トラペジウム

トラペジウム

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2024「トラペジウム」製作委員会
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    間違いなく今季の覇権です
    「なりたいじぶん」のお披露目から絵柄がぼざろになってしまったことだけが不可解だったけど、そこ以外の話の流れや構成、キャラクター設定の一貫性、矛盾の無さ、など全てが完璧な作品だった
    こういう主人公がいろいろな苦難を乗り越えて成長するアニメが大好きなんだよ

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    主人公の邪な部分が燻っている自分には心にグサグサと来た…
    (追記:こう書いてますが、主人公は完全に悪ではなくただ不器用で純粋なだけだと思った)

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    アイドルものではあるのだろうけど、自分には青春を描いているように見えた。

    東ゆうはアイドルになるために綿密に計画を立て、
    あまり迷惑を顧みずそれを実際にやってしまうのは
    「気持ち悪い」と言えてしまうけれど、
    自分はあの行動力は素直にすごいと感じた。

    ただ、彼女のアイドルへのあこがれは、
    おそらく最初は情熱だったのだろうけど、
    もはや執着になってしまっているように見えた。
    だから他の3人の様子なんて気づくこともできなかったのかと……

    アイドルとして輝けたのは一瞬、
    後は崖から突き落とされるように元の場所へ戻ってしまった。
    ふさぎこむゆうの姿を見るのはつらかったけれど、
    そんな娘にちゃんと寄り添ってくれるお母さんが救い。
    本人はほっといてほしかったかもしれないけど。

    劇中で何度も印象的に描かれた、海の見える、ベンチのある場所。
    自分たちが歌った曲が入ったCDを見るゆうに、
    やって来た3人が同じように買ってきたCDを見せた瞬間、
    正直泣きそうだった。

    もうアイドルグループ「東西南北(仮)」の4人ではないけれど、
    友人なのは変わらない4人に嬉しくなった。
    3人が当然のようにゆうの背中を押してあげたのも。

    最後、大人になってから(10年後?)の話は蛇足では?
    なんて思っていたけど、あの写真の伏線回収にうなってしまった。
    確かにいい写真だった。
    大人になってから振り返ることを含めて、青春なのかもしれない。

    みなみちゃんはただのお嬢様かと思っていたら、精神的にも一番強かったな。
    みんなのことをよく見ていた。
    くるみちゃん、友達のために限界までがんばったのだろうな。
    徹夜続きでも楽しいのだろうか……
    美嘉ちゃんは「ファン1号」と自称したのが最高だった。
    親子でゆうのことを応援しているのだろうな。

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    くるみが叫ぶ?シーンがすごく良かった。
    個人的にゆうが髪巻いてるのがすごい好き。

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    予想外にいい作品だった。
    主人公・東ゆうの言動は賛否分かれてSNSでは荒れているようだけど,あれはあれで良かったかな,と。
    エピローグはちょっと説明不足な気が。それでも全体的には上手くまとまっていた。
    なんとなく冴えカノFineを思い起こさせるエピローグ。
    原作小説を読んでからもう一度観たいな。

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    似たタイプの鬱展開に出会ったことがないので、新鮮だったし、この映画に出会えて良かった。
    作画が非常によく、特に人間関係の摩擦の描写のディテールが非常に緻密に描かれていた。それ故に鬱展開はきっついが、その分のカタルシスがあった。
    ストーリーは全体を通してきれいにまとまっていて、映画によくあるごちゃついた感じはなかったため、非常に良かった。
    好き嫌いは別れそうだか、総合して非常にいい作品だったと思う。

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    あ゛〜〜若いうちにだめなことはだめなんだとわかることができてよかったよな????

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    チネ8番 LZレーザーにて鑑賞。
    バビロニア、ワンエグ、着せ恋、ぼざろとデスクや設定制作をこなしてきた染野さんが遂にアニメーションプロデューサーに。梅原班由来の方々が多くて面白いクレジット。
    一月ほど前の告知、及びOPでは総作監にりおけろの2人しか記載されていなかったが、EDには4名クレジットされていた。作監も多かったのでギリギリだったのかな。


    前半部分はギスギスギスギスギスギスと東ゆうの強さがすごく印象に残っていて、爆発する…ほら爆発する…もう爆発するぞ…と思いながら観てた。ずっと怖くて座席でぐねぐねしてたよね……
    ただ、狂気顔の東ゆうでそれまでのギスギスが全て作品として昇華された感じを抱いた……これだよこれこれ!!!って思いながら心の中でスタンディングオベーションした。芸術だねあれは。すばらしい。
    爆発した後の後半部分、爽快という単語を使うのはちょっと違うような気がするけど、まあテンポ良く観れた気がする。回復と成長。こういうことだよねって。

    大河くるみの思想にすごく共感した覚えがあるんだけれど、どこらへんに共感したのか全く覚えていない。何?後半部分でそんなことを思った記憶があるんだけどな~
    くるみが壊れたシーンは中々衝撃……アリスとテレスのまぼろし工場の睦実を思い出した。うえしゃまは別のアイドルだけど。
    羊宮妃那こういうのもやれんのか……となりました。すばらしいね。

    「東西南北を 青春切符で旋回中」 すごく好きな詩。
    総じて良い映画を観れました。感謝。


    2024-05-14 追記
    https://www.youtube.com/watch?v=RWeNRKY4kyc
    OP映像があがっていたので見返した。映画本編に至るまでの"全て"があったので、本編鑑賞後に再度観てみると面白い気持ちになれるかもしれない……

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    メッチャ面白かった。
    アイドルを題材にした作品だったけど、こういう切り口で描いてきたのが面白かった。
    主人公の「なんとしてでもアイドルになりたい」っていう強い気持ちが凄く良かった。

    ただ「アイドルになれてよかったね」とかで終わらず、かといって最後は主人公の東ゆうちゃんはアイドルになるっていう夢を叶えてるって終わり方が良かった。

    個人的に「彼氏いるんなら友達にならなきゃよかった」ってセリフが大好きすぎる。

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    評価:A

    一部界隈でカルト的な人気を集める怪作。
    アイドルに異常なまでに固執する主人公の言動に順応できるかが評価の分かれ目か。
    個人的には東より、彼氏のいる北のほうが不快だったが?

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    よくできてる

    そんなトントン拍子にアイドルデビューまで行くか?とか、あんなギスギスしてやばい発言したのに時間空けるだけで復縁できるのか?とか色々感じるところはあったけど、東ゆうのあの執着心を見事に描き切ったなという印象

    ただ、演出として特にシリアスめなパートにけろりら先生の作画を用いているんだろうなというのは分かるけど、あまりシリアスすぎないところでも1カットだけけろりら先生作画が挟まってすぐ戻ったりとかするシーンもあってちょっとイライラしてしまった(くるみの叫びのあとのあのアイドル中毒みたいな東ゆうのシーン"だけ"でけろりら先生の作画を用いるとかだったら個人的な評価めっちゃ上げてたと思います)
    すごい全体的には好きな作画だけれども、その点で映像の評価めっちゃ下げてます
    なんでもかんでもけろりら先生の特徴的な作画を用いればいいんじゃなくて、ちゃんと適した場面・適した作品で用いて欲しい(厄介オタクでごめんなさい)
    作画の大幅変更と老人の声も含めて「ノイズ」になってしまっているとツイートしている方がいたけど、ちょっと頷いてしまった

    全体
    良い
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    劇場なのに口角上がり過ぎて戻んなくなっててやばかった 真・笑顔アニメ
    もうどんな夢があったかなんて覚えてないけど、夢に手を伸ばして全力で頑張る人ってやっぱ美しくて、けど潰えそうになった時の必死さはもっと美しくて!
    そして絶対TRUE行かねえ選択肢でANOTHER TRUEキメてて満足感も高い!セーブなんてできない!

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    予告編の曲が良すぎてちょっと気になってた。
    ただ、予告編見ただけだと「これは見に行かなければならない」にはならんかったのよね。
    TL が賑わいだしたしいよいよ見とくかと重い腰を上げました。

    結果としては良い話だった。
    主人公的には思い通りにいかんとこもあったやろうけどね。
    まぁみんながみんな「アイドルになる」が目標じゃないんだからそらそうよ。
    個人的にはくるみさんの考え方すごく分かる。
    自分の預かり知らぬところで自分が影響を与えてるのは怖いんだよ。
    誰かに影響を与えたいと思える人でないとアイドルはできないんやろな。
    見た目が良いからだけでアイドルはやれない。あれを続けられるのは才能なのです。

    東さんはアイドルになることしか考えてないのはすごい。
    最後はちゃんとアイドルになるしね。ただ、手段はなかなかにイカレてるとは思うよ。
    行動力はやべぇけどね。まぁ高校生だもんね。最適解なんてすぐ出せないよ。
    南さんは好奇心を財力でなんとかしちゃうのすごい。
    あの写真撮る時の衣装選ぶ時点でなんとなくやりたいことは決まってたのだろうか?
    お家がなければこの道を選ぶことはなかったのかもね。
    ぜひいろんなことに挑戦してほしい。
    にっしーことくるみちゃんはやりたいこととやりたくないことが一番明確に分かれてたかもね。
    4 人でわいわいしたかっただけなんだよな。仕事となると思い通りにならなくてつらかったやろう。
    すきなことやって楽しそうにしててほしい。お仕事は拘束時間長そうだけど楽しんでるみたいでえぇね。
    北ちゃんは東さんに一番救われてるかもだけど一番の被害者でもありそう。
    きっと人と関わるのがすきなんだろうね。他人から無視されまくってた自分でも人の役に立てるみたいな満たされる気持ちもあったかもしれんね。
    ボランティアをアイドルにたどり着くための手段にされるわ彼氏と別れなきゃならなくなるわなかなかの被害があったと思うよ?
    幸せな家庭が築けているようでよかった。末永くお幸せに。

    アイドルはどうも闇の部分が見えるのであまりすきな題材ではない。
    ただ、それに挑んだ結果やりたいことがはっきりしてそれぞれそれを実現していたのはよかった。
    賛否両論出る内容ではあるだろうけど、とりあえず見てみるとえぇんじゃなかろうか?
    そんなにヤバい話じゃないよ

    [追記]
    なんかじわじわ来て想定外の 2 回目見に映画館へ行きました。
    OP は 2 回目の方が理解しやすいかも。
    トラペジウムは遅効性……

    全体
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    映像
    とても良い
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    とても良い
    ストーリー
    良い
    音楽
    とても良い

    作画:
    とてもよい。特に日常シーンがよく描けており、画面のどこかは必ず人物の動きがある(演出優先の例外もあり)。感情をモノローグで注釈せずに視線や動きで表現できている。デスクチェアへ飛び乗ってクルっと回るカットがよく描けていて好き。ライブ作画は2D3D混合で、重要なアップは2Dで綺麗に作画されていた。3Dモデルは並み。
    音楽:
    尖ったことをせず自然な楽曲だった。歌についてはアニソン寄りではなくJ-POPやアイドル寄りで、バンドサウンドにピアノも入っており乃木坂に少々寄せた印象を受けた。
    演出:
    本格的だった。今流行りの"アイドル"と"中身"の対比を印象的に見せる演出で、緊張感や異常感が音楽や演出で明確に表現されていた。
    ストーリー:
    話の進行・展開のためにやや歪んでいる部分はあったが、全体としてよくまとまっていた。比較するなら『『【推しの子】だがそちらよりはライトな内容なので、鬱展開が苦手な人でも観られると思う。

    全体
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    キャラクター
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    ストーリー
    良い
    音楽
    良い

    この作品については映画館で予告編だけ見て「あ、絵がいいな」と思って興味持ってました。その時は、ぱっと見では黒髪の子がいいなと思ったんですよね。あと、王道アイドルものなのかなっていう第一印象。トラペジウムかー、オリオン大星雲の生まれたての青く若い四つ星か、なるほど、いいタイトルだな、と。

    その後、上映が始まってなんか「主人公がヤバい」みたいな感想をよく見かけるようになって、ふーんアイドルの闇とかを描いた作品なのかな?とも思ったんですが、どうヤバいのかとかの前情報は一切シャットアウトして、たまたま機会があったので観に行きました。

    で、第一印象なんですが、いや全然登場人物ヤバくないやん!めちゃくちゃ真っ当でどストレートな王道青春映画やん!という感想を持ちました。

    誤解を恐れずに言いますが、自分は主人公にすごく共感したし、自分もある種こうありたいと思わされた部分がありました。自分の感情に照らして既視感を感じるというか、すごく解像度が高い、リアリティのある物語だなという感覚を持ちました(もちろん自分はアイドルはまったく無縁なので、別の何か追い求める物に対してですが)。

    (はい、以下延々と自分語りするので適当にスルーしてください)

    確かに彼女の言動はすごく独りよがりで自分勝手で、人の心がなくて、周囲の人たちを傷つけまくっている。それが人としてあかんやろ、とはもちろん思います。ただ、彼女の感覚はすごくリアルだった。きれいごとじゃない、等身大の15歳の強烈な自我をすごい解像度で描いてるな、と。決してサイコパスではない。理解できる。というのは、この身勝手さ、人の心のなさ、打算的な思考は確実に自分にあるものだったからです。自分もわりとこういう考え方をしがちな人間だな、と。特に10代のころはそれが先鋭化しがちだな、と。大人になってだいぶ学習はして少しは擬態ができるようにはなりましたが、たぶんまだ心の底にはこういう思考が普通に残っている。

    もちろん、アイドルになりたいと思ったことは一度もありませんし、むしろ頼まれてもなりたくないほうです。人前に立つことは絶対に嫌です。かつて一度だけ一瞬TVに出たことがあるのですが、正直トラウマです(なのでTV出演のシーンではPTSD気味になってましたw)。そういう部分はくるみにすごく近くて、彼女にもすごく感情移入しながら観てました。

    ただ……アイドルとか目立つこととかではなくても、何か自分のやりたいことに対して、手段を選ばず周囲を利用してまでそこに到達したい、という強烈なエゴはやっぱり自分にあるんだな、と思い知らされた次第。そしてたぶん自分は彼女のように、知らないうちに暴走して周囲の人を悲しませたり怒らせたりしてきたのだろう。彼女は終盤でちゃんと気づいて、関係性を修復することができた。でも自分はきっと気づけずに失ったものがきっとたくさんあるのだろう…うわあ…ってそういう共感性羞恥を持たせる作品ですね。東西南北を集めるとかいう発想は常軌を逸してますが、10代ってだいたいこういう意味不明なこと考えてたりするものです。ヒリつく場面はさすがに「お前…もう少し人として擬態しろよ…心で思っても口に出すなよ…」と思いましたが、それすらも若さゆえの痛い過ちとしての解像度が高い。

    そんな風に人でなしな部分が自分と似てる東ゆうなのですが、自分と決定的に違うのが行動力と意志の強さです。自分の場合、ドロドロしたエゴはあってもそれをうじうじと反芻しているだけで具現化していく勇気も甲斐性もない。他人を気にしすぎて勝手にハードルを上げて、動き出す前に勝手に諦めて、自分の境遇を逆恨みする。最悪じゃないですか。それにくらべたら東ゆうは100万倍えらいと思うわけです。やり方はいろいろ問題あったし人を人と思ってないけど、それでもエゴを貫くふてぶてしさがある。それは弱みにも強みにもなりうる。

    だから自分にとっては彼女がまぶしかったですね。こんな風に好きを貫いて、周囲を踏み台にして夢を叶える彼女がどこかうらやましかった。その行動力だけは見習いたい。夢なんてものを本気で叶えようと思ったら、多少の強引さは必要なんじゃないか。「自由にやっちゃえよ」ってことで。勝手にくすぶっていないで、周りからどう思われようとも、自分のやりたいことを少なくとも主張はしていったほうがよいんじゃないだろうか。みたいなことを考えました。ただし彼女の過ちは継承しない方向で!

    そんなわけで、夢を叶えようと本気でもがく若者のリアルがよく表現された作品だな、と思いました。観てよかったです!

    ・OP が星街すいせいさん feat. でびっくり!

    ・作中で何度も映るオリオン座、見間違いだったらすみませんがなんかちょっと歪んでませんか? しかも歪みが大きくなっていく。なんかオリオン座のつづみの形、変だな?って思ってました。最後にはわりとまともな形に戻ってて、何かを表してるのかなとか勝手に深読み。

    ・C++とJavaなのかー。ロボコンの解像度個人的にもう少しほしかったですが、まあロボコンアニメじゃないのでw くるみ、ただでさえ孤立してるのに独自行動しちゃって部活の人間関係的に大丈夫だったんだろうか?

    ・東西南北の4人のアイドルにかける温度差が全員バラバラなのがよいですね。そりゃ分裂するだろっていう。そこがまたリアルで、アイドルに限らず温度差の違う複数人でひとつのことをやるのやっぱ互いに大変だよなと。

    ・予告編では美嘉かわいいなと思ってたんだけど、ちょっと思ってた感じと違った! 彼氏と別れさせられたのは気の毒としかいいようがない。蘭子、意外とアイドル活動にノリノリなのが癒やしでした。

    ・真司、いいキャラですね。星が好きで写真が好きで、別に東ゆうにぐいぐい来るわけじゃなくて、でも東ゆうの野望をただ一人知っていて、あくまでもフラットに彼女を支える関係として、殺伐としたストーリーを中和してくれてました。ちょっと都合よすぎキャラな気もしますが、でも最後に彼もまた夢を叶えているのはとてもよかった。

    ・サチも最後に伏線ほしかったかな。

    ・ボランティアやSNSの利用の仕方、決して先鋭思考とかじゃなくてガクチカみたいなものじゃないですか。アイドルじゃなくてもたぶん就活とかその後のいい人生をつかむためのあれやこれやで、あれくらいのことはやってきてる気がする。ていうかアイドルデビューを目指す活動と就活って似てるな。自分を売り込む。

    ・「なりたいじぶん」の曲、いいですね!らったった〜のところ好きだ。

    ・吉祥寺の啓文堂だ!

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    賛否が分かれそう、個人的には楽しめた。ただ、1番可愛いと思ってた娘が彼氏発覚&妊娠エンドはキツいて

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    好き嫌いがはっきり分かれそう。自分は好きです。
    主人公がどうしてアイドルに憧れるのかとか過去については少ししか触れられませんが、他人を計画的に私利私欲のために徹底的に巻き込んででもアイドルになろうとする行動力とか、執念とかがよく描かれていて、人間としてはあまり評価はできないんだろうけど、ひたむきな姿勢は好きでした。
    高校生で若いっていうのも救いですよね。
    歯車が狂い始めてからの主人公の独善的な言動で修羅場ってるのがとても良かった。
    特に信仰と言っていいほどにアイドルを評価しているシーンは絵も演技も狂気を仄かに感じられた。
    西南北誰もが東にどこかで救われていたという構成だったから主人公も立ち直れたけど、普通ならそうもいかないよね。
    ED歌詞も原作の元乃木坂の方で、最後まで作品を表していて満足です。

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    色々と痒い所に手が届かないシナリオと感じてしまう部分が多かった印象かも…

    アイドル物と言えば、アイドルに憧れる少女がスカウトやオーディションを通して自己実現を叶えるストーリーラインになる認識が有るのだけど、本作でやっている事は一種の邪道だね
    スカウトされる事を見越してメンバーを集めて行動指針を決めて願い通りの境遇へと辿り着いていく。その計画性はゆうという少女が多くのアイドルファンがアイドルに対し一方的に求める純粋さとは掛け離れているように思えてしまう
    けれど、そもそもが追い詰められた果ての行動だし、描いた計画を実現させる点は彼女の有能さを示しているとも言える

    ただ、この点でどうしても気になってしまうのは様変わりしていく境遇に関して他3人の意向がその時々であまり描かれていない点か
    ゆうは自分がアイドルになるという未来を胸に懐いて行動している。だから様変わりしていく自分にむしろ「待ってました!」と言わんばかり。でも、他の三人にとってはゆうを介して繋がった交友関係がいつの間にかアイドル活動になっていたという状態になるわけで
    その状況に対する見解は後にくるみによって言及される部分はあるものの、もう少しその時々で戸惑いめいた言葉は欲しかったような気がしないでもない
    本作はゆうを明確な主人公として設置してしまった為に、下手をすればくるみ達を添え物のように感じてしまうシーンが散見されたのは残念かな

    本作を見ていて考えてしまうのは、アイドルとはどのような存在なのか?という点だろうね
    先に上げたようにゆうが本作で行ったのは邪道であり、そうして手にしたアイドルという立場にどれだけの意味があるのか?という話になってしまう。蘭子達はゆうの思惑を知らなかったが、結局は無理に手にした立場によって苦しみを被ったと言えなくもない
    なら、ゆうにとってアイドルとは何かといえば輝きを放つ存在となるわけで。そこで問題となってしまうのが彼女の行動が邪道である点。真っ直ぐな思いでない方法で更に友人を踏み台にして手にした立場は輝いていたのか?

    その答えはくるみや美嘉を苦しめたという意味でアイドルのゆうは人を惹き付ける輝きを放っていなかったと言えるのかな
    逆に共通項があるわけでもなかったあの4人が友人に成れたのは人としてのゆうの輝きが存在していたからと言えるのかもしれない。だから割合あっさりと東西南北が揃い、ゆうのGo my way気味な行動にも付いてきてくれて、最終的に交友関係も取り戻せた
    その最大級の答えがラストの写真に籠められていると言えなくもないだろうし。アイドルとしては輝けなかったかもしれないが、友達とはしゃいでいたあの瞬間のゆう達は間違いなく輝いていた

    まあ、あれだけの衝突を起こし一時的に絶縁状態となっていた蘭子達とあっさり復縁出来たのはちょっと理解を超えていたりもするが

    全体
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