ナズナちゃん出生編やハロウィン編など、話が大きく動く部分はストーリーや演出が良くてどういう展開になるかドキドキしたし、そんな中でもシリアス一辺倒ではなく各キャラのコミカルなやり取りで笑える場面も多かった。
2期は各キャラの掘り下げ、ナズナちゃんだけでなく吸血鬼達の掘り下げも多かった。ナズナちゃん出生編の中では七草ハルの存在の他、カブラさんの過去も明らかになることで掘り下げが成され、それ以降もミドリの眷属ラブくんの登場や教師をしているニコの姿など、各吸血鬼達のことが分かる構成になっていた。吸血鬼だけでなく、ハロウィン編の中で鶯餡子の正体と過去が明らかになった。
カブラさんの過去編も含んだナズナちゃん出生編は演出が良くて見入ったし、ハロウィン編は緊迫感のある展開でドキドキした。どちらの章もシリアスだけではなく、所々にキャラのコミカルなやり取りを入れることで笑える場面も多かった。ギャグとシリアスのバランスの良さは2期でも健在だった。
鶯餡子との因縁には一応の決着がついたけど、まだコウくんとナズナちゃんの関係という本筋のストーリーや真昼くん関連の話は残ってるから、ぜひ3期をやってほしい。
バトルは規模が大きくなってさらに迫力が増し、ギャグのパロディも多くなって、1期以上にテンションが上がる2期だった。
1期終盤から地続きの邪視編と怪獣編、どちらも非常に見応えがあった。邪視編ラストの味方キャラ集合には胸が熱くなったし、怪獣編のロボバトルにもテンションが上がった。戦いの規模が大きくなることでより迫力のある戦闘シーンを見ることができた。
パロディも1期以上に気合が入っていた。特にXJAPANのパロディ曲は最高だった。怪獣編のbgmも特撮作品で流れていそうな曲になっていて拘りを感じた。
キャラクターも邪視も加わり、太郎やシャコ星人達の再登場でさらに賑やかで楽しくなった。特にチキチータが可愛くて、アイラと仲良くしている場面に癒された。
また気になる所で終わったので3期を楽しみにしてる。
映像、音楽、演出、どれをとっても文句なし、最高のレゼ編アニメ化だった。期待をはるかに上回る傑作だった。
まず、全体として場面の雰囲気ごとにメリハリがしっかりあった。ギャグシーンはしっかりとギャグ調の演出を入れたり音楽をつけたり、静かなシーンはしっとりとした雰囲気になるように演出や音楽、さらには音がない間の取り方を工夫したりと、切り替えが完璧だった。1期ではギャグシーンやそうでないシリアスシーンでも、テンション的にはそれ程変化はないように感じたけど、今回の映画は違いが明確だった。特に、ギャグシーンのテンションが原作と完全に一致していた、レゼ編の最中のデンジとビームの会話、チェンソーのチェーンを活かして戦えば良いと話している時の2人のバカっぷりが声優さんの演技やキャラの動きによって表現されていて面白かった。
次にデンジとレゼの2人のシーン。特に夜の学校、プールのシーンと夏祭りのシーンはアニオリの描写を入れることでより切なさを引き立てていた。プールのシーンは2人が遊んでいるシーンを補完しつつ、神秘的なような、そして切ない音楽を加えたり、スローモーションの演出を入れることにより、あの2人の時間が特別であることと切ない雰囲気をより強化していた。同じように、夏祭りで遊ぶ2人のシーンも、アニオリで補完することで同様に特別な時間であったことをより印象づけ、花火をバックにしたキスシーンからレゼの正体発覚までの切り替えに夏祭りのリンゴ飴が踏まれて砕ける演出を加えることで、それまでの流れから変わったことを表現する、見事な演出だった。デンジとレゼが2人で過ごした時間を印象づけることで、終盤のシーンの切なさが際立つから、そのための工夫が凝らされていたと思う。
作画面も素晴らしかった。プールのシーンやレゼの顔のアップなどの静かなシーンはMAPPAらしい丁寧かつリアルな作画で、特に雨に濡れるレゼは髪の濡れ具合までリアルに描かれていた。そのMAPPAらしい作画だけでなく、全体的により原作に近いキャラデザになっていたのも良かった。戦闘シーンはやはり大迫力の神作画、とにかく派手で興奮した。映像や音楽が良い意味でうるさく、チェンソーマンらしい、というよりはデンジらしい戦闘シーンになっていたと思う。戦いが進むにつれてその迫力は増していった。このあたりもさすがMAPPAと言った具合の素晴らしい戦闘シーンだった。
レゼを演じる上田麗奈様の演技も最高だった。デンジと過ごしている時の大きな声で笑う明るい少女としての演技も、ボムとしてデンジ達の戦っている時の冷酷な悪魔としての演技も、ラストの切ない独白も、どの場面も完璧に演じられていた。レゼ役が上田麗奈様で本当に良かったと思う。
原作の雰囲気やテンションに忠実にアニメ化しつつ、アニオリのシーンや演出を加えることで原作の良さをさらに引き立てる。本当に素晴らしい映画化だった。この映画を劇場で見ることができて良かった。
激動のハワイアンズ編のまずは1クール目が終了。和也、水原、瑠夏ちゃん、麻美ちゃん、主要キャラの中でも作品の縦軸のストーリーに特に大きく関わる4人の思惑が交錯するハワイアンズ編がアニメで見れてとても嬉しい。
3期はほぼ出番のなかった麻美ちゃんが4期に入ってからはがっつりストーリーに関わり、ハワイアンズ編の前半から素晴らしいラスボスぶりを発揮してくれた。麻美ちゃんのおかげで今まで以上にストーリーに緊張感があり、原作既読の身でもなお見ていてドキドキして、とても面白かった。好みの分かれるキャラではあるかもしれないけど、麻美ちゃんが出ると確実にストーリーが動いて面白くなるし、ファンやキャスト陣からラスボスと呼ばれるに相応しいキャラなのは間違いないと、4期を見てあらためて感じた。
2クール目は1クール目以上に話が大きく動くし、見たいシーンも沢山ある。1番好きなシーンも2クール目に来るから放送を楽しみにしてる。
薫子の誕生日とそれを祝うためにケーキを作る凛太郎が描かれた回。薫子への感謝や喜んでほしいという気持ちをケーキに込めたいという凛太郎の誠実さ、そんな凛太郎をサポートする圭一郎さん杏子さん夫婦の優しさ、ケーキを作ってくれたことに心から喜び、感想を電話で伝える薫子、今回も登場人物たちの優しさや誠実さが溢れる回だった。ケーキを作ってくれたことか嬉しい薫子の可愛い表情や食べた時の優しい表情をはじめ、ケーキを作る凛太郎の真剣な表情、美味しかったと言ってもらえた時の表情、凛太郎の変化に一瞬驚き、そして嬉しそうな圭一郎さん杏子さん夫婦の表情、それぞれの表情の描写、繊細な変化も含めてとても丁寧に描かれていた。