レッサーは何で当麻にぐいぐい迫ってるの…?というか何で彼女はロシアまで同行しているのさ
でも、一番気になるのは当麻はあの格好で寒くないのかという点。制服ってそこまで万能な代物じゃないと思うんですけどね……
ロシアが学園都市に宣戦布告するというヤバ過ぎる状況。そして期せずしてそこに集結する三主人公にかつて戦った敵達。
これから始まる展開に期待したくなる陣容だけれど、どうなるのだろう?
ギアッチョは何であんな些細な言葉のニュアンスでブチ切れてるの?そういうのが気になっちゃうタイプなの?
リゾットは自分のしている行為が組織への裏切りであり、ボスに殺されると判っていても突き進むことを止めない。写真の復元をさせた男に対しても右手右眼さえあれば良いと生かし帰すつもりもない。
一度トリッシュを狙って行動を始めてしまったのなら、もう後戻りはできず前に進むしか無い。今回はそのような心境を感じさせるような内容だった
ベイビィ・フェイスは亀の糞が顔についたことで当初の目的を忘れ、メローネの命令を聞かずにジョルノを倒そうと突っ走る。対するジョルノもブチャラティを助けるために、そして自分自身の成長を確かめるために喋れるようになっても仲間を呼ばずに一人でベイビィ・フェイスを倒そうとする
その勝負は本来は前に進むための道具であるバイクが重石となることでベイビィ・フェイスは動けなくなる。そしてジョルノはベイビィ・フェイス撃破に留まらず、本体のメローネですら倒してしまう
ペリーコロはボスの指示によりブチャラティ達に次の指令を与える。ペリーコロは自分が動いていることがバレてしまっていると、トリッシュをボスのもとへ届けるために証拠隠滅の手段として写真を燃やし自分の頭すら撃ち抜く
後戻りできず、かと言って前に進む必要が無いなら止まる方法は自分の命を止めるしか無い
ヴェネツィアへ渡る橋を走っている最中にジョルノ達は襲われるが、ギアッチョの能力によりブレーキを掛けられなくなり車は暴走するように前に進み続ける。身体も凍り続け最早後戻りはできない状況に追い詰められる
ジョルノとミスタの協力プレイによって危機を脱しても、追って来るギアッチョから逃げるために止まるわけには行かない。追いつかれないようフルスピードで進むしか無い
こうなったら、考え方まで前向きなものになってくる。ミスタのバレたのが亀でなくて良かったというのはジョルノが評したように非常に前向きな考え方
けれど、ジョルノはミスタほど前向きには成れていない。だから、後戻りが出来ず前に進むしか無い状況だからといって正直に直進する必要がないことに気付き、起死回生の手として選んだ海に飛び込む道を選べる
非常にスピード感ある展開が続き、とても満足できる内容
ラフタリアに無駄遣いを窘められる尚文。二人の姿はまるで夫婦のようだ
交流とは一方通行ではなく双方向のもの。だから自分のした行いで相手の態度が変わったりするし、その反応で自分自身も変わるきっかけになったりする
今回はそんな事を感じさせる内容だった
災厄の波を乗り切った勇者たちに報酬が与えられるわけだけど、いつもの如く尚文だけが差別される。これまでであれば、尚文を庇う者はない為にその不条理を受け入れるしか無かった。しかし、前回の決闘の不正、そして災厄の波で尚文だけが村を守ったと知っていた二人の勇者は王の決定に異を唱える
それでも酷い態度を崩さない王に対して尚文が激高しかけた際、ラフタリアは尚文を庇った上で嫌味を一言残して去るという華麗な切り返し。
又、街に出ればリユート村の親戚だという店主が親切にしてくれる。
これらは尚文の尽力や優しさによって為された変化。それを受けて思わず彼もありがとうと返してしまったように様々な場所や人、そして尚文自身に変化が起こっていると感じさせる
対して株の暴落が止まらない元康。あんなに小さな村にやってきて早々に通行税をふっかけるのは幾ら何でも無茶があるだろうに
彼は尚文とは逆に周囲に居る者の為に何かをしている様子はないし、むしろ尚文などを相手に嫌な態度を取り続ける。それによって周囲からどのような態度を返されているかを全く理解していない。だから元康が変化するきっかけは存在しないまま
だから変化し成長している尚文と止まったままの元康が並ぶと途端に彼の器の小ささが目立ってしまうし、レースでは卑怯な手を使い続ける元康陣営に対して尚文はほぼ正攻法で勝ててしまう
最早元康には挽回の機会がないままなのだろうか?
ラストにはフィーロが早速人間形態に。このあまりにも早い成長も尚文がきちんと世話して心を通わせたからなのだろうな
だからっていきなりの全裸姿でご主人様呼びには驚かされるが
ああ、そうだよなぁ…。地獄のような世界で女手一つで稼ごうと思ったら必然的に手段は限られてくるよなぁ……
ミオがあまりにも残酷な現実を見せつける一方で百鬼丸にも試練の時が
これまで彼は身体を取り戻すことを目的として旅をしており、何か部位を取り戻すごとにまるで新しい感覚を楽しんだり驚いたりするような表情を見せてきた
けれど、新たに戻った耳は彼に衝撃をもたらす。魂の形という微かな存在だけで周囲を観察していた彼にとって音による情報はあまりにも膨大なのだろうね。ただ、このような衝撃はこれっきりかといえばそうではなく、今後眼などが戻ってくれば更なる試練が彼に訪れるのは想像に難くない
更にラストでは以前取り戻した生身の足を鬼神に喰われてしまった。もしあれが作り物の足であれば味わうことのなかった苦しみ
失ったものを取り戻すということは、それによって喜びだけでなく苦しみも持ってくるかもしれないということなんだろうね
音のある世界には初めて触れて、でも慣れなくて耳を塞ぎ体を丸める百鬼丸。そんな彼が出会ったのが母性的魅力に溢れたミオであったのは印象深い
彼女は身寄りのない子どもたちの面倒を見つつ、彼女ならではの方法で働いていたわけだけど、もちろんその方法を楽しんでいるとか誇りを抱いているなんて欠片も思っていないことは百鬼丸が魂が見えると知ったときに襟元を合わせた描写から明らか
けれど、彼女がその方法を止められないのは子供たちを守りたいから。戦によって多くを失った子供たちを守りつつ、戦で失ったものを戦から取り戻そうとするために武士たちを相手にする道を選んだ
ミオも百鬼丸と同じように失ったものを取り戻す中でまた別の苦しみを味わってしまう
そして醍醐景光は百鬼丸やミオとは逆の状況になりつつある。
彼は自分の子供を生贄にして平和な領地を手に入れたのだけど、百鬼丸の活躍によってそれが脅かされている
戦に面している味方に兵糧を送ろうとするが、日照りが続いているために自分たちのために米を取っておくことを考えなければならなくなった。もし全てを守ろうとするのであれば、再び自分の子供を犠牲にしなければならない。
醍醐景光はせっかく手に入れた平和を失う恐怖に直面することになった
身体を取り戻したことで弱くなった百鬼丸。取り戻すことが必ずしも良いことではないと囁いてくるような回だった
無免ライダー&音速のソニック登場回
無免ライダーは弱いけど、サイタマという圧倒的強者がどんな敵だろうとワンパン撃破してしまうせいで、どうにも忘れがちになってしまうヒーロー人情の部分を一身に背負った人物なので結構好きなキャラクターだったりする。
ただ、弱いから活躍の機会はないのが残念なのだけれど
何故か、敵のハンマーヘッドとシンパシーを感じ逃してしまったサイタマ。今回、彼は「趣味でヒーローをやっている者だ」という台詞通り正式なヒーロー登録をしていないことが発覚
自分がヒーローをやって怪人を倒しても何も変わらなかったと独白していたサイタマ。もし、ジェノスが現れず誰にも感謝されないままヒーローを続けていたら、世の中を憎みその力を民衆に向けるようなことも有ったのだろうか?あまり想像できないな
子供と大人の境界線の向こう側で陽菜がどのような生活をしているのかが垣間見えてくる序盤。4時間も立呑したり、お笑いライブに行って満喫したり、それでいて生徒の相談も聞いていたり。これらは大人ならではの余暇の過ごし方であるように見える
だからこそ、夏生にはしっかりと「大人」をしている陽菜が不倫をしているのが理解できない
喫茶店で鉢合わせてしまったシーン。夏生は自分の持っている情報だけで判断し柊に掴みかかる。しかし、それでは相手を理解した上で反対する道には繋がらない
だから、四人はテーブルに付き同じメニューを食べることになるのだけど、誰も食事を進めない。同じテーブルに着いているように見えても想いの共有はできず、間に分厚い境界線が引かれ続けたまま話は進んでいく
この構図は一方が不倫カップル、もう一方が不倫されている女性の家族となるのだけど、夏生はただ家族という枠組みに収まることが出来ない。柊の人間性を多少知っても彼の考えを受け止めることが出来ないし、テーブルの向こう側で繰り広げられる恋人のような遣り取りに焦燥を抱く。ここで夏生は陽菜の弟という立場ではなく陽菜に想いを寄せる男として柊に反感する
だから、ここで夏生が柊に暴力を奮っていたらそれは「男」としての暴力であり、瑠衣が行った「家族」の立場としての水掛けには敵わなかっただろうね
後のシーンで行われる柊と陽菜の遣り取りはちょっと凄まじい。
柊は夏生の話を出す。夏生が自分たちに反対するのは陽菜が好きだからだと説く。それに対して陽菜は大事な家族が悲しんでいるのを見て距離を起きたいと話す。微妙に論点がずれている
ここで柊がした行為は卑怯なもの。陽菜を抱きしめ「女」として扱いつつ、君はどうしたいのかと家族の問題ではなく個人の問題だとすり替えようとする
もし、先の喫茶店のシーンで先に動いていたのが夏生だったらこの時の陽菜の選択は変わっていたのかも知れないね
ラスト、陽菜と瑠衣の二人は夏夫の墓参りに混ざる。元は橘家の人間である二人は藤井母の墓前へ参る必要はない。けれど、この三人が家族であるなら話は変わってくる
どこか線が引かれたままだったあの家の住人がようやく家族になれた瞬間であるように思えた
ただ、不安なのは本当に陽菜は不倫を辞められるのかという点。ああいうものは一回始めるとずるずる続いてしまうイメージがあるけれど……
あれ…?ミスタが平然と生きてる……
もしかして盛大な勘違いをしてしまっていたのか自分……
新たな刺客メローネ。彼の使うスタンドはかなり独特であると同時に嫌悪感を抱くような代物だね
スタンドを発動してすぐに攻撃できないという欠点はあるものの、しっかりと時間を掛けて準備すれば無敵の遠隔型になる。最初は弱々しい存在であっても中身をしっかりと詰めれば恐ろしい力が出来上がるという点が判る
トリッシュは不安と不満を隠さない。謎の力が発現したのにそれへの説明をブチャラティが全くしてくれないからだ。トリッシュの力がどういう物か詰められていないから、トリッシュを支える力にはならずむしろ不安の種となる
対してジョルノはトリッシュが持つスタンドがどのようなものか知りたいと考える。ギャングスターになろうと考えるジョルノは、トリッシュの力を知ることでボスを倒す道筋を詰めようとしている。
ジョルノを襲ってきた敵の姿は当初見えないまま。しかし、ジョルノは周囲の状況や自分が受けたダメージから敵の正体を推測する。不明瞭な現状に対して明瞭な要素を当てはめていくことで敵の全貌を明らかにする行為
対してベイビィ・フェイスもジョルノに反撃する。喉を奪い片目を奪い足を奪う。更に反撃を受けそうに成れば自身を分解する。詳細を詰めて自分を分析しようとするジョルノに対して、自身やジョルノを分解することで詳細を詰められないようにしてしまう
しかしどれだけ強かろうとベイビィ・フェイスが只のスタンドであることは変わらない。主のメローネは離れた場所で受け取る文字情報だけで判断しなければならないため戦況が判らない。彼は詳細を詰めることが出来ない
だから、戦いの中で成長するジョルノの恐ろしさを察知できない。ベイビィ・フェイスの詰めさせない攻撃から、逆にゴールド・エクスペリエンスを成長させるヒントを得たジョルノ。それは相手のスタンドがどういうもので、自分のスタンドがどのようなものであるかを詰めた先にある成長
どれだけ恐ろしいスタンドであろうと、成長を途中で切り上げてしまったベイビィ・フェイスでは成長を続けられるジョルノに敵わないのは道理だろうね
それにしても不仲になりつつある女性からトイレがしたいと言われてクローゼットを即席トイレにして、さあどうぞと言ってしまうブチャラティの感性ってどうなの……?
ラフタリアが奴隷であると知り、尚文に無理やり隷属させられているに違いないと考える元康。これは表面を見たままで判断しているからラフタリアが本当に嫌がっているかどうかを見ようとしない
他にも見たものをそのまま受け取り判断してしまう人ばかり。そもそも尚文が馬鹿にされるのは盾の勇者だからという点から始まっている。
盾の勇者だから尊重されず、マインが襲われたと訴えた際も提示された証拠をそのまま受け止める者ばかり。今回の決闘も尚文の卑怯に見える戦い方をそのまま受け止め、「盾のくせに」などとブーイングする。攻撃手段が盾を介したものしか無い尚文は使えるものは使わないと絶対に槍の勇者の元康には勝てないのに誰も尚文を正しく見ようとしない
マインの横槍で尚文が負けた件ですら誰も正しく見はしない。
だからこそ、ここからのシーンはとても良かった
全てを正しく見ていたラフタリアは元康を糾弾する。それだけでなくラフタリアは尚文でさえ気付いていなかった優しさ、元康より優れた部分を列挙する
ラフタリアが開いた正しさへの道は他の勇者へと繋がっていく。反則行為が明らかにされ、更に観衆は王に黙らされていると判明する
正しく見ることによってそれまで貶められていたものが反転していく
何をしても悪く言われ、正しさの証明が出来ず絶望してしまった尚文
一方で尚文が正しく見ていなかったものもある。解呪のシーンでラフタリアは幼い奴隷姿になっている。これにより前回尚文がラフタリアを子供扱いしていたのは、ラフタリアの姿を正しく見ず、子供のままのイメージを引きずっていたのだと判る
だから、尚文はラフタリアが自分を信じる言葉を投げかけても拒絶する。あまりの絶望に周囲が見えず、ラフタリアも奴隷の姿や心のままだと考える尚文に言葉を届けるのは容易ではない
それでも必死に尚文に言葉を届けて、尚文が忌避する盾でさえ自分を守り救ってくれたものだと訴えるラフタリア。更にこの世界で誰も正しく知ろうとしない尚文の姿を誰よりも知っていると訴える
言って欲しかった言葉を言って貰えた尚文はここに来て大人になったラフタリアを正しく見る。彼の闇が晴れていく
誰も信じられない世界でようやく信じられる存在を手に入れ、落ち着いて眠る事が出来た尚文。生きる辛さや食事の美味しさを共有する相手が出来た彼が今後どのような冒険をしていくのか早く見たくて仕方ない
ジーナスから人類進化のためには必要な人材だと狙われたサイタマ。しかし、彼はそんな企みには一切興味はなく、阿修羅カブトが誇る力にも興味はない
彼が興味を持っているのはスーパーの特売だけ。だというのに阿修羅カブトをあっさりワンパンし、その無茶苦茶な姿勢によってジーナスから研究する意欲を奪ってしまう。
ついでにサイタマはジェノスの思考も奪ってしまう。サイタマが強さの秘訣として語ったのはごく一般的な筋力トレーニング。そんなものであの強さを手に入れられるはずがない。だからジェノスも巫山戯るなと叫ぶ。しかし、現に彼はジェノスが全く敵わなかった阿修羅カブトを圧倒してしまう。
そうなったら最早考えることは無意味だ。少し前の半目が嘘であるかの如く、サイタマと特売に向かおうとするジェノスの変わり身には笑ってしまう
あまりの強さに視聴者の視線を奪ってしまうサイタマのこれからの活躍が楽しみで仕方ない
妖刀似蛭は一風変わった存在だね。血を欲し持った者を操る刀であるけれど、子供のどろろがある程度抗えたように極度の強制力はない。つまり田之介が人斬りを始めたのは本人の意志が関わっていることになる
結局、妖刀はただの媒介でしか無い
今回は似蛭のように媒介を通しての遣り取りが幾つか見られたかな
冒頭、百鬼丸は雨中に佇む。彼は耳が聞こえないから雨が聞こえるわけはないけれど、身体に当たる感触を通して雨を聴いている
兄と再会したお須志は兄の好きだった栗ご飯を食べさせようとし、昔自分が泣いた際には鶴を折ってくれたと思い出の品を出す。それらを通して兄妹の絆を取り戻そうとする。しかし、表面的には田之介がそれに答えたようには見えない
優しかった田之介は自害を選ぶか、大工の首を斬るかの究極の二択を与えられる。お須志にすぐ戻ってくると約束した彼は自害を選ぶことは出来ない。けれど、きっと優しかった彼はその罪に耐えることができなかったのかも知れない。大工を切ったのは自分ではなく人斬りの妖刀であり、惨劇と自分の間に妖刀を通すことで罪から目を背けようとしたのかも知れない
回想から戻った直後の田之介の瞳が揺れていたのは印象的
けれど、妖刀を失いお須志を前にして自分の罪と向き合わざるを得なくなった時、初めて田之介は自分の罪を贖おうとしたのかな。だから百鬼丸の前に姿を現したのだろうか?
媒介があったとしても媒介が何かを通すように出来ていないなら想いが通じることはない
田之介が退いた後、窓辺には折り鶴が残る。それは田之介に変わらぬ心があることを示す証拠であるが、それは田之介の身体によってお須志にはすぐに伝わらない
田之介の心を知ったお須志は百鬼丸に殺さぬよう頼むが耳の聞こえぬ百鬼丸にその叫びは通じない。結果、百鬼丸は田之介を殺してしまう
田之介の手にお須志は顔を寄せるが、既に事切れた田之介はそれに微笑みを返してくれることはない
耳が戻ったことで身体に当たる感触が雨であったことを知ると同時に、お須志の鳴き声で自分の罪を知った百鬼丸
鬼との戦いで身体は幾つも戻って来たというのに、まるで何かを失っているかのような演出には驚かされる
ラストの折り鶴。あれは生き残ったお須志が兄の霊を弔うために捧げたものか、それともお須志も命を絶ったことを示唆するものか、どちらだろう……
サイタマが結局倒せなかったあの小さい蚊って実はこの作品において特異な存在なのでは?と気になってしまう
それともサイタマって攻撃力は高いけど命中率とかは平凡なんだろうか?
サイボーグのジェノス登場。サイタマのギャグのようなヤバイ強さを前にしてしまうと様々なギミックを仕込んだサイボーグの身体で戦うジェノスがまるで堅実に戦っているように見えてしまう不思議
地中に潜って逃げたというのにその先でサイタマの顔が待っているのは幾ら何でも卑怯な展開だ(笑)
何と言うか、あの両親がこのアニメの癒やし要素になっている気がしてきた
夏生の友人、文哉は別の学校だったのか。ということは文哉は夏夫の家族問題、学校での微妙な関係、それらに一切関わることがないわけか。相談相手としては良い立ち位置のように思える
文哉との会話に出た不倫OLが陽菜であると知ってしまった夏生。ここで夏生は見て見ぬ振りをすることも出来たが陽菜が抱えるものに踏み込む決意をする。だから陽菜のプライベート空間と言える自室に入った後は何の遠慮もなしに踏み込んでいく
それに対して陽菜は子供と大人は違うと線を引いて夏生を自分の事情に踏み込ませまいとする。それが崩れたのは夏生が家族の関係を踏み越えて陽菜にキスしたから。だから陽菜は夏生を判らせるために夏夫のキスより過激な大人の責め方を垣間見せる
これに怯えてしまったことで夏生は大人の事情に踏み込めないと思い知ってしまったわけだけど……。本来、陽菜が子供と大人は違うと線を引くのであればキスには答えてはいけなかった。大人として無視しなければいけなかった。
一瞬とはいえ陽菜も境界を踏み越えてしまった事が判るシーン。こんな事があったからこそ、夏生が家出したと知れば動揺するし、無事に帰ってきた際には泣き崩れてしまう
自分の行動が家族を壊しかねないものになってしまったという後悔が見えた
線を踏み越えて、けれど拒絶された夏生は境界線が曖昧になった自宅にはいられない。線とは無関係の立場にいる文哉の家に逃げ込むしか無い。ここに瑠衣まで来てしまったのは意外過ぎるけど、境界線とは無関係の場所で落ち着いて話し合うことで夏生と瑠衣の心は決まる。線の向こう側で困っている陽菜を助けたいと思う
ラスト、家族としての平穏を取り戻そうと「おはよう」と挨拶する陽菜。それに対して目を合わさずに「おはよ」と返した夏生からは家族として答えつつも、単純な弟としての立場に甘んじない彼なりの決心を感じさせた
この後の行動が更なる不幸を呼ぶものにならなければ良いけど
性事情の説明に16分とか藤原書紀はどこまで詳しく説明したんです?
後、イマドキのアニメで自転車二人乗りの描写とか久しぶりに見たなぁ
でも、EDの藤原書紀の可愛さに全てを持ってかれた気がした。あれはちょっと中毒になりそうな気がしますよ?
混乱した状況は続き、各自が持つ情報も制限されたまま。一番この状況に精通しているはずのミロの指示に従ってパペット回収の任務が行われるけど、それに同行する大介達とミロの間には情報の齟齬が生じているのが印象的
特に意外だったのは大介が誘拐された際にミロはそれぞれに助言したようだけど、それぞれが聞いた言葉を他の面々は聞いた覚えがなかった点。又、助言を発している際のミロの表情も異なるように思う
もしかして、五人が経験した過去の事件は平行世界のようにずれている可能性があるのだろうか?
不確定要素が多すぎる状況の中、今目の前に居るミロと過去のミロが繋がっているかすら判らないのに変わらず「俺はミロを信じる」と口にする大介。戦闘になれば俺だけが戦えるんだとミロの指示を無視して独断専行。彼がここまで無神経で身勝手に行動できるのは自分だけは特別だと思い、他人の気持ちを考える力が劣化しているから。そうなったのはミロによって大介だけが戦える、大介が戦わなければいけないと制限された情報を与えられていたからなんだけど……
大介が居なくても問題なく、むしろ大介よりスマートに敵を撃破したガイとルウ。大介がこれまで築き上げたアイデンティティが侵食され始めたように感じられた
今回の戦いでブチャラティとペッシは離れた場所で釣り糸を介して駆け引きを行うわけだけど、その糸はスタンド能力だから普通の人には見えない代物。
今回は釣り糸のように見えない何かを通して伝わるものが盛んに遣り取りされた内容だったように思う
冒頭、列車から落ちかけたプロシュートを咄嗟に釣り上げたペッシ。その重さからブチャラティも居ることを知るが、二人がどんな状況かは判らない。
プロシュートは確実に殺したはずのミスタが生きていた事にようやく可怪しさを感じるが、そのスタンドがブチャラティに何を伝えていたかは判らない。だから糸を狙う攻撃手段を読めず敗北する
糸の重さが軽くなり老化現象が解けかけたことでペッシは落ちたのがブチャラティではなくプロシュートだと知る。しかし、同時に老化現象が復活したことで落ちたプロシュートが命懸けでスタンドを維持していることも知る。姿は見えなくてもプロシュートの教えがペッシの中に蘇り、これまで彼の中に蓄積されたプロシュートの言葉が形になり彼に覚悟をつけさせる心の力になる。
一方のブチャラティも繊細な糸捌きで真に用心すべきスタンド使いが他に居たと知る。ここでブチャラティは姿の見えないペッシが簡単に倒せる相手ではなく、相手以上の覚悟を見せなければ勝てないと理解する
ここからの駆け引きは凄まじい。釣り針から心臓を守るため、自身をバラバラにして何もしない覚悟を決めたブチャラティ。ブチャラティの奇作に対して一度は慌てるものの、プロシュートならこう言うだろうと見えない言葉をきっかけに探索を続けるペッシ
ペッシの覚悟は凄まじく一時はブチャラティを死の淵まで追い詰める。しかし、ペッシを助けたのが見えないプロシュートの存在であるなら、追い詰めたのも又見えないプロシュートだった。
プロシュートに危険が迫っているかもしれないという想いは止め方が判らなかった列車を止める力になるが、それがブチャラティには起死回生の幸運となってしまう
そこからは見えなかったものが見えてしまう状況。対峙する段階ではブチャラティに凄みを感じさせる面構えだったが、殺す前に「ぶっ殺す」と発してしまう先走り、死ぬ前に仲間を殺そうとする底の浅さ。ブチャラティにはペッシが敬意を払う敵ではなくただのゲス野郎であったと知れてしまう
結局ペッシは一人前のギャングになりきれなかった自分に負けてしまったのだろうね
ラフタリアが何の説明もないまま大きくなってて何話か飛ばしてしまったのかと思ったよ
又、災厄の波が唐突に始まってすぐに終わった点は驚き。災厄の波はクライマックスだけに登場するのではなく、定期的に出現する感じなのかま?
見た目がおおきくなり、それ以外にも表情がコロコロ変わるなど精神面での変化も感じさせるラフタリア。
対して尚文はラフタリア程の変化は出来ていない。少々表情が柔らかくなっているものの、自分を馬鹿にする元康達には言い返す事が出来ないし、自分の無実を誰かが信じるなど想像できないまま。だからラフタリアが「何処へだって付いていきます」と言ってもイマイチ信じきれない
けれどラフタリアへの対応はほんの少しだけ優しくなっている部分もある。見た目が変わり、言動も様変わりしたラフタリアへの尚文の対応は小さい時とそれほど変わらない。分相応に扱って欲しいラフタリアを子供扱いする尚文。もう尚文の中でラフタリアは奴隷でも道具でもなく庇護する対象となっていることが判る
ただ、あの見た目のラフタリアに対しお子様ランチを注文をしてしまう尚文は流石に空気が読めてない気がする
後半は戦いの局面に移ったことでそれぞれの戦う理由がクローズアップされる
尚文は勇者であるけれど、国に絶望しているから積極的に前線に出たいという想いはない。だから三勇者が見捨てた村を守る道を選ぶ。自分と同じ境遇になってしまいそうな人を助けることを目的とするラフタリアも同様
その姿に触発されて村人や少数の騎士も尚文と共に戦う道を選ぶ。全ては自分の村を守るため、国民を守るため。
対して波を振り払うことを目的とする三勇者は尚文の戦いと趣がかなり異なる。そもそも彼らはこの世界とそっくりなゲームを知っていたことも有って、退治した敵を「今回のボス」と表現したりどこかゲーム感覚が抜けていないままなのは今後が不安になるところ
守るしか出来ない尚文はどんなにボロボロになっても前に出る。村に留まりひたすら村人を守り続け、後に感謝された尚文。見捨てられた者を守ろうとする彼の姿は確かに勇者と呼ぶに相応しいものに思えた
何の為に生きるのか、生きる為には何が必要かが問われる内容だったように思えた
正式な跡取りの多宝丸は父親に可愛がられつつ元気に暮らしているように見える。だが、首無し観音に目を向けた際に表情が曇るように、彼は母親の愛が自分だけに注がれていないことを察しているよう
多宝丸が稽古に精を出すのはもっと母親に見て貰いたいからかもしれない。子供が健やかに生きるには親の愛が必要だと判るシーン
百鬼丸は足りないものばかりでまともに生きていくことすら難しかったが、寿海に拾われたことで手足を得て自由に動けるようになる。しかし、摘んだ花の魂が消える瞬間を見てその直後に獣に襲われてからの彼は、殺される前に殺せと言わんばかりに殺生を繰り返す。更に鬼を倒せば自分の体が戻ると知って殺しこそ必要なのだと判ってしまう
足りないものが多すぎる彼は生きるためには奪い取り戻すしか無く、生きるためには戦うしか無い。
そして今回のキーパーソンとなった寿海。彼は己がしでかした罪に押しつぶされて身投げする。この時に彼は生を失ってしまったのだろうね
手足を補う技を得た彼は自分は生かされた、すべき事があると考えるがその道の先で出会ったのはかつて自分の罪によって親を失った少年。寿海に出会い幸せ者だと言っていた彼は過去の罪を知り彼に恨みをぶつける。「貴方は俺を救えない」と寿海の生きる意味を否定する
その後、生きる意味を無くし再び落ちた寿海は百鬼丸を見つけ、彼を育てることこそ自分の生きる意味だと見出す。しかし、育った百鬼丸は生きるために他者を殺す必要のある人間だった
百鬼丸が自分の体を取り戻す度に付いていくことは出来ず、何もしてやれなかったと悔やむことになる
結局、生を取り戻せず何処へも行けない寿海は生者ではなく死者に対して手足を接ぐしかなくなる。どうしたって生きる意味など見いだせそうにない彼の後ろ姿は哀しい。
だからこそ百鬼丸との別れのシーンは印象的だった。何も言えず何も見えない百鬼丸が別れを惜しむように寿海の顔を探る、対して寿海も感極まったように彼を抱きしめる
生きる意味は見いだせなくても、彼の生かされた命が何の意味も無かった訳では無いのだと伝わってくるようだった
原作やアニメでは精霊たちが勢揃いしてわーきゃーするシーンが多いせいか、士道と二人っきりの時の四糸乃が普段に比べたら活発な一面を見せることもある設定とか忘れてたな
ホットケーキの美味しさに感動する四糸乃とか可愛すぎるよ
けれど、後半の夕弦で全て持っていかれた気がしなくもない。あの夕弦からはメインヒロインの風格を感じてしまったよ
何故あんな無茶苦茶な恋愛相談からカップル成立に繋がるの……?
ていうか、それで彼が成功するなら白銀はかぐやとあっさり恋人関係とかになれるんじゃないの…?