何と言っても、とにかく戦闘シーンが素晴らしかった。作画の暴力とかまさにこの作品の戦闘シーンのような所を言うのだと思う。神作画、スピード感、迫力、全てにおいて完璧な戦闘シーンだったし、それが全ての戦闘シーンで発揮されていたのが何より1番すごいと思う。戦闘シーンに目が行きがちであるけど、ストーリーもとても面白かった。昨今だと逆に珍しいんじゃないかと思う位に真っ直ぐな王道バトルファンタジーだった。作中世界では魔法が使えず落ちこぼれ扱いされている主人公のウィルが、その卓越した身体能力と剣の腕を活かして戦い、困難に立ち向かう様子がホントにカッコ良かったし、最初はウィルを見下したいたり軽んじていたキャラ達が徐々に彼を認めていくというのも王道だった。魔法とか作中世界の設定もかなり凝ってて面白いと思ったし、かなり凝った上で難しくない、本筋のストーリー自体はウィルの目標も明確で、話を理解する上で必要な部分が良い意味でシンプルだったからこそ堅苦しくならずに、ライブ感のようなものを楽しめる作品だったんじゃないかと思う。キャラも皆魅力的だったし、単純に男性キャラも女性キャラもキャラデザがすごく良かった。カッコ良い、可愛い、美しい、そんなキャラがホントに多かった。舞台が学園ということで、メインではないけど学園モノとしての面白さもちゃんとあって、ウィルのことが好きなコレットのラブコメ要素が、作品の良いスパイスになっていたと思う。バトルもストーリーもとにかく素晴らしかった。2期がどういう感じで展開されてくのか楽しみにしてる。
原作勢としてこれ以上ない位に満足できる素晴らしい作品だった。この作品で個人的に一番素晴らしかったと思う所は、歴史モノとしての雰囲気・空気感にとにかく強く拘って作ってくれてた所。絵のタッチとか色合いとか、他のアニメとは明らかに違って、激動の時代を描く歴史モノのお手本のような雰囲気だった。作画だけじゃなく、手描きのフォントもすごく良い味を出してた。馬や鎧の作画とか、合戦の描写とか、アニメにするとかなり手間がかかると言われてる部分であっても、妥協することなく高いクオリティを追求して制作してくれたと思う。とにかく全編に渡って制作側の拘りと熱意を感じられる作りになっていた。原作のストーリーも各話うまくまとめてくれていたし、時としてアニオリ描写や演出を入れることで原作の面白さや魅力をさらに引き出してくれていたと思う。マンガよりも動きのあるアニメの方がよりうまく表現できるような部分もあったし、そういう部分を期待以上の形でアニメ化してくれていた。クセの強いキャラが沢山登場するのがこの作品の面白い所だけど、そのキャラの濃さ、インパクトが最高の形で打ち出されていた。特に尊氏の登場シーンの演出がとても良かった。理解が出来ない、悍ましい存在として描かれている尊氏の特徴をしっかりと読み取り、その理解できない・異質な存在であるということを演出で最大限に表現してくれたんじゃないかと思う。時行の逃げの描写のスピード感や躍動感もすごく良かった。特に9話は神回だった。この回は逃若党vs征蟻党の戦闘シーンの作画や迫力も最高だったし、時行の戦い・逃げの描写は素晴らしかった。拘りとかを抜きにしても単純にアニメとしてのクオリティが高かった。ここまでの熱意を持ってアニメ化に臨み、素晴らしい作品を作り上げてくれたこと、原作勢として本当に嬉しい。感謝の気持ちでいっぱい。制作にかなり時間と手間がかかったとは思うけどぜひとも2期をやってほしい。鎌倉奪還を目指す北条時行としての人生・物語の本番はむしろ2期以降だし、このクオリティでアニメ化してくれれば必ず素晴らしいものができる、今以上に面白い作品になると思う。2期の発表を楽しみに待ってる。
とても個性的で面白いキャラが沢山登場して、賑やかで楽しそうな所とか失恋の切なさとか恋愛の難しさとか、青春っぽさ全開の本当に素晴らしい作品だった。見てると元気が出た。恋が実らなかったヒロイン、所謂負けヒロインに焦点を当てた作品で、他のラブコメにはないような独自の視点から描かれたラブコメだったと思う。失恋を扱うわけだから、書き様によっては切なくシリアスな雰囲気の作品になる所を、この作品はコメディとシリアスのバランスがとても良くて、コメディ、ギャグパートはとにかく笑えて面白い、シリアスパートは展開だけじゃなく作画、演出、声優さんの演技、全てをフル活用して失恋の切なさとか辛さ、キャラの苦悩を表現してくる。バランスが良い上に全てがハイレベルな作品だった。そんなこの作品の面白さを最大限に引き出していたのがキャラクターだった。負けヒロインでもありメインヒロインでもある八奈見さん、檸檬ちゃん、小鞠ちゃん、まずはこの3人のキャラがとにかく個性的かつ魅力的だった。八奈見さんは特にメインヒロインっぽい扱いで主人公であるぬっくんとの絡みも多かったけど、とにかく面白かった。毎回登場し、出番が少ない回ですらその言動で何かしらの爪痕を残す、印象的なシーンを挙げればキリがない位に面白いキャラだった。ぬっくんとの夫婦漫才のようなやり取りもすごく良かった。演じる遠野ひかるさんの熱演も見事だった。ただのギャグ要員ではなく、最初に登場した負けヒロインということで失恋した様子とかもしっかり描かれ、それでも逞しく前に進んでいく様子はカッコ良いとすら思った。その後に全く吹っ切れてない様子が描かれるのも含めて完璧だった。自分の恋愛の時だけでなく、檸檬ちゃん編や小鞠ちゃん編の時の立ち回りやぬっくんの肩を押す姿も印象的だった。個人的に八奈見さんが1番好きなキャラ。檸檬ちゃんは元気で明るい子ではあるけど、自分の恋愛にスポットが当たった章での健気な様子は切なかった。恋愛的には檸檬ちゃん編が1番素晴らしかったと思う。光希と両片想い状態だったのにタイミングが合わず結局は結ばれなかった。切なかったけど、それでも檸檬ちゃん、光希、朝雲さんがそれぞれ考え、解決する姿には胸を打たれたし、最終的に3人共それぞれ良好な関係に落ち着くことができて安心した。小鞠ちゃんは奥手で人見知りではあるけど、それでも部活も恋も一生懸命な様子には胸を打たれたし応援したくなった。小鞠ちゃん編は恋愛というよりは小鞠ちゃん自身の成長や孤独にスポットが当たり、最終的に文芸部の面々のおかげで彼女が精神的にも孤独から抜けられて良かったと思う。主人公のぬっくんもとても良いキャラだった。静かでけど中々鋭いツッコミ、八奈見さんはじめ他のキャラとのやり取りが面白かったし、ヒロイン達と関わる中で悩み、苦しむ彼女達のために自分なりに出来ることをする姿がとても良かった。ただのモブキャラ・傍観者のようなポジションだったぬっくんがヒロイン達の中に入り、関わる中で徐々に登場人物の一員として成長してく様子を見るのもこの作品の面白さの1つだと思った。メインキャラだけじゃなく、サブキャラもとにかく濃くて、クセ者揃いだった。比較的キャラが多いのに影が薄いキャラがいない、男子も女子もとにかく個性的だった。ストーリー以外にも、作画や演出などとにかくクオリティ自体が異常なまでに高くて、普通に見てれば気付かないような細かい所まで拘って作られていた。2回3回と見てようやく気づくような発見もあった。とにかく非の打ち所がない位に素晴らしい作品だったし、ぜひ2期をやってほしいと思う。
個性的なキャラが多く、コメディ要素が多い一方で、それだけでなく、バトル回もあれば感動回もあり、時にはお伽話のような切なく余韻が残る回もあり、色々な回があってその全部が面白い作品だった。ギャグに関しては、ボケ寄りのセンセー、アネットとツッコミのタマ、どちらかと言うとツッコミのニアなど、主にこの4人の掛け合いが中心で、テンポが良くてとても面白かった。特にツッコミのタマがその良さを引き立てていて、演じる鈴代紗弓さんの演技もとても良かった。センセーに関しては、気だるげで死にたがりだけどここぞという場面は持っていくとても面白いキャラだったし、演じる神谷浩史さんの演技も素晴らしかった。あまり神谷さんがこういうキャラを演じる所を見る機会は多くないから新鮮だった。ギャグが面白かったのは勿論だけど、それ以外の部分もとても面白かった。魔王討伐のために召喚された転移者が魔王を倒したけど魔王に代わって世界の敵になるというのは他にはあまりなくて新鮮だったし、転移したキャラがセンセーの能力にかかれば転移前の世界に戻るというのも同じく新鮮だった。転移してきた経緯や転移前の人生もキャラによって様々で、そこから展開されるドラマが面白かった。転移前の人生での経験から歪んでしまった者、転移前の人生に未練を抱えた者、色々なキャラがいた。そういうキャラを中心に描かれたストーリーには、感動するものや切ない回が色々あった。人の絆や優しさにスポットが当たった感動的な回もあれば、人の醜さや身勝手さにスポットが当たり最後は相応の報いを受けるという回もあった。どの回も奥深くて面白かった。まだまだ気になる要素は沢山残ってるし、センセーの旅やさっちゃんとの関係の行方、転移者との戦いなどがどうなるか気になるからぜひ2期をやってほしい。
落ち着いた雰囲気の作品ではあったけど、ホロとロレンスが仲を深めていく様子だったり、2人のやり取りだったり、旅の中で直面する様々な困難に商人としての知恵を利用した駆け引きやホロとの協力で立ち向かっていくロレンスの姿だったりと色々な要素を楽しめる作品だった。特に駆け引きの部分は、かなり危機的な状況になった時であってもどうやって乗り切るのか、逆転するのかっていう緊迫感とドキドキがあってとても面白かった。ホロとロレンスのやり取りも、回を追って2人の仲が深まっていくにつれてどんどん良さが増していって、見てるとついニヤニヤしてしまうようなやり取りが描かれてすごく良かった。ストーリー以外でも、作中で描かれてる町の文化や祭事の様子、儀礼など、作中の展開に直接繋がる部分は勿論、直接的には関係しないような部分まで丁寧に描写されてて、世界観の作り込みが感じられた。作画や音楽も含め、ファンタジックでありつつ趣のある作品の雰囲気を作り上げていたと思う。2期も決まったことだし、2人の旅が今後どうなるか見るのが楽しみ。
とても穏やかで温かい雰囲気で、シュールギャグもありつつラブコメとしてもちゃんと面白い作品だった。メインキャラの白夜とミラだけじゃなく、他のサブキャラもとても個性的で面白いキャラ揃いだった。白夜は感情の起伏に乏しいキャラではあったけど、ミラと関わる中で見せるわずかな表情の変化、そこからミラといる時間を楽しいと感じている様子がうかがえたし、その時の姿はとても可愛かった。対する悪の参謀ことミラは、白夜の言動に悶絶する様子、リアクションが面白かったし、白夜に見せる優しさはイケメンだなぁと思った。2人は魔法少女と悪の参謀という、本来なら敵対する立場だけど、元々この作品の雰囲気自体がかなりユルいから、特に立場の違いでの葛藤とかがシリアスに描かれるわけではなかったから、それ程身構えることなく気楽に見ることができた。葛藤とか衝突のシリアス要素もあったらあったで面白かっただろうけど、この作品のユルく穏やかな雰囲気がとても良かった。サブキャラも豪華声優陣でクセ強のキャラが多かった。個人的なお気に入りは、白夜を魔法少女にした御使い様(猫)と、後半から登場した火花ちゃん。猫の御使い様は、声が三木眞一郎さんなのも良かったし、もうとにかくクズ最低野郎ではあったけど、あそこまでいくとギャクに愛着が生まれた。あと、三木さんのクズキャラの演技が個人的に好きだった。火花ちゃんは可愛い見た目に反して異常に攻撃的だったのが面白かったし、相づち感覚で「ファー◯ク!!」って連呼する場面には何回も笑わされた。他にも面白いキャラが沢山いてとても楽しかった。ストーリー以外だと、作画がすごく綺麗だったし、キャラの表情だけでなく背景とかも綺麗で光の当て方も良かった。アニメとしてのクオリティが高かった。原作未完ということでおそらく続編は厳しいんだろうけど、何らかの形でまたアニメの続きが見れたら嬉しいなと思う。
恋愛系作品としてのストーリーは勿論だけど、キャラ1人1人とそのキャラ達による会話がとても面白かった。主人公の純くんとヒロインの琉実と那織だけでなく、サブキャラの皆も個性的でとても面白かった。キャラの掛け合いが面白くて、テンポも良くて、何より話してる時のキャラの様子がとても楽しそうで、見ているこっちも楽しかった。サブカルオタクのキャラが何人かいて、色々な映画、文学作品、アニメなどの小ネタを拾いながら会話が進んでいくし、各作品のワンフレーズや作中用語で話す場面も多かったから、正直何言ってんのか分からない場面の方が多かったけど、それでも話してるキャラが楽しそうだったから苦もなく見れたし、偶に知ってるネタが出た時は嬉しかった。ストーリー面では、幼馴染の三角関係にスポットが当たっていて、関係性自体は分かりやすいけど、当事者である純くん、琉美、那織の3人の心情はかなり複雑で、悩みや葛藤などが描かれた。特に純くんは、おそらくあまり好きじゃないって人も多かったんじゃないかと思うけど、幼馴染として小さい頃から共に過ごしてきた2人を相手に、すぐにどちらが好きと答えを出すのは難しいと思うし、2人とも好きという部分についても、好きになるのは仕方ないことだから、個人的には心情や考え方は理解できる。優柔不断な部分は欠点ではあるけど、本人が自分の非を自覚し、それでも考え方を言語化して伝え、2人に向き合おうとしていた点では、誠意が感じられてとても良かったと思う。本編では結局答えが出る所まではいかなかったけど、今後どういう展開になるのか続きが気になる。できれば、今後も3人には仲良くしていて欲しい。
今期一番の癒やしアニメだったと思う。先輩と凛のやり取りがとにかく楽しそうだったし、2人の恋模様が見ていて本当に微笑ましくて癒やされた。凛に関しては、演じる早見沙織さんの演義が最高だった。素の凛は勿論、ツンデレちゃん、小悪魔ちゃん、クールちゃんなど、様々な属性を完璧に演じ分けていたし、どのモードの時もすごく可愛かった。個人的には何だかんだ素の凛が一番可愛かったと思う。先輩のことが大好きで、先輩のふとした言動で照れたり、嬉しそうに笑ったりと恋する女の子としての可愛さが存分に描かれていたキャラだと思う。本当に可愛かった。北浜先輩もすごく面白いキャラだった。この作品が面白かったのは、凛の可愛さや演技もあるけど、先輩のキャラの面白さや凛とのやり取りが素晴らしかったからだと思う。凛の演技に対する先輩のリアクション、先輩の言動に対する凛のリアクション、それが本当に面白かった。先輩は普段は軽い感じのキャラではあるけど、凛と付き合い始めて以降は、凛を喜ばせようとしたり勇気づけようとしたりする場面が増えていった。凛の相手はこの人しかいないと思わせてくれるような魅力あるキャラだった。2人の楽しげな会話劇が中心になって描かれたからストレスなく見ることができたし、最後に先輩がプロポーズして、凛との結婚式の場面まで見れて本当に満足度が高かった。1クールで終わってしまうのが寂しい、これからもずっと見ていたいと思える位に素晴らしい作品だったと思う。
ダリヤの魔導具師としての成長や周囲のキャラとの人間模様が、とても穏やかで温かい雰囲気の中で描かれたとても面白い作品だった。この作品に登場するキャラは良い人が多くて、ダリヤが魔導具師として成長していく中で助けてくれる人達も多かった。ダリヤの父であるカルロやダリヤと知り合い友人となったヴォルフレードなどが特に印象的だった。ヴォルフに関しては、ダリヤと友人になり魔導具を作る手助けをしたり、一緒に食事したり談笑したりと、2人の楽しそうな様子が沢山描かれるようになり、こちらも微笑ましく見ることができた。ダリヤ自身にも、カルロの死後に婚約解消など様々な困難に見舞われたけど、諦めずに前に進もうとする姿、タイトルの通り「うつむかない」姿に感動した。魔道具に関しては、ダリヤの前世が現代日本人であったことから、転生してからもドライヤーや靴下など、現代日本にあった道具をモチーフとしてそこにさらに一工夫加えたような魔導具を作ろうとしていたのが面白い部分だと思った。特に靴の中敷きと靴下に関しては、王国の魔物討伐部隊のメンバーがやたらと水虫に悩まされていて、特に11話の行き過ぎた水虫対策をしようとしてダリヤに止められている場面が面白かった。笑いあり感動ありのとても良い作品だったし、ダリヤの商会の発展やヴォルフとの関係性の変化も気になるし、また続きが見たいと思った。
小鞠ちゃん編の完結として最高の回だった。小鞠ちゃん編はぬっくんや他の文芸部の面々など、色々なキャラの優しさが見られる章だったし、小鞠ちゃんがその精神面も含めて本当の意味で孤独じゃなくなるまで、そして同時に主人公であるぬっくんの成長も描いた章だった。小鞠ちゃんが部長になる展開だと思ってたけど、考えると部長になることは小鞠ちゃんがなりたいと思ってるわけではなく、ならなくではいけないという義務感や孤独感からくるものだから、むしろぬっくんが部長になることがその孤独感から解放されることに繋がってて、この展開がかなり良かった。
五等分の花嫁という作品の完結後の後日談として文句なしの最高の内容だった。風太郎と四葉の結婚後の新婚旅行を描いた初の完全アニオリ作品だったけど、原作最終巻のおまけページや完結編劇場版の特典描き下ろしマンガのネタを拾ってくれてたのも良かったし、テレビアニメ1期の劇中bgmがアレンジされて使われてたのもすごく良かった。何より、風太郎と五つ子が変わらず皆仲が良く、テレビ本編の時と同じ空気感だったことに安心感があったし、すごく嬉しかった。旅行中の様子もとても楽しそうだったし、トラブルを皆で協力して解決していこうとする所も風太郎と五つ子らしくてすごく良かった。1時間足らずの尺の中でも、風太郎と五つ子それぞれに見せ場があったし、五つ子に可愛さも風太郎の良さも存分に描かれていた。成長し、大人になった五つ子が、風太郎や他の姉妹の手を借りようとするも、最終的には自分の力で乗り越えていく様子に、これまでの積み重ねのようなものを感じてすごく感動した。OPもEDも素晴らしかったし、何よりEDは完結編劇場版の劇中bgmがアレンジされた曲だったのがすごく良かった。原曲は五つ子ゲームファイナルの時のもので、作中一の感動シーンと言っても過言じゃない部分で流れた曲だったからアレンジされてEDとして流れた時はホントに感動したし、その時に映った五つ子の様子には胸が熱くなった。Cパートの風太郎と四葉の夫婦としてのやり取り、最後の四葉の笑顔も本当に最高だった。個人的に、この五等分の花嫁*は、ハーレムラブコメの完結後のエピソードとしての理想型なんじゃないかと思った。本編で恋愛やヒロインレースで色々あり、失恋したキャラもいる。けどそれでもその中で主人公と各ヒロインの間、そしてヒロイン同士の間に生まれた絆は本物。だから、できることなら恋が実ったキャラもそうでないキャラも皆ずっと仲良くしてて欲しい。五等分の花嫁はヒロイン5人が家族だから若干特殊かもしれないけど、主人公である風太郎も交えて楽しそうに過ごしている様子が見れてホントに嬉しかったし、どのハーレムラブコメもこういう後日談があったら良いなと思ってる。完結後もこうやって新作を作ってもらえる位にこの作品が沢山の人に愛されてるんだなってことがよく分かったし、また風太郎、一花、二乃、三玖、四葉、五月の6人をアニメで見れて本当に嬉しかった。また何らかの形でこの6人の姿を見れたら良いなぁと思ってる。
2期からはサブヒロインも沢山増えて、最初から最後までアクセス全開で駆け抜けていて、恋愛的にもギャグ的にもめちゃくちゃ面白かった。まずは千代田食堂組の5人、それぞれ豪華声優陣が担当していたし、1人1人のキャラがとにかく濃くて、作品が彩りが与えられた。2期の中でも特に共同生活回とクリスマス回は、ファミリア組と千代田食堂組が全員集合し、キャラの掛け合いもギャグもめちゃくちゃ面白かった。この作品はキャラが増えれば増える程面白い掛け合いが増える、騒がしくなればなる程面白くなる、そんな作品だと思ってるから、1期からはるかにパワーアップしたんじゃないかと思う。勿論メインヒロインであるファミリア組の5人も負けてない。1期の内に紅葉、流星、白菊が隼への恋愛感情を自覚し、隼にもそれを伝えていた。2期ではこの3人によるアプローチの場面が増えたことで、恋愛的にもさらに面白くなった。この3人がアプローチを激化させることによって恋愛的な面白さの他にギャグ要素も強くなり、特に温泉旅行回はよく思いついたなと言いたいレベルのカオスぶりで本当に面白かった。また、秋水ちゃんのお祖母ちゃん回や流星のお母さん回など、家族に関するエピソードも印象深かった。ファミリアの6人の家族としての絆、そして隼やヒロイン1人1人とその家族の絆、そういう部分も沢山見られた。ファミリアの家族の絆もより深まり、サブヒロインと登場してさらに賑やかで楽しくなった。原作はこれ以降も面白い回が沢山あるし、特に原作の宮古島編は2期と同じ感じでアニメ化すれば最高に面白い神回になると思う。今後3期が発表されるのをずっと待ってる。
この作品にしかない、この作品でしか楽しむことができないような、そんな唯一無二の空気感があった素晴らしい作品だった。この作品はとにかく様々な要素の「表現」がとにかく天才的だった。義理の兄妹となった浅村くんと綾瀬さんの心情や関係性の変化、浅村家の日常生活の様子、作品の世界観やストーリーを構成する様々な要素を実に多彩な形で表現していた。浅村くんや綾瀬さんなどキャラクターの心情や関係性の変化については、モノローグだけでなく、言葉ではなく心象風景を使ったり、表情や声のトーンの変化・違い、会話の時の間の取り方を利用したり、手やつま先など体の一部の繊細な動きを描写したりと、とにかく多種多様な表現方法が用いられていて見事だと思った。こういう表現の方法があるのか、こうやっても表現できるんだと、視聴していて何回も思った。浅村家の日常生活・風景の描写に関しても、他の作品では中々描かないような細かい部分まですごく丁寧に描写していた。1話で引っ越してきたばかりで玄関の電気の位置が分からずに色々とボタンを押して試してみる綾瀬さんの描写とか、朝食の際にインスタントの味噌汁を作る浅村くんの様子とか、とにかく日常の要素を徹底して突き詰めて、丁寧に描こうという意気込みが感じられた。作中全体を通じてかなり静かで穏やかな雰囲気で、家族の様子を描いてる際にbgmが少なかったように思えるけど、それも日常生活の様子を丁寧にリアルに近い形で描くための演出の1つだったのかなと思う。浅村くんと綾瀬さんのキャラもすごく魅力的だった。それまでの家庭環境や両親の別離という背景もあって、2人とも高校生とは思えない位しっかりしていて、大人びていた。けど、大人にならざるを得ない環境で育ってきたからこその2人の未熟さとかも描かれていて、2人がお互いを異性として、そして兄妹・家族として、どのように関わっていくのか、そういう人間ドラマ的な部分がしっかり描かれていたし、多彩な演出・表現の中で描かれたそのようなストーリーがすごく見応えがあった。どのような点においても、中途半端にならずに「表現」することを追求した素晴らしい作品だったと思う。
思っていたよりもコミカルな作風だったけど、ヒロインがロボットであるからこそできるようなストーリー展開やギャグ、ドラマがあってとても面白かった。ミーナは、タイトルには「感情がない」とあるけど、実際は表情が変わらなかったり声に抑揚がなかったり発言が無機質だったりと見かけの上では感情がないように思えるだけで、自慢げだったり怒っていたり、嫉妬したりしているように見える時とか、人間らしい感情があるように思えるシーンが多くて、そういう表には出ないけどどんどん人間的な面が見えてくるのがとても良かった。タクマとのやり取りも見てて楽しかった。後半から出て来た見守りロボットのマモルくんがとにかく可愛くて、マモルくんを加えた家族の話ももっと面白くなった。タクマやミーナ以外にも、西園寺家やスーパーミーナのエピソード、ミーナの生みの親である大谷博士など、他の人間とロボットの関係性についても、心が温まるような形で描かれていた。ストーリーに関連して、作中の世界観・設定も良かった。作中の社会には、ロボットを妻や子として扱うことに対する理解が結構浸透していて、登場キャラもその点に関して必要以上に反発したり嘲ったりするような人がいなかった。ロボットと人間の多様な関係性を認め、それを尊重しサポートする体制が整っている世界観だったから、ストレスなく見ることができた。楽しい感じで見ることができるとても良い作品だったと思う。
想像以上の高いクオリティでアニメ化してくれた作品だった。笑えるし感動できるしドキドキもできるし、キャラも皆個性的で、毎回ホントに楽しく見れるとてもおもラブコメだった。普段のツンとした言動と政近の前でだけロシア語でデレた時のギャップによる破壊力が凄まじかったアーリャさん、学校でのお嬢様モードと政近といる時のハイテンション妹モードのギャップがすごく面白かった有希は、実際にアニメで絵や声が付くことによってその可愛さや魅力が何倍にも増していてとても良かったし、声優さんの演技も素晴らしかった。演技力に加えて流暢なロシア語を披露し、さらには毎回EDをカバーして高い歌唱力も見せてくれた上坂すみれさんと、お嬢様モードと妹モードを完璧に演じ分け、特に妹モードの時に見ているこちらを大いに笑わせてくれた丸岡和佳奈さん、この2人の演技力・表現力の高さに感服した。主人公の政近も、普段の飄々としていて不真面目そうな振る舞い、そのように振る舞いつつアーリャさんをさりげなく助けたり、支えになったりしているデキる男ぶりがすごく魅力的だった。アーリャさんとのやり取りや有希とのコントみたいな兄妹のやり取り、どちらもホントに面白かった。特に政近の誕生日を祝う回や最終回で夏休みに政近と会う約束をした時のアーリャさんの可愛さは尋常じゃなかった。また、11話と最終回で見せた政近と有希の悪役みたいな不敵な笑みは、2人とも表情がすごく似ていて、兄妹だなぁと感じられて個人的に2人のあの顔はかなり気に入った。ラブコメとしてとても面白かったのは勿論、生徒会選挙を通じてアーリャさんが政近の手を借りながら少しずつ成長していく様子を応援しながら楽しめる面もあって、この部分も面白かった。政近、アーリャさん、有希だけでなく、マーシャや綾乃、剣持会長や更科先輩などの他のキャラも皆個性的で魅力的だった。ストーリー面以外では、作画がとにかく綺麗でそれがこの作品の良さをより引き立たせていたし、ここぞという名場面でさらにそのクオリティが上がっていて素晴らしかった。ホントに素晴らしい作品だったけどストーリー的にはまだまだこれからが本番だし、2期でのストーリー展開がどうなるのか、今からすごく楽しみ。