なんて優しさに満ちた甘酸っぱい物語だろう
妖怪の落書きからホラー調に始まるけど、最後にはそれが恋文だと判る。その最初と最後の間にあるのは多軌と妖怪たちの優しさであり、それを結ぶのがおじいさんが作った妖怪が見える陣であるのが心を震わせてくる。モサモサした妖怪も自分の声が人間に聞こえないまま枯木を伐採されたことで人間を嫌うけど、陣を通して多岐と互いの姿を認めあったことで心が変わっていく。それは兎の小妖怪も似たようなもの。モサモサは見えぬ相手は居ないも同然と言うけど、彼自身は家の外から多岐を見守るし多岐だって見えないながら妖怪と積極的に関わろうとする。それは見えなかったら居ないなんて簡単に片付けられる状態じゃないよね。
兎は共に危険が及ぶなら二度と近づかぬと言うしモサモサも同意のようだけど、それはきっと関わり方が中途半端だったからで、いつかきちんと両者が関われるようになればいいなぁなんて思ったりした。
割とあっさり宇宙に戻ったな。そして再開するシャアとの追いかけっこ。以前と違うのはホワイトベース側の戦力が充実してきたことか
フレッガーが参戦したけど、よくよく考えればホワイトベースに戦闘の出来る軍人が乗り込んだのって初めてじゃないか?ほぼ民間人のみの部隊だったからこれによって何か変化が起きるのだろうか?アムロたちと一緒にシャワーを浴びに行ったりと早速仲良くなれそうな感じだし
敵の攻撃に耐えつつ引きつけて撃つシャアの戦術も凄いが、気絶して戦闘不能になったはずが素早く回復してビグロを撃破できるアムロもとんでもないな
気になる野球部員のためにシッチャカメッチャカになりつつお弁当を作ろうとする次女は青春してますな~。ただ人が食べる料理は味見必須だと思うけどな~。長女あかりの忠告は彼女自身の経験に基づいたものでもあり、亡くなった母親から譲り受けた言葉でも有るわけで。人は居なくなっても思い出は消えない現象の典型例か。また渡せなかったお弁当を皆で食べることで今回の思い出も共有できることを考えれば本当に川本家は温かい場所だね
澪も影響されたのか家具やカーテン購入を考えだしたのは良い変化なんだろうな。ただ、恋という言葉から思い出した情景がどう見ても不穏だったのは気になるけど
晴信があかりのストライクゾーンド真ん中だったことに衝撃。マジかいな……。
まあ、出会いのお陰で晴信にとって心地よい場所に出会えたのは僥倖か。ちょっとした言動から相応しい食事を用意できるあかりは母性が溢れすぎているね。花岡が三日月堂のお菓子を持ってくる場面も他作品なら笑う場面かもだけど、大好物との言葉が添えられていることでじんわり来るシーンになる。
本当に川本家は温かい場所である
宗太が遂に東京に戻ることに躊躇を見せ始めた?流石にポコを東京に連れて行くことは出来ないだろうが、かと言って父親の逝去を理由に香川に留まるのもそろそろ限界だろうしなぁ……
アイスを零しそうになるポコへの対応や他の場面での接し方を見てもまるで父親のような表情を見せ始めたけど、それは自身の父親の影を追っている面もあるのかな?進学の話で対立した場面が多く出てくるけど、小さい頃は普通に仲のいい親子だったようで。それがポコと接する中で思い出していくのはちょっとむず痒い感覚
前回父親が偽者だと見破った早人を吉廣と露伴が見つけたけど、彼は更に重要な存在になっていきそうだな。ただ、今回メインとなった仗助と億泰以外の面々も危機が迫っているようでクライマックスが近づいてきたのかなという印象を受ける
鉄塔に住む男なんてそれだけで映画のネタになりそうなキャラクターを登場させてしまう辺り荒木飛呂彦先生って凄いなぁと改めて感じる。しかも今回のスタンドは独り歩きしてる状態だからこれまでと勝手が大きく違うわけだしかなり強烈なキャラクターだよなぁ。鋼田一豊大が死んでも残るスタンドなんてどう攻略するのだろう?
ようやく事情が説明されたけど、案外単純な構図だったのね。何もかもを憎む廃棄物をどうにかしないと世界が壊されてしまうと。しかも十月機関は独自の軍隊を持ってないから対抗するのが難しく、ドリフターズの力に頼っていたということか
それに対する信長の答えが国盗りして勢力を作り上げるとは面白い。エルフを助けたのは偶然だったけどそれが下地になる感じかな?
黒王が悪の親玉らしからぬ「救えるものは全て救う」なんて信念を持っていることに驚き。わざわざオークを癒やすラスボスなんてあまり見たこと無いよ!その後の発言は色々発想がぶっ飛んでいるが根幹には善人的な部分があるのかな?漂流者と廃棄物の殆どが人でなしな分、彼の異彩ぶりが目立っているな
夏目は穏やかな日常を守るために妖怪が見えることを隠しているけど、的場は自身の右目を守るために祓い屋の世界に身を置き続けなければならないのか。夏目は隠し事があるが人とも妖怪とも温かい繋がりが有るけど、的場は脅しのような手段でばかり人と繋がるからどこか空虚。今回の話を見てこの二人がとことん対照的と思えた。
特に祓い屋を襲ってきたのがお面のような妖怪というのも面白い。黒幕も嘘くさい表情だったが、それ以上に的場の表情はお面を被っているみたい。どちらも本当の目的を隠して動いているのだから尚更。自分を守ってほしいという望みを隠したままの的場を襲うには絶好の妖怪というわけですな
結局的場が書いた「柄にもなく長い手紙」には何が書いてあったんだろうね。二度も言及した辺り本心が書いてあったのでは?と勘ぐりたくなるが
逆に今回出番は殆どなかったけど、名取との距離は更に縮まった印象。身内にうんざりしていたという話や前回の物が少ない部屋とかを見て夏目にとって憧れの存在から親しい存在に変わったのではないかと思ってしまう
アムロ達に階級章が渡されると同時にリュウの二階級特進が発表。アムロが言う様に「今更それだけかよ…」な気持ちになる。直後の避けたら独房行きなんて無茶苦茶な台詞やラストのホワイトベース囮扱いも相まって最早アムロ達は連邦として戦うのは正しいのかという疑問すら生じてくる。かと言って子供達が巻き込まれること承知で爆弾を仕掛けたジオンが善なわけ無い。
今回キッカ達は自分たちの意志でホワイトベースに残ることを選択したけど、これは他のメンツに関しても同様なんだよね。アムロやカイ、他の乗員にしても降りるタイミングなんていくらでもあったしドンパチ地獄が続くと判っているのにホワイトベースに留まり続ける。彼らにとってホワイトベースが家、帰るべき場所になっていることが伝わってくる
シャアはセイラに軍から身を引けと言っているけど、セイラだってキャスバルに対して同じことを言いたいわけで。このやり取りはアムロたちと対象的にこの二人には帰るべき場所がもう無いことを示しているような気がしてしまう
子供の頃は晴彦の体調を心配しても勝負を早く切り上げることしか考えられなかったのに対し、現在は空調の効きを確認できるようになった零の変化を見ていたら、晴彦が勝ち負けの方を優先する姿勢を見せつけてきたのはちょっと感動。晴彦もデパートの一見を引き合いに出したのはうだるような暑さを覚えていたのではなく、勝てなかった悔しさを忘れられなかったからか。車内でもあれだけ苦しそうにしていたのに「次は絶対に負けない」と力強く言う姿は格好いい
迎え盆と送り盆で様子の異なる川本家。零は泣いても仕方ないとか悲しいから考えないという考えに至っていたけど、川本家ではきちんと悲しんでいるのが印象的。ひなただけ隠れて大泣きしたのはそれでも処理しきれない悲しさを受け入れているからかな。「すぐ戻るから」という台詞が胸に来る
晴彦もひなたも表には出さない苦しみが有るけれど、それが苦しいだけで終わっていないと判る今回の構成は非常にうまいと感じた
中島が何度か意味深に宗太に視線を向けていたのは「あの頃」と変わってしまった宗太に寂しさを感じていたからか?逆に宗太は「あの頃」と変わらないものを見つけて故郷が好きだったことに気付いた感じか?幼馴染みによる見事なすれ違いか。でも最後には仲良く雑魚寝していたわけだからこのずれは大きなものになりそうもないけれど
宗太が帰る家無くなるのは寂しいとこぼしたことに対し中島がうどん屋継げと提案しているけど、中島からしても宗太がうどん屋を継がずに東京行ったことには納得しきれていない感じなんだろうか?何度も標準語きっしょいと言ってるのはその表れ?
もう子供の頃のようにうどんの臭いがすると馬鹿にされることはない本人も判っているだろうけど、それでもうどん屋を継ぐとまだ決められないのは父親への遺恨があるからかな
視聴前はうどん料理を中心としたアニメかなと思っていたけど、あんまりうどんネタ絡んでこないな……
これまでも動物などがスタンド使いになることは有ったけど、猫→植物とは一体どういう理屈なんだろう……。しかも能力が空気を操るとか使いようによってはかなり上位の能力じゃない?
もともとは吉良父が息子を守らせるためにスタンド使いを量産していた流れだから猫が吉良に懐くのは当然としてしのぶに敵意をもったせいで吉良にとっては厄介な相手になってしまったな。倒すのが難しいからと屋根裏に隠したことで早人に自身の正体を疑われてしまったのも。監視カメラの助けがあるとはいえ靴のサイズの違いに気付いたり細かな動作の違和感に気付いたり、果てはとっさの機転で吉良を騙したりと早人はかなり頭が良いタイプか。
今後は彼の手助けで川尻の正体に仗助達が迫っていく感じか?
吉良の方はしのぶが死ななくてほっとしたりと姿だけでなく心にも変化が。吉良にとっては仗助達を撒くために、静かな日常を続けるために選んだ川尻邸での生活だけど彼自身が全く予想していなかった展開が待っていそうだ
夏目が妖怪が見えることを周囲に隠す理由が変人だと思われてしまうからではなく、穏やかな日々を守りたい気持ちから発していることにほっこり。そしてその穏やかさの象徴が今の住まいというのも。だからこそ夏目は壺妖怪が狙われたときも一人で対処しようとするし、今回も的場に付いて行かざるを得ないのが悲しい……
あっという間に妖怪を封印してその壺を放置する姿勢や的場の雰囲気はここ2話の流れを思うとガラリと空気が変わってしまったと感じる。また、多軌の眼やレイコの友人帳が禁術に属するという名取の解説もこれまでの日常が壊されてしまったような……
このもやもやが次回の話で解消されるといいのだけど、果たしてどうなるのだろうか?
シャアかなり久々の出撃。まあガンダムとは一瞬の攻防に終わってしまったけどあの速さは何とも懐かしくなる
マチルダの婚約者ウッディが登場しマチルダとほぼ同じようにホワイトベースやガンダムを守るために立ちはだかり敵にコックピットを潰されて死亡したわけだけど、彼の役柄や思想を見る限りマチルダとぴったりな相性であったことが察せられる。アムロは以前マチルダの補給部隊とは戦場で唯一物を作る仕事という思想と自身の機械趣味を重ね合わせていたけど、それ以上にウッディの修理監督という役柄がマチルダに重なってしまう。そりゃ結婚を祝福する場面を想像してしまうのは仕方ない
好意を抱いていたマチルダ、その彼女と結婚の約束をしていたウッディ。アムロはこの二人を目の前で亡くしてしまった訳で。またウジウジが始まりそうな気がする…
堅実に軍を進めていた敵さんが勝利目前で魔女によって戦局をひっくり返される様は果たして痛快なのか理不尽なのか悩む
もともとイゼッタはゲルマニアが軍事利用しようとしていた点を考えると、案外簡単にイゼッタ無双の状況がひっくり返されそうな気もする。
零にとって賑やかな明るい場所って将棋会館にも賑やかな人達が居たのね。二階堂も勝手に親友呼ばわりしてくる相手だけど、家に上げている描写にもかなり驚いたな。とても「何もない人間」とは思えないけど、家族の自動車事故が本人が思っている以上に尾を引いているのだろうか?
突然銀座のスナックへ訪問したのには驚いたけど、そこに川本あかりが居たのも衝撃的。前回の和菓子屋のイメージとかけ離れていたけど、確かに口を開けば同一人物と判る。零が違う人でないかと一瞬想像したのはそれだけあかりに心を寄せているってことなのかな?最初に一番格好悪い姿を見せてしまい、その後も何かと関わってくれるなら仕方ない気もするが
どうやら橋や水がモチーフになっているようだけど、橋は境界のような役目として水は何を示しているんだろう?
鎌持ったあのおばあさんは怖えなぁ……。でも地方における狸の認識なんてあんな感じなんだろうか?そんなおばあさんを見て、住職の話を思い出し宗太は化け狸をそばに置くことにしたのか。でも幾ら何でも慌てた状況でネーミングセンス無いからってポコって名前は流石に酷すぎるよ!田中さんの包容力で助かったねぇ
ホンマの親子みたいと言われたわけだけど、考えてみれば不思議な関係である。ポコがあそこまで宗太を信頼しているのは改めて考えれば謎だし(うどんを食べさせたから?)、宗太もポコに愛情を抱いているのではなくポコを通して過去を思い出している面が強いし。今後この二人の関係性はどうなっていくのだろうか?
てか2話にしてうどんが話に一切絡まないとは思わなかった
漂流物と廃棄物、2つの勢力がぶつかり合う世界なのかな?未だにこの作品の世界観が見えてこないけれど、今回の行動を見る限り豊久達は世界情勢とか関係なしに国盗りを進めていきそうな気がする
豊久が騎士たちを襲ったのは戦場の匂いに惹かれたというのも有るだろうけど、仲間を殺された村人たちに復讐させる、理不尽に奪われた命の代償を正すという意味合いもあったのかな?そういった面ではあの眼鏡さんと相性はいいのかもしれない
漂流者に関わるのは禁物と考えていたっぽいエルフたちだけど、今回のことで豊久達の味方になるのかな?国盗りするなら手足となる兵は必要だろうし。でもあのエルフ達ってこの偉人オンパレードな状況でどれくらい役に立つんだろう?
帰省先で出会う子供を安易に幼女にしなかったのは評価したい
置いたままの料理道具やうどんのレシピノート、客からの感謝の手紙を見て死んでしまった親父さんへの懺悔の気持ちを抱いてはいるようだけど、ちとあっさりしすぎているような気もする。三十路ともなるとこんなもんか?ただ、継げなかったうどん屋に対して彼は何を思っているのだろうか?
化け狸の少年、うどんが今後のストーリーをどう彩っていくのかあまり想像できないなぁ。本編後のミニコーナーやまさかの要潤登場にも驚いたし、この作品が何路線で進んでいくのかも現状予想できない
それにしてもバス停に居たおばーちゃんから謎の黒いオーラが立ち上っていたのは何故なんだ(笑)毒舌オーラ?
ハイスピードで走りつつ敵の素性を推理したり携帯電話を強奪したりとバイク乗り慣れてる?突如電話を受けたのに必要なヒントを与え、病院に押しかける康一も流石
ハイウェイ・スターは発動までの条件が厳しいけど発動後の威力が半端ないな。ただ、時速60キロの自動追尾と養分吸収能力だけだから懐に飛び込まれた仗助に一方的にボコられたのは仕方ないね。怪我人相手に殴るのは卑怯と言われて、治してからボコボコにするのはクレイジー・ダイヤモンドならではの方法か
露伴は自身を治したことや部屋に飛び込んできたことをネチネチ言っていたけど、ハイウェイ・スター遭遇前のバスでの会話を考えれば充分だし、一周回ってツンデレじゃないかとすら思えてしまう(笑)
露伴と仗助はこのくらいの距離感が最適なんだろうね
前回怒られたからかきちんと養父母に行ってきますと言ってから出かける夏目が印象的
人を探していると言われて古びたバス停に連れて行かれるなんて、展開もオチも想像できるってのにどうしてこう強烈な話を展開できるんだろうね。ラストには思わず泣きかけたよ!
ナンパと思われ邪険にされても何度も話しかける姿からは前回から続き、他者と積極的に関わろうとする夏目の一生懸命さが感じられる。少女妖怪は健在であることが判っただけで充分と言うけどこれまで多くの出会いと別れを通じてきた夏目には想いを中途半端な形のままにしてしまうことが悲しいと知っているんだろうね
たった一度の交流を忘れられず50年間もう一度話すことを願い続けた少女妖怪の健気さがいじらしい。男性は忘れてしまっていたけど、タオルをやっと返せた証として渡されたタオルが何も無い訳ではなかったと言っているようで、少女妖怪と男性の交流の証のようにも見えて感慨深い
冒頭で自然界の音を強調、「零」を何もないお似合いの名前と言い、対局した養父とも天気や将棋以外の話題が無いなんてかなり心に来る描写でしたよ!養父が投了する時の「ああ無いな、うん無い」という台詞もそれまでの描写が相まって意味深に聞こえてしまう
だからこそその後の川本家の描写が暖かすぎて別の意味で泣きそうになる。ただ零も誘いを断ろうとしていたり団欒の中でも殺人事件のニュースに釘付けになってしまったりと団欒に溶け込みきれてないのはどこか彼の空虚さを感じさせる。まるで何度も何度も殴っているようだったというのは棋士独特の感覚なのかねぇ……
学校でも完全に居場所がないわけではなく先生が一応気遣ってくれている感じはするが、零はまだ気付いてない感じか?
川本家の描写や作品コンセプトを考えると彼がこれから周囲の優しさにどのように気づいていくのかとても楽しみになる