初監督初女優がアカデミーを最終的に取るという偉業を成し遂げたわけだが、ぽんぽさんが見出した才能はすごいんだなあ。じーんは編集により、作品の中に、自分を見て、それはつまり、こういうことなんだと、自分を押しとおす。初監督であるのに、それはすごい。でもぽんぽさんならという安心感もあるのかもしれなき。そして、じーんが映画監督になりたくなったのは実は女の子(たぶんぽんぽさん)のために…
アランの喫茶店での台詞👈これアタシだ…………
delete押したくなった。
面白かった。
映画の中の映画(?)の出来事と主人公の心情をしばし重ねる演出が良くて、覚醒して編集してるときの映画中の人生の取捨選択と、編集における取捨選択の重ねでウオーっとなった。
「満たされた人間はモノの考え方が浅くなる。幸福は創造の敵」って本当に強烈なエゴだけど、創作なんか強烈なエゴの塊なんだからそれでいいんだよな…。
投資周りで少々横転はしたが、テンポの良すぎる展開すらも尺で理由をカバーしてきたのもニクい。
@シネマシティ 35mmフィルム版極音上映
…ぼくも映画は1.5hくらいがベストだと思います。
ポンポさんでジーンくんが「何かを残すために何かを犠牲にしてきた」こと、そしてそれをダルベールの物語にも見いだしたこと。そこに強く勇気づけられた。次元こそ違えども自分も、切り捨ててきたものはあって、ずっと自問してきたので。
自分の場合はジーンくんやダルベールとは違って、積極的というよりは消極的に切り捨てたというほうが近い。やりたいことをやるために、他にリソースを割くだけの余力がなかったというほうが正確かもしれない。それでも、自分が切り捨てたものを切り捨てず大事にしている人達をうらやましく思ったり、この選択は正しかったのだろうか、他の生き方もあったのではないかという気持ちが拭えなかった。でもポンポさんを観て、それが人生なんだ、すべてを得たように見える人達も見えないところできっといろいろなものを切り捨ててきたんだ、とふっと気が楽になった。人生が選択の連続で、自分が今得ているものが何かを切り捨てたからこそ得られたものであるのなら、自分のド下手な「編集」も少しは意義があったのだろう。
ジーンくんがダルベールを観て「これは自分だ」と気づくシーン、ほぼ同時に観客もジーンくんを観て「これは自分だ」と気づく構造なので、追撮のエピソードの説得力が半端ない。そう、これは自分なのだから、「何かを切り捨てるシーン」は絶対必要だよなと。そのためなら土下座だってするのもわかる。つくづくよく出来た映画だと思う。
https://fusetter.com/tw/zvaoqnbo#all
名作でした
WOWOWで視聴。
映画が好きってこういうことだよね!
ジーンくんの映画バカなところ、ヒロインの苦労話からのサクセスストーリー、現場のノリで台本に無い場面を撮ったり、編集次第で映画が変わるところとか、それを描くに辺り撮影シーンに全然無かった場面を持ってきたり、追加シーンを撮ったり…なんか全てが良かった (まとまりのない感想)。
そう、映画は90分〜100分くらいがベストだよ…。
圧倒的熱量が注がれた作品、クラウドファンディングとか
漫画と違う部分もあるがジーニくんが最後、原作同様映
画マニア的な気持ち悪いこと言ったので全て良し
正月で実家に帰省した兄夫婦と一緒に観た。特に書き足す感想はない。
「こーゆう創作をテーマにした作品って、劇中劇そのものの面白さが説得力になるよね」と言われ、なるほどと思った。
円盤の初鑑賞。劇場版合わせれば3度目。過去の感想に書き足すことはあまりない。
ペーターゼンさんの「誰のために?」という助言から舳が決まったかに見えたが、それ故に「足りないシーン」があることがわかってしまう皮肉。そこからは二転三転、ピンチの連続。濃密な90分。
「映画大好きポンポさん」視聴終了
評価S(神作品)
キャラクター、製作陣、全ての熱量が凄まじかった。熱量に圧倒されて思わず涙してしまった作品はこれが初めてだと思います。「映画を作る」というだけのシンプルなストーリーなのに、全員の想いがこれでもかと詰め込まれており目頭が熱くなった。
改めて思うのが、この作品、そして作品内で作られてる作品が、映画が大好きなポンポさんのために作られた作品だということだ。序盤に「映画は大衆向けではなく、誰か一人見せたい人に焦点を絞って作れ」というシーンでポンポさんが映ったことから始まり、今までエンドロールまで見たことがない、のめり込むまで感動したことない少女を最後まで止まらせたいという動機、そして出来た映画を真っ先にポンポさんに見せて、見事最後まで止まらせ、「君の映画大好きだぞ」という台詞。そして、最後の最後でこの映画で一番好きなところを語るシーン。思わず拍手しそうになった。このオチは痺れる…。最初から最後までポンポさんのための映画だった。
銀行マンがクラウドファンディングで夢に投資するシーン、ナタリーとジーンが序盤で語り合うシーン、そしてなんと言ってもジーンの魂のこもった編集シーン。そこでのセリフの熱量がいちいち凄くて泣かされる。夢が集まるシーンでガッツポーズしながら泣き、映画の中に自分を重ねて魂のカットシーンに泣き。初監督として全て思い出のあるシーンなのに苦悩の末カットしなければならないという決断。これを人生に例えて表現してるのがまた面白い。
今思い返しても、序盤のシーンが後半に意味を持ち始めたりと、無駄なところが無かったんじゃないか?と思うぐらいものすごく作り込まれた映画だった。終盤はもう文句の余地が無いくらい満点の作品でした。
最後に、改めてこの作品の良いところは何か?と聞かれたら、「この映画が90分というところ」です。
良かった〜〜!
クランクアップまでは正直退屈な感じは否めなくて、これ大丈夫かなぁと思ったけど、編集に入ってからはグッと引き込まれたし、前半のいろんなカットも効いてきて、総合的にすごく満足できた。
特に良かったのが作画とテーマかな。
作画はどこを見てもものっそいスルスル動くし走っててめちゃくちゃ気持ちが良い。映画という題材なだけあって普通のアニメと違うよっていう見せ方してて、でもわかりにくくなってなかった。スピード感あったな〜。アクションシーン作りにくい設定だったけど、カット編集の脳内のとこはもちろん、ただキーボード打つだけでもカメラぐいぐい動かしててゾクゾクした。マウスキーボード画面を目まぐるしく回してくのも良いな〜!
テーマは誰かのために作るってとこは見にくる人にしっかり刺さるし、ありきたりながらも流れが良くて入ってきやすかったと思う。選ぶとは切り捨てることだ、ってのとカット編集を繋げたのもあんまりない視点だったので面白かった。
外人のおじさんの顔面のデザインめちゃ好き。デフォルメ効きつつも力強さがあって。てか他も含めてキャラの描き分けめちゃちゃんとしててすごい。
加隈さん演技爆裂上手くてヤバヤバ。
マイナス点は序盤イマイチに感じたのと、ナタリーちゃんの演技かな。ジーンくんをはじめ他の本職声優じゃない人がすごい良かったから、最後まで違和感が消えなかった。イモっぽさは出てたかもしんないけど、終盤もっと良い演技が聴きたかった。なのでキャラのとこ1点引いとく。
映画だからこその贅沢な画面や演出を楽しめる良いアニメでした!
最後のオチの締め方がアニメの中だけではなく映画全体に仕掛けられててすごくスッキリとした終わり方だった。
内容は、色々な要素が組み込まれていて、クリエイティブ論的な話が好きな人は絶対に好き。個人的には今年1番よかったアニメ
2回目を観てきた。劇場で観るのはたぶんこれで最後。
今回は、前回書かなかった雑感だけ。ネタバレあり。
コルベット監督が「ぼやけた映像にならない様に、誰か一人の為に撮るといい」旨を助言するシーン。まさにジーンくんとこの会話をしているすぐそこで、ポンポさんが来客と談笑しているのが好き。初見の時も、このシーンは意味ありそうと思ったが。
ジーンくんも気付いていた通り、映画で心から感動したことがないと言っていたポンポさん。ジーンくんは自分自身を主人公に重ねた完成フィルムをポンポさんに真っ先に見せ、エンドロールまでスクリーンの前に釘付けにすることが出来た。大成功。
90分ジャストという尺も含めw 、ある意味まるごとポンポさんの為の作品だったのだと。ジーンくんが「捨てた」ものの中には当然恋愛が含まれていただろうけど、思えば恋とよく似た濃密なコミュニケーションではないか。
ポンポさんといえば、原作には「ポッキュポッキュ」という特徴的な歩行音がある。この擬音がどう再現されるのかと思っていたが、まぁピッピサンダルを大人しくした様な無難なSEだった。
ジョジョのアニメみたいに(3部の途中までしか観てないけど)「擬音をそのまま画面に表示してはどうか?」と一瞬思ったが…あれはジョジョだから出来たやつ。やめたほうがいいねw
ポンポさんを散々持ち上げたけど、自分の推しはナタリーです。ちょうかわいい。
特にオチはない。
世の中には2種類の人間がいる。クリエイターとそれ以外だ。しかし原作のポンポさんにはクリエイター(表現者)しか登場しない。もちろんそれが悪いわけではないけれど、こと映画となれば観客の間口をもっと広くするべき…ということなのだろう、劇場版オリキャラのアラン君はクリエイターではない人種として登場している。これがいい具合に物語にからんできておもしろい。
全体的には漫画原作をリッチに仕上げた、そうそうこういうのが観たかったんだよ感にあふれていてとても良かった。映像も色鮮やかでニャリウッドの喧騒や楽しさが伝わってくる。そして小原好美によりポンポさんボイスはやはりかわいくて最高だった。
原作ちょっと読んだだけだったので、映画で改めて再評価しました
ものづくり系の裏側を知る作品は個人的に好きなんだけど、これはかなり構成がよくて見てて面白いし震えるシーンが多かった。
アニメーションとしての出来が良いだけではなく、途中からMVや映画やドキュメンタリーを観ている感覚になりました。映像好きな人には絶対刺さる作品
キラキラできなかった"俺たち"のアツい物語。
ろくに友達もできず、心の拠り所が映画しかない「死ぬか映画を作るか」な主人公が全身全霊を込めて映画製作に取り組む姿がとにかくアツくて良かった。居場所がなく、満たさない気持ちを抱えた生きてきたからこそ得たクリエイターとしての素質。その素質と、全て捨ててでもこの作品を完成させるという熱意が掛け合わさってはじめて出来上がる作中の映画は全編見たくなるほど魅力的に感じられた。
確かにこんなにトントン拍子に行くものか?と感じられる部分が無い訳ではないが、"90分"に収めるならばこれ以上は無いだろう。ここ数年のアニメ映画の中でもトップクラスの面白さだった。
なにこれ。全くのノーマークでいきなり見たけどめちゃくちゃ面白い。面白すぎる!!
これは凄い作品なんでは?
昨年から上映を楽しみにしていた作品を、やっと観ることができた。
以下、ネタバレを多く含む。
勧められて読んだ原作1巻を、あまりの面白さにあっという間に読み切ってしまった。
この作品はその原作1巻を映画化したもの、そのまま映像化するだけで面白いものになるはずだったが、そんな予想を大きく超えたものだった。
序盤は、期待していた面白さの範疇だったと思う。原作同様のエピソードがテンポ良い映像で展開され、ジーンくんが監督に任命されたところまでは。
ここまでにナタリーの印象的なシーンがいくつかありながらも、ナタリーのシーンが不自然に少ないことにまでは途中で気づいていた。が、時を巻き戻してナタリーのパートが始まった時に度肝を抜かれた。ただ、原作を映像化しただけではないのだと。
撮影が一旦終わって「楽しい編集の時間」が始まってからは、ジーンくんの独壇場。
原作2巻で描かれた表現者の狂気、原作3巻で描かれた表現の為の犠牲まで先取りした内容。(先取りといえば、ミスティアのセリフにもニヤリとしたが)曰く、編集は不要カットの削除の繰り返しであり、これを人生における取捨選択とシンクロさせた構成はお見事。映画以外の選択肢を捨てたジーンくんの狂気が際立つ。
クラウドファウンディングや銀行融資による資金調達、まるまる映画の為に書かれたエピソードにも興奮した。ちょい役と思われたオリジナルキャラであるアランに、重要な役目が与えられていたことにも驚いた。思えばこの高密度なストーリー、凡庸なキャラクターを登場させる余裕などあるわけもない。
パンフレットによれば、監督氏は劇中のジーンくん同様、ちょうど90分に収めるよう選択を繰り返したそう。
だがしかし、90分という尺は原作既読勢からはむしろ。多くの未見シーンを描き足し、テーマ性も膨らませた贅沢なフィルムという真逆の印象だったw 原作であまり描かれなかった、ナタリーとジーンくんの関係を観たいという期待にも答えてくれた。
仲良くdeleteキーを押下するシーンは、deleteキーがあの位置、あの大きさで存在するUSキーボードでなければ成り立たない演出。USキーボードの愛用者としても親近感を持った…というどうでもいい余談を、このレビューの締めとさせて頂く。
この映画の一番好きなところは、上映時間が90分ってところですかね。
90分の激動がここに!!まさに映像の美学
あれだけ陰と陽を繰り返し、さまざな感動と衝撃を与えてくれたのに90分だと!?
まるで3時間映画を見ているような濃厚さだった
素晴らしい映画は一瞬一瞬の最高のショットから始まると言わんばかりに作品中に「あ~このカットいい」「ここの表情たまらない」ってポイントがたくさんある。
そのシーンに鳥肌を立たすジーンやポンポであるが見ている私も鳥肌が立っていた
細かい演出もフィルターやカメラなど映画に関連したものが多く、映画の中にある映画を見ている、この作品に吸い込まれていく感覚が凄かった
場面展開の鮮やかさにも注目したい
次の情景が伝わりやすい本やワイパー(動きを付けて)を場面切り替える、時の流れを早送りや早戻しで表現するストーリーの流れを一切止めない
その1つ1つが綺麗でありここまで統一している作品は滅多に見ないのもあってときめいていてしまった
また、クライマックスの始まりが映画を作っている主要キャラではないのも驚いた
パッと出のキャラかと思っていたのがここまで感動に持っていくもを直面できただろうか
大きな成果を出すのには一度陰を味わってこそ、陰があるからこそその人間の深みが出る
ジーンと比べれば小さな陰であったがひたむきに取り組むジーンの姿に感化され、行動を起こした最高の例だろう
何か1つ成し遂げたいのであればそのほかを捨てる覚悟をせよ
そう、物語っている
作中のキャラクターも作っている映画からそれを読み取っているし、それをそのまま視聴者にも飛ばしている
完全にキャラと一体化したように感じられる。素晴らしい
作品を見た後にスタンディングオベーションをしたかった、心の中ではやっていた
それほど見終わった後に心への解放感、幸福感が満たされていた、ブラボー!ブラボーー!
一つふと思ったのはなぜこの作品のタイトルは「映画大好きポンポさん」なのだろう。
映画を作っているのはジーンであるし、映画の核と言える女優はナタリーであるし、視聴者に感情移入しやすいキャラクターもジーンでありどれも違う
映画をたくさんの人に届けたいのであれば、一人届けたいものを想像することだ。ジーンにとってそれがエンドロールまで見たことがないポンポさんだったからだろうか、それともこの作品の大事なメッセージはポンポさんが握っているからだろうか、それとも作品を象徴するキャラクターがポンポさんだからだとうか
どれも正解のようで違うように思える。
この作品を深く知るためにもう一度見に行きたいものだ
色々語ってきたが、改めてこの作品の一番好きなところはなんですか?と聞かれたらこう答えますね
ポンポさんがきったぞー!
めっちゃおもしろかった。映画好きなら是非見て欲しい。
原作もあるのでそれも読んでもらいたい。
ポンポさんの登場のセリフ、何かに似てると思っていたがヒロアカのオールマイトか・・・(どうでもよかった)。
原作は一応見てた。小原さん好きだしポンポさんは良かった。場面転換が面白くて巻き戻ったり早送りになったりこれ自体が編集に凝ってる。後半にジーンの編集作業が混迷を深めていくシーンもぞわぞわきた。最後はミスティアさんの将来も気になります!。ジーンくんもよかったがせっかく編集シーンがあるんだしもっと映画オタクっぷりを発揮してもという気もした。
お金周りの話を付け足したのは悪くないアイディアだったはずだが、銀行マン氏のキャラデザがイマイチ馴染んでない印象。ストーリー的にもちょっとかみ合わせが悪かったような。
時間はさすがに公約通りですねw
https://animestore.docomo.ne.jp/animestore/ci_pc?workId=25958
https://ch.nicovideo.jp/pompo-the-cinephile
https://fod.fujitv.co.jp/title/e247/
https://gyao.yahoo.co.jp/store/title/204852
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C8XYRG4X
https://www.amazon.co.jp/dp/B09SQDL6FP
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B8KVMKFH
https://www.b-ch.com/titles/7624/
https://www.nicovideo.jp/series/377494
よかったー!!!!
映画を創るということ…。ひたすら映画を創るだけの映画。これでよい…。これでよかったのだ。
好きな作品のディレクターズカットを見たくなる編集ラッシュだった。
キャッチーなポンポさんのデザインとポンポさんが来ったぞー!のセリフとは裏腹に映画を作る大変さがすごく伝わる。ポンポさん理想のPだわ。
上映時間に矜持を感じるね。
夢と狂気の世界へ。
さすが劇場作品だから絵も音楽も音響も豪華だった。でも、ジーンにそれほど魅力が感じられなかったから、何でそんなに周りの人達が盛り立てるのか、理解できなかった。
おしりが良き。
特に下調べせずに劇場に観に行ったら劇中で「これCV小原好美だよな……?」というのが気になり続けて集中できなかった。
俺の負け。
他の全てを切り落とした上に本当に大切な一瞬が浮かび上がってくる
言いたいことはわかるが、なんだろうあんまり響かない
全体を通して貫かれたメッセージをすくい取れるだけの経験とか洞察を自分は持ち合わせてなかったのかなぁ
場面転換の見せ方は本当に逸脱で、映像として華があった