dの仕事の中身まではそこまで詳しく描写されないが、開発初期のモデリングが基本的に仕事の山場なので頑張って欲しい。
キービジュアルが八神コウメインという話になったのは、親会社のねじ込みでありがちだろう。
葉月さんがちゃんと現実みて判断を下したというのがビジネスライクで信頼できる上司の証だ。
新人2年目なら雑誌のイラスト寄稿とか設定資料の一つで採用されれば正直凄いことなのだけど、青葉の潜在資質はかなり高いことの現れなんだろうか。
8年上の先輩と対等にコンベンションする責任の重さはNewGameの絵柄に騙されそうなくらいリアルに伝わってくる。
八神コウが青葉に差し入れしたブラックコーヒーのカップってこれ、1つ2000円するサーモスの保温マグカップで、自分が使ってるやつと同じやつで地味に感動した。
サーモスのマグカップもう1個買おうかな…
会話のやり取りが非常に面白い
ネトゲの中に閉じ込めてしまった系のアニメでは古参に入るアニメです。
現在主流となった基本プレイ無料のアイテム課金制ではなく月額課金制の時代のゲームなので、プレイスタイルの価値観が今と多少違うかもしれません。
この作品はネトゲの中のアバターと現実の世界の生活が同じ目線で描かれ、会話の中身が限りなく私も昔経験したMMORPGの中のチャットの会話に近いものを再現していたことに魅力を感じました。
SAOやログホラ、ネトゲ嫁、オバロ、PSO2などネトゲーを土台にしたアニメは数多いのですが、チャットの中身は.hack_SIGNが一番生々しい会話をしていたと感じました。
ストーリーはログアウトできなくなった少年のため、「key of the Twilight」と呼ばれるレアアイテムを探すというのが大筋となるお話になります。
面白いと思ったポイントは、このアニメの登場人物は大体何かをロール(役割を演じること)をしてることです。
最近のゲームではこのロール行為は下火になってきたので目新しさを感じることでしょう。
現実は外資系のサラリーマンが、ネトゲの中では紅い稲妻クリムを名乗る熱血漢だったり、レンタルビデオ屋の中年フリーターがギルドの姫を守る騎士を演じたり、比較的年齢の高めの人たちが普通にネトゲをやりつつネトゲ内の危機に立ち向かう様が非常に面白かったです。
その中で私の特にお気に入りは「BT」という女性プレイヤーです。
ゲーム内では凄くクールで冷たい女性なのですが、それはゲーム内だけの意図的な演技で、たまに映るリアル世界のOLをする彼女との性格のギャップが非常に興味深い話でした。
BT主役の第17話はぜひ観て欲しいおすすめの回です。
他にも音楽の質の良さにも注目です。
特にSee-Sawの歌うOPED曲がサイケデリックな雰囲気がありオススメしたい要素です。
ネトゲにまだ夢があった時代のとても自由な作風と理想が込められた良質なアニメ作品です。
このアニメの続きはゲームに繋がるため事件の完全解決とまではいきませんが、.hack_SIGN内でゲーム版に繋がる伏線として登場するボス(スケィス)が登場します。
一人のプレイヤーがこのボスに吸収され未帰還者になったまま終了するという後味の悪い結末もまた作品の魅力といえるでしょう。
アニメもゲームもおすすめのシリーズです。
キャラデザからは想像もできない展開が続く
「あなたを救う。それが私の最初の気持ち。今となっては…たった一つだけ最後に残った道しるべ」第11話の暁美ほむらの台詞ですが、この台詞に辿り着くまでの彼女の孤独な戦いの心情を思い描くと切なくなりました。
今でこそアニメ史に残る作品といわれていますが、放送当時私もこの作品の考察にとても夢中なったことを覚えています。
このまどかマギカの物語の真の主人公は誰なのか。その問いは紛れもなく暁美ほむらという女の子でしょう。
第01話でまどかのクラスに転校して自己紹介をされ、まどかを知っているかのような振りまいを見せたほむら。
まどかはこの時点で夢の中の不思議な女の子としか認識していなかったけれど、キュウべえと出会い、巴マミの案内を得て魔女という存在を知ったまどかは、暁美ほむらに幾度となく助けられていたことに気付きます。
10話をみてまた1話から見直すと今までまどかが主役と思っていたストーリーが見事にほむら主役に見えるというギミックは本当に見事で、観ればみるほどほむらに感情移入してしまう構成には涙しました。
11話のワルプルギスの夜戦の重火器のオンパレードは劇場版クラスの派手さです。
キャラクターデザインの可愛さ、魔女空間デザインの奇抜さ、劇半曲のおどろおどろしさもあって何度見ても飽きなくて自分でも驚いています。
当時まどかの下した最後の行為は賛否両論の議論を呼びました。一人が犠牲になり残された者は戦い続けるという結末はとても神話的です。
まどかのいない世界で戦い続ける暁美ほむらはそれで幸せなのかい?という視聴者の疑問は、まどかマギカ劇場版3部作の完成をもって新たなステージに移行しました。
自衛隊の駐屯地やヤクザの事務所から銃火器を盗むほむらの様子とかそういうのはPSPのゲーム版がばっちりフォローしていますのでそちらもおすすめです。
永く孤独な戦いの果てに
TVシリーズの総集編の後編です。
人魚の魔女を倒したあとにお墓のシーンがありますが、ここは長い映画のために一息入れてくださいという休憩ポイントのためわざと入れてある閑話休題シーンだと感じました。
実際長い話ですので、このシーンの荘厳さがあるのとないのとではテンポに休憩がなくて観てて辛かったように感じました。
10話だけそのまま音声再録もなしで流したことにより過去のエピソードという強調がされていて良かったです。
10話部分の編集に手を入れる隙がなかったかもしれませんが、何度見てもほむらの過去話の構成は見事でした。
一見この総集編にみえるこの劇場版、実は本編の時系列にそのまま組み込むことが可能だと考えられるポイントがあることに気付いたであろうか。
至るところにあるTVシリーズよりきらびやかになった建物、新録されたセリフや演出は全て夢として、主観的にほむら自身によって盛られた描写には合理的な説明をすることができます。
EDではわざわざ魔女文字のテロップを用意し、流れるシーンの背景では現在進行形として複数の眼に囲まれて眠らされているほむらの姿を確認することができます。
この前後編は、実は暁美ほむらがある存在によって見させられている「夢」という解釈ができるのです。
本作は.総集編という体をとった紛れもないこれはTVシリーズの"続編"の映画です。
新しいことをやろうというスタッフの気概がこれでもかとこの総集編にも表れているところが素敵な映画でした。
ほむらちゃんの望みを叶えてあげたい
劇場版3部作の完結編であり完全新作ストーリー映画です。
副題の新編/叛逆の物語とついていますが、最後までみるとまさに秀逸な副題だと感じています。
主役は引き続きTVシリーズの続きから暁美ほむらの視点で綴られていきます。
「まだ、だめよ」のミュージカル調の演出から始まり、ほむらがここが魔女の結界の中であると認識し、脱出するというのが流れが物語の骨子になっています。
ですがここに数多くのギミック、暗示、時には魔女文字という形のサブリミナルが複数混ざり込み、まるで宗教映画の如くダイナミックな映像の魔術で物語を覆い隠しているところが凄い映画だと感じました。
眼鏡をかけて三つ編みにした素顔のほむらが、ワルプルギスの夜の日付を乗り越え朝日をみたとき、ここは夢の世界であると認識してからの無意識下の画面の攻防に気付くと非常に面白い作品に見えてくると思います。
「まだ、だめよ」という音源がアレンジされ気づかれないよう、非常に多く使われており、これが何度も何度もループして葛藤する心の迷いを演出しています。
心に傷を負ったほむらは野原で嘘偽りのない本心のまどかの気持ちを聞き、ある決断をしました。
そのことが結果的にBad風味である本作の結末を導いたことになり、その世界は幸せなのか、不幸せなことなのか観た人の賛否両論の評判を生みました。
まどかがいない新世界では他の魔法少女と真の仲間になれない、なってはいけないという独りよがりの孤独を抱えていたことがTVシリーズから伏線として機能しており、TVシリーズの結末とは逆の立場に叛逆するというラストを得てやっと仲間と向き合うことができた成長と捉えることも出来ると思います。
難しく書きましたが、ぜひほむらの気持ちになって、なんとしてもまどかのいる世界に回帰し、「彼女を守れる私になりたい」という願いを叶えたかった気持ちを汲んであげてください。美樹さやかともこういう形でしか親密になれなかったと考えるとまた面白いかもしれません。
「いつもモノクロだった瞳の奥の景色捨てたら夢みつけた」
「何もない世界で創る絆は強い意志を与えた」
OP曲カラフルのこの歌詞は初めて聴いたときは背筋が凍るほどの衝撃を受けて、涙が出ました。
遅効性SFの真骨頂!見ればみるほど深みにハマっていくバトルが見所!
週刊少年ジャンプ連載中の人気漫画のアニメ化作品です。
全73話で朝の時間帯に放送された紛れもなく子供向きのアニメです。
しかし、ワールドトリガーは近年稀にみるSF設定の緻密さがあり、それを少年が大好きな要素に完璧に落とし込まれた見事な世界観で大変魅了された作品です。
制作は、老舗である東映アニメーション。アニメには珍しくEDテーマがなくOPが作中で一番盛り上がる手前に臨機応変に挿入されるところがまた痺れました。
前期OPの曲「Change the New World」と中期OP「アシタノヒカリ」どちらとも最高にハマっていて凄く良かったです。
この作品は群像劇であり、メインは三雲、空閑、そして迅の3人。
他にもたくさんの隊員が登場し、A級B級C級とそれぞれお気に入りのキャラが出て
話数的には7話「三輪隊の強襲」から非常に面白くなるので、そこまで見続けると「遅効性SF」と呼ばれる本作の魅力がだんだん伝わってくるのではないかと思います。
(原作でも三輪隊登場あたりから打ち切りを回避し一躍人気作品になったという経緯があり、アニメも同様)
ワートリは群像劇のため、キャラクターががたくさんいて覚えにくいのですが、キャラが登場するたびにA級〇〇隊1位の〇〇と名前を胸元に表示してくれるため、自然と多くの名前を覚えることができる工夫がされています。
本作は思った以上に人気作品となり、放送クール延長によって予想以上に長いアニメ作品になりました。
売りは戦略性の高い多vs多の連携バトルです。
連携が売りのため、主役メンバー以外の戦いが非常に面白いです。
特に22話からの「大規模侵攻開始」からの大規模侵攻編では多くの味方メンバーが侵略者相手に活躍し、味方キャラの頼もしさを感じさせてくれます。
そして、第38話「B級ランク戦開幕」でその先輩方と模擬戦をするという流れが、この隊をどう攻略していくのかという戦略を練る楽しさがあって面白いと感じました。
残念ながらアニメが原作に追い付いてしまった第49話から第62話まではアニメオリジナル編が挿入されて、原作の流れがぶつ切りとなってしまいますが、第63話から73話(最終回)まで再び原作路線に戻って綿密なバトルが描かれます。
原作の描写を補完するオリジナル描写が見事なため、アニメ版かなり面白いです。
現在本誌では作者の葦原先生が首の手術のいるご病気で休載中のため、アニメの続きも当分先になりましたが、2期濃厚かつ原作も非常に濃いので楽しみにしています。
声に出して読みたい富野節が満載!
ブレンパワードは一言でいえば「小難しい物語」といえるかもしれません。
1話から、この人はなんで独り言をこんなにしゃべっているんだとか、オルファンってなんだよ!リバイバルとかプレートとか全く意味わからないとかたくさんの?が並ぶかもしれません。
そういうのはあとからにして、まずはこの作品の空気感を味わってください。
主人公の伊佐未勇は、ヒロインの宇都宮比瑪に一目惚れをします。
そのことを本人は認識できていないところから始まります。
おそらく最終回までぼんやりと思っていることかもしれませんが、それがこの作品の根幹です。それが理解できたとき、貴方は全てを理解して納得がいくことでしょう。
少しでも興味が出た方は、第14話の伊佐未勇のブレンを叱る長セリフをぜひ聞いてください。 役者が芝居をしていることを忘れるようなセリフの応酬があり、ブレンパワードという作品から滲み出る目に見えないパワーのようなものを感じるはずです。
胡散臭い書き方に感じるかもしれませんが、そのくらいの衝撃を受けた作品です。
これはもう、思わずレビューを書きたくなる濃さでした。
ブレンパワードのキャッチフレーズの「頼まれなくたって、生きてやる」には、富野監督からの熱い叱咤激励のメッセージが込められています。
未だに台詞の応酬のパワーでブレンパワードを超えるような魅力を感じた作品はありません。
あと、個人的によく見返すのは、第17話「カーテンの向こうで」という話です。
バロンズゥやネリーブレンが初登場の回ですが、不思議な少女ネリーの言葉は伊佐未勇の心理にとても大きな影響を与えたのが分かります。
登場が短いネリーの印象が強くって何度も何度も観たくなるような魅力を感じました。
このアニメはところどころ心理カウンセラーの言葉のような、コトバにパワーが宿っている作品なのです。
人生に迷いを感じ立ち止まった人へ、そして癒しを求める人にぜひおすすめです。
躍動感が素晴らしい
全てのガンダムシリーズを一通り観ていますが、一番印象に残っているのがこのターンAガンダムです。 とにかく自然が美しい。地球という惑星は美しいとアニメを見て感じたのは初めての経験でした。 ガンダムを知らない、初めてみるよって人にもオススメしたい作品です。 遠い過去に戦争があり、文明が後退して19世紀初頭のアメリカのような世界で地球の人々は平和に暮らしていました。 そこに、遠い過去に月に避難した人々が、再び地球に帰りたいということになりました。 平和的に交渉をしましたが、地球側と月側との戦争は避けられませんでした。 このままでは一方的に月の進んだ文明にやられてしまいます。 ところが、地球には過去の戦争で使った兵器が山の中に眠っていました。 その兵器は、兵器だけど地球の人のためにも戦います。だけど月の人のためにも戦います。 命を大切にしない人たちとは誰とでも戦います。 知っている人はニヤリとする『ガンダム』と『ザク』が何万年も時間が経ったこの作品では仲間として一緒に並び立つことにもなります。空気は美味しいし、自然は豊かだし、水は綺麗な地球は美しい。 アニメでこういう感慨を抱けるとても懐の深い物語です。 巻き込まれた少年少女たちも等身大で悩んだり大人に導かれたり、いろんな経験をして成長する様子がみれます。 時が未来に進むと誰が決めたのか。 年月の重みや人の持つ業の深さなどすべてを包み込む風が吹いた作品で大好きです。 ぜひ52話 最終回の「黄金の秋」まで完走して爽やかな風にあたってくれたらいいなぁ。
手っ取り早く観たいと思っても、私はTV版をおすすめします。
長くてもぜひTV版で観てもらいたいです。
映画版の編集技術もすごいのですが、やはり駆け足&カットの連続なのでターンAガンダムの魅力はやはり伝わりづらいです。
気に入ったら、福井晴敏先生のターンAガンダムの小説版である「月に繭地には果実」も併せてオススメしますよ!
最終回泣きました
原作は種村有菜先生の同名漫画のアニメ化作品です。放送は朝アニメの子供枠でしたが、終始シリアスな展開と二転三転する先の読めないストーリーが話題になりました。
この作品をオススメしたい点はまず、主役の神山満月の声を声優経験もない当時の新人アイドルが演じたということです。普通これは失敗フラグなのですが全52話あるアニメの収録を得て、本当にゆっくりと上手になっていく過程をみることができます。
このアニメは主演声優の成長物語を兼ねているといっても過言ではありません。
主人公の神山満月は12歳で喉の病気により余命1年を宣告されてしまうというところからスタートします。それがよりにもよって死神というファンタジーな存在によってされてしまうのです。
その死神の慈悲により、死ぬまでの1年間という期限付きで満月の夢である歌手になりたいという夢を叶えるチャンスをもらうことになります。方法としてフルムーンという16歳の姿に魔法でしてもらいオーディションに出場し、実力で歌手デビューを飾って大ヒットするという話が展開していきます。
手塚治虫のメルモと同じように12歳が背伸びした16歳の女の子の天真爛漫さという要素も面白いのですが、この作品の凄いところは歌手活動と小学校生活の両立がひとりだと早々と破綻してしまい、大人の力を借りてどうにか両立を目指すという点です。
まず満月の主治医の若王子先生と芸能マネージャーの大重さんの二人に協力を頼みます。死神の魔法で16歳に変身していたという正体バレ展開が第19話で早々と訪れるというのは当時先が全く読めず、どうなっていくんだろうと驚きました。
ライバル関係になるアイドル歌手若松円との対決、ラジオ出演など数々のイベントをこなしながら、視聴者が寿命の存在を忘れた頃合い(33話)でついに病状が悪化し死の気配が近づいてきます。そんなときに初恋の男の子がアメリカにいるという情報を得て、一か八か渡米をするという思い切った決断をします。満月の余命は一体どうなるのか。
徐々に明らかになる死神の秘密など飽きさせない要素が盛りだくさんで非常に構成の上手い物語が綴られていきます。そして運命の最終回は涙なしには見れません。ストーリー面以外にも、死神タクト役の桜塚やっくんの演技や歌声の綺麗さに驚くことでしょう。
全体的なバランスもトップクラスで埋もれるには惜しいくらいの名作アニメです。
今までバトロイド形態の作業機械しか乗ったことがなかったハヤテがファイター形態の初飛行でフラフラになって洗礼を受ける描写は丁寧だ。
オーディション合格してハヤテに話したくてたまらないフレイヤと、デルタ小隊に入ってフレイヤに恰好がついたハヤテの嬉しそうな雰囲気が良い。
中華料理店も初代マクロスからの伝統で楽しい。
次の日のバックレ癖のあるハヤテの教育は苦労しててそれもまた面白い。
マキナとレイナも地味に機体解説などしてて存在感を出そうとしてる。
あと惑星ラグナの自然が美しくて画面が華やかなのが印象に残って良い。特に水の中が綺麗で美しい。
練習疲れのフレイヤだけど、ハヤテを観たら元気でたという描写がやっぱり二人の相性いいなと感じた。
「僕らの戦場」に合わせてハヤテが覚醒する場面の盛り上がりほんと凄い。
太陽を背に逆光で勝つという戦法も気持ちよく決まるが、先輩の洗礼でボコボコにされるけどやる気MAXになったハヤテいい男だな。
いきなり1話からの続きで、「いけないボーダライン」の2番からの熱唱スタートなのはもっとどうにかならなかったのか。
(イツワリノウタヒメみたいに劇場版で1話と2話つなげるか?)
OPが登場人物の日常を掘り下げしててクオリティが高い。
戦闘と歌で、それぞれハヤテとフレイヤにワルキューレとのコネができたのも活躍を観れば文句のつけようがない。
ハヤテがフレイヤ追っかけて惑星ラグナまで来るのは必然だろう。
2話でマクロス級の戦艦エリシオンお披露目でテンションが上がる。
ミラージュ→ハヤテ→←フレイアみたいな三角関係がすでに画面から透けて見えるのが面白い。
まるでハヤテの心を読むかの如く、アラド隊長がすでにハヤテを歓迎ムードなのも楽しい。
根っからの7好きの私がスマホゲーの歌マクロスにハマったので、Δも観ておこうと思って記念視聴。
マクロスΔ劇場版決定もおめでとうございます。
冒頭、気になった点は、バールシンドロームの設定がモノローグで説明されてるのが勿体ないと思う。
本編に組み込んで出来なかったものなのか。
ハヤテ・インメルマンの性格は1話で非常に分かりやすくて好感触だった。
やりたいことも特になかったハヤテがフレイアに触発されてやりたいことを見つけたという動機説明がスムーズで感情移入しやすい。
1話はそういう意味でボーイミーツガールの定石を組んで非常に面白かった。
ミラージュさんは1話からポンコツで、名前を名乗ったときのジーナス姓で旧作ファンはおおっ!と思わせる上手い演出だった。
歌は、「恋ハレ」と「いけないボーダーライン」が良すぎる。
歌マクロスのプレートのシーンも1話からかなり持ってきてるので、アプリからハマった人は1話観てかなり面白く見れると思う。
歌姫ではやっぱり美雲が一番目立つか。
戦闘シーンはガウォーク形態でうまく制動制御してて見ごたえもあった。
フォーメーションで「1機ずれてる」と瞬時に判断するハヤテのセンスなど才能の裏付けもされている。
ハヤテの踊りながらバルキリーを操るビジュアルもカッコいい。
フレイアの声優はこの作品がデビューと聞いて、凄く上手で驚く。
現実でも介護施設で例の事件があったばかりなので、妙なリアリティがある。
事情があればインターネットがなくても契約できるという古風なやり方の回は珍しい。
輪入道さんの微笑ましいシーンが見れて癒しがあるので交流で救われる要素があって嬉しい。
魂は救われたようなラストでいつになく地獄少女のえんまあいの声も厳しめだった気がする。
認知症で忘れていくのは悲しいけれど、前半の場面でそれは子供に還っていくのと、同じ入居の友達を相手にして穏やかにいうさくらさんの言葉は若干救われた気持ちになった。
施設の録音やさくらさんの日記が証拠になって、もっと良い改善に繋がればいいな。
介護士は1期のレギュラーのつぐみちゃん…!?