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良い

ディーヴァの性格が以前と豹変している事にも驚きだけど、前回から大変長い時が経っている事にも驚かされる。もう61歳なんだ…。それお姉様じゃなくてお婆様じゃん……
ディーヴァにもAI達にも数多くの笑顔が見え、誰もが幸せを享受しているように見える。だからこそ、そこに違和感を覚えてしまう

AIを滅ぼすAIであるヴィヴィの人格を無くした今のディーヴァは歌にだけ邁進しお客も増えていると言えば聞こえは良いけれど、正史においては博物館贈りにされる運命を持ち序盤に置いては「音階をただなぞっているだけ」と揶揄された彼女の歌が大衆に受けているという事実
何かが致命的にズレているような……

そして付き纏う疑問は前半部の殆どに見られるね。特にナビと話すシーンなどこれまでであればマツモトが介入しそうなパターンのシーンなのにそれも無かった
ディーヴァとしては正しい有り様。そしてAIの活躍が広がる世界。全てが有るべき姿を示す世界に突如現れた有るべき姿ではない垣谷の姿にはかなり驚かされたよ

そして第一話と逆の構図を魅せる後半部。あの時はマツモトがディーヴァを勧誘するために言葉を尽くしていた。今度は逆にディーヴァが言葉を尽くしてマツモトの考えを変えようとしている
再起動によって消えた筈のマツモトとヴィヴィの繋がり、それが再び生まれた意味とは?ヴィヴィを二度に渡って助けたマツモトの真意とは?そして何故オフィーリアが自殺する羽目になるのか?何もかもが気になるね



良い

これまでのレーナは頭の中お花畑と呼ばれる程に世間知らずの正義マンに思われていたのだけど、一番辛い時に86に助けられた経験があったのね。そしてその時に86が戦う想いを聞いたと
そんな原体験があるなら86を人として扱わないなんてそりゃ無理な話なんだろうなぁ…

前回にてレーナがスピアヘッドに対して歩み寄ったことを反映してか随分穏やかな前半部だったね
革命祭に行くのを躊躇うレーナ、哨戒中と嘘をついてレーナの話に付き合っていたシンエイ。更にシンエイの兄について話を聞く様子も有ったりと、徐々に双方の心理的な壁は取り払われてきた印象

その印象をぶった切る亡霊たちの声とシンエイが語る戦争の行く末は恐ろしいものだったね
絶望的な事実を前にしてもレーナは一緒に戦おうと言おうとした。けれど結局言えなかったのは心理的が壁が減ったとしても二人の間にはまだ消しようのない空間的な壁が有る。それこそ自分の話を聞くシンエイの表情を窺い知ることが出来ないように

これまでレーナ陣営と86陣営を分ける場面転換の際にはOPEDやCMを用いる場合が多かったように思うのだけど、今回のED前後はシンエイが映ったまま
ED画像は色が反転した月、ED後にはシンエイが首の痕を晒しながら死んだ兄に言及している事から、ED後の場面は死者の世界なのかなと深読みしてしまうね



普通


良い

それぞれの違い、異なる大好き。それを肯定したから同好会は復活できた
けれど一致点を決めないままに再スタートしたからやりたい事が違うまま。最初の特訓ですらグループ分けが必要と同好会の問題が見えてしまった
今回は知らずしてその問題と向き合うことになってしまった愛のメイン回だね

でも、愛はそんな事知らないから、全部の特訓に参加してしまうくらい純粋に今の同好会を楽しんでいるんだよね。
そんな愛の姿を見れば判るように、この同好会なら楽しい何かを作れるというのは確かなのだろうけど、では実際にどういうライブにするのかという具体案は挙げられない
だからソロアイドルなんて方向性も持ち出される

同好会が直面した迷いは愛にも降りかかるもの。アイドルになるなら愛も自分なりの正解を考えなければいけない
でも、エマからすれば既に愛は自然に正解が出来てるんだよね。『楽しい』が好きで『皆を笑顔にしたい』
それこそが愛が目指すアイドル道

それはそれとして、ランニング前にランニングした挙げ句、公園でゲリラライブしてみせた愛の運動能力ってとんでもないのでは……?
そんな体力お化けな一面を見せつつも最終的には親父ギャグを連発してしまう意外性
早くも一人のアイドルとして輝き始めたように思えるね



とても良い

家庭問題、姉の死の真相、過去関わった女性。ストレスフルになっていく夢芽達。自分に苛立ち、人に苛立ち、境遇に苛立ち……
そうして戦いすら上手く行かなくなった状態から『彼』の登場で一気に空気が変わるカタルシスがあまりに素晴らしい!

今回、夢芽達が向き合うことになったストレスは変わらないものへの苛立ちかな
稲本とその夫は無職から変われないままの暦をまるで無価値だとでも言うかのようにプレッシャーを与えてくる。特に夫の方なんて暦の名前すらしっかり覚えてくれない

夢芽が見たドッキリ動画。一見すると虐めにしか見えない、がそれで事故が自殺になるかは判然としない
それに夢芽の中にある姉のイメージと動画の曖昧な笑みはきっと一致しないし、姉の事を教えてくれた先輩の印象もきっと引っかかるものがあるのだろうね
結果、夢芽は姉の死を事故死から変えることは出来ない

蓬の家庭環境も変わらないまま。変わらず母と交際する男性との会食に蓬は巻き込まれ続ける
そして夢芽の調査に付き合う内に関係性を変えられたと思っていたのに、返ってきた言葉は「蓬君にはそんなに関係ない事だよ」
夢芽に近付けた筈がその距離は変わらないまま

怪獣は世の中を変える。怪獣に関わるムジナも変わっていく
そんな変わっていく相手に変われない苦しみの最中に居る夢芽達は苦戦する
だからこそ、そんな大ピンチのタイミングに怪獣からヒーローに変わった『彼』が登場した事は大きな意味を持っているように思えてしまう
ようやく「グリッドマン」と明確な繋がりが見えてくるのかな?



とても良い

小熊の場合はカブが新しい世界へ連れて行ってくれるという印象を受けたけど、礼子の場合は可能性を切り開く為の武器がカブという感じなのかな
カブ仲間はカブ仲間でもカブへの見方が随分違ったのは意外だったかも

自由を阻む高い壁の具現化的存在として富士山を相手に考えた礼子
普通は許されないバイクでの登山。それは自由が制限された空間であると同時に限界を試される空間でも有るのだろうね
玲子の場合、富士山に登るのは「そこに山があるから」ではなく「普通は登れないから」なのかもしれないね

ただし、限界を攻めれば自分を追い込むような行為になってしまう。苛立ちが続けば全てに対して悪感情を抱いてしまう
残酷なのは礼子が挑む富士山は世界一高い山ではないということ。富士山以上に高い山を登った人間は存在しているのに礼子は富士山すら満足に登れない

でも、一方で富士山は敵ではないんだよね。それに気付けたから礼子は逆境を楽しめるようになった
カブで富士山を登る千載一遇の好機。例え登り切ることは出来なくても「カブなら何処までも行ける」事は証明できる
だから挑戦は成功せずに終わっても礼子は悪くない気分を味わえたのだろうね

話を聞いた直後は礼子の挑戦を「馬鹿みたい」と言った小熊。だというのに眠る時には「私のカブなら頂上まで登れる」「出来ない事はないと思う」なんて言ってしまう
礼子の挑戦が小熊にも影響して「カブなら何処までも行ける」という心を伝播させたのかもしれないと思うと礼子の挑戦はある意味成功と言えるのかな



とても良い

草摩楝との対立、紫呉との確執、潑春の離反やら何やらで不安定の度合いが目に見えて増していく慊人
不安定だからこそ安定した、変わらないものを求めてしまうが人や感情は慊人を置き去りにして変化し続ける今回のテーマには哀しさを感じてしまう

美音との仲を深める綾女、真知に呪いの事を伝えたいと考え始める由希、夾に挨拶できた杞紗…
以前なら考えられなかったような変化が見られる十二支。それは時の流れに依る部分もあるし、単純に彼・彼女らが変化しようと努力し続けてきた結果でも有る

特に紅葉の変化は顕著だね。というか顕著過ぎるね!いきなり大きくなってない……?
それは兎も角、王子様のように変化した紅葉はただの子供では居られない。透と手を繋げば恋人のように見えるが、一方で透から恋愛対象に見られる事はないと判っている
聡い子供はより聡い青年になった

そんな紅葉の呪いが唐突に解けたのは少年期の終わりを暗示しているかのよう
慊人の慟哭は理不尽を嘆くものであると同時に、紅葉を縛ろうとする偽の母性による最後の抵抗
だから紅葉が慊人に対して自分の未来を語るのと同時に実母との会話が差し込まれたのは、母性に因縁有る紅葉に巣立ちの時が来たという意味だったのかもしれないね

紅葉は母に見送られる形で自分の人生を歩き始めた。何が待っているか判らない、けれど何も無いなんて悲観する必要のない未来に向かって
そんな変化を選んだ紅葉と真逆の者達。十二支との絆に縋り閉じ籠もる慊人、透の想いの意味を判りたくないと俯く夾
彼らに変化の日が訪れるのはいつになるのだろうね



とても良い

ディーヴァは自身の使命を拡張する事でAIが人類を滅ぼす未来を阻止している。使命は絶対的なものではなくて、その使命の意味を広く取ることでAIはある程度行動の自由を得られる
そういったヴィヴィの前例があるからこそ、使命を強制的に書き換えられたグレイスの悲劇性が際立ってくるね

前回見た際はグレイスが冴木と結婚したのは使命に則ったからだと思っていただけに、「誰でも良いというわけではありませんよ」との言葉にはハッとさせられた
グレイスは自分の使命に準じながらも、使命だけに縛られず心で冴木を選んだわけだね。そこにはグレイスの自由意志が有った
けれど、グレイスはAIだから冴木だけに奉仕する事を人類は許してはくれない

ここで冴木がグレイスの運命を受け入れられないのは様々な意味で興味深い
想い人が不遇の立場にいる事を人間的な認識で哀れに思い抗っているように見えるし、グレイスは以前の使命を忘れられずに居るなどとAIにとって使命が絶対的であるという機械的な認識も見える
また、グレイスの似姿をヴィヴィへの攻撃に用いた様子からも彼の中でグレイスを人間と変わりない相手として扱うか、機械として扱うか非常に曖昧であった事も見えてくるね

人間と変わりない姿に見えるAIも使命に縛られていない時は人間との差なんて殆どない。母代わりの温もりだって与えられるし、歌だって歌える
でもそれは時として中身のないモノに意味を見出してしまう事にも繋がる。それこそ音階データを歌と錯覚してしまうくらいに
でも、あの歌を否定してしまったらそれこそディーヴァの使命も否定してしまう

だから歌の使命を持つディーヴァではなく、AIを滅ぼす使命を持つヴィヴィと名乗り換えた。それによってヴィヴィはメタルフロートを止められたけど、同時に人を幸せにする使命も失ってしまう
AIを壊し人間を死なせたヴィヴィ。2つの血に染まった彼女の手は相反し崩壊した使命の象徴のように見えてしまうね



普通


とても良い

こういう主人公本当に好きなんだよね
助けようと思っていた相手に理想を砕かれ、親友や親代わりからは現実を突きつけられる。何もかもが「もう辞めろ」と促してくる
それでも顔を上げて理想を目指し続ける主人公って本当に好き

セオトの叫びによって自分の愚かさを痛感したレーナ。彼女がこの回で求められるのは理想を諦めて現実に準じろという点。それくらいには前回までの彼女はスピアヘッドの面々を人間として見ていなかったし、それへの自覚がなかった
一方で暴言を吐いたセオトにも罪悪感があって、レーナとの繋がりを修復する事を求められるとは驚きだったかな

これまでは空間的隔絶よりも白系種と有色種という精神的隔絶によってレーナとスピアヘッドは交流不調になっているように思えたのだけど、セオトが慕っていたらしい狐の隊長のように白系種の中にも86と一緒に戦った者が居たようで
白系種と有色種が完全に交わらない位置にいる訳ではないなら、空間的隔絶を超えれば精神的隔絶も超えられるのかも知れないと思えた

レーナがアンリエッタやシンエイから突きつけられているのもそれに関する点だね
空間的に離れているのだから何も出来ない。それに心を痛めていたら精神を病んでしまう。なら空間的にも精神的にも距離を置くしか無い
それは何もおかしな事ではない。それでも自分の過ちと向き合い、「卑怯なままで居たくない」と抗ってみせたレーナは素晴らしいね

セオトとの会話では隔絶が劇的に改善されたわけではない。スピアヘッドからは対等とも仲間とも思われない。それでも今の自分はそういった立ち位置に有るのだと自覚してレーナはスピアヘッドと向き合うと決めて名前を知った
改めて彼らを人間扱いしようとし、挨拶をやり直した。それはきっと新たな始まり

名前を知るとは相手を人間として扱う意味であり、例え死んだとしてもその名前を覚えている限りその人は死なないのかも知れない。シンエイがしているのはそういう行為
だから彼が兄の名前をレーナから聞いて口角を上げてしまったのは、顔すら思い出せない兄を死なせていない人が居たのだと知った喜びだったのかもしれないね



普通

蓬や夢芽を前にしてのシズムの語りが印象的
「人は自身で理を作る」 理が有るから自由でなくなる。でもそれによって関係を定義できる
暦が稲本とのサシ飲みに躊躇するのも、蓬が夢芽との恋人設定に戸惑うのも関係の定義ができないから。理が曖昧だから一応自由な行動が取れる

人妻とサシ飲みして良いかどうかの理はないし、蓬達と怪獣優生思想が敵対しているという理もない。理が曖昧だからそれに縛られない自由さを持てる
一方で理に縛られてしまう人達も居るね
稲本は何故結婚したのかと悩みを見せるし、ガウマはこの機会をシズム捕獲に活かそうとする。夢芽は叫び声に影響を受けてしまう

水着はプールに入る為の物である理。でも川に入る為に使った蓬達は理に縛られていない。でも、夢芽だけは入らなかった
姉は既に死んでいるという理は動かない。けれど、それが事故であるか自殺であるかで理の意味は変わってくる。それによって夢芽に大きな影響があるなら、夢芽は姉の死を契機に自由を無くしたままと言えるのかもしれないね



とても良い

3話まではカブを手に入れた事で小熊の心の在り様が広がっていく様子を中心に描いていたように思うのだけど、遂に4話からは実際に小熊の行動範囲が広がっていく様子が感情豊かに描かれているね

カブを手にする前の無い無い尽くしだったこれまでの生活ではバイトの必要性を感じる事はなく、またカブが無ければあのバイトを受けられなかった。カブの存在が小熊をアルバイト生活へ導き、そしてこれまで行ったことのない土地や学校へ足を踏み入れることになったわけだね

でも、行動が広がったとしてもそこへすぐに小熊が順応できるわけではない
最初の時は緊張のあまり書類を受け取るのも忘れて出発しかけるし、相手の厚意も受け取れなかった
カブに慣れるために何度も走ったように、何度も新しい土地へ向かったことが小熊の心を変えていったようで

雨に振られた際にはタオルやお茶を受け取れるようになるし、簡単な雑談もしてしまう。ちょっと値段が張るレインウェアも購入に踏み切れるようになった
カブに乗って走行距離が伸びていくように、小熊の行動も広がりを見せていく

無事にバイトは終わり、走行距離1000キロ超えの整備も自分で出来るようになっていた
そうして新しい心持ちとなった小熊が向かう事になったのは礼子の家ですか。まだ友達ではなくてカブ乗り仲間の域を出ない礼子の誘いを少しの躊躇で受けた瞬間こそ、小熊の「もっと遠くに行きたい」という心を反映しているように思えたね



とても良い

燈路の謝罪からジェットコースターのように展開していくストーリーがあまりに衝撃的
燈路と杞紗の和解という心温まるエピソードを皮切りにしたのに、そこから始まるのは潑春による本気の憤りと慊人の非情さ
そうした感情を振り回されたからこそ、帰り着くべき所に帰り着いたラストが素晴らしい

「虚栄心ばかり気にしてる自分は小さくて馬鹿だな」と反省する燈路
虚栄心を無くすとは自分の本当の姿を隠さず正直に居るという事
日向の為に自分を変えようと思い始めた燈路だからずっと隠していたことを潑春に告げられるし、杞紗にも謝れる
燈路が正直に接してくれたから杞紗も優しく燈路を許すことが出来る

激情のあまり凶暴性を隠せなくなった潑春を前に慊人はのらりくらり
誠実ではない慊人の言葉に優しさは無いが、潑春の隠していた独占欲を顕にしてしまうもの
一方で紅野とはとりの裏切りや潑春の殺意が慊人の虚栄心を剥がすのは印象的
正直な嘆きは潑春の足を止めかけるけれど、それを受け止めるのは紅野の役目なんだよね……

追い詰められて傷付けられて彷徨う依鈴の心からぽろぽろと零れ落ちる悲しみがあまりに辛い…
考えなしの一言が家族を崩壊させてしまった経験を持つ依鈴だから、再び考えなしの行動によって潑春を危険に晒してしまった事を強く悔い、自分を否定する
だからこそ、そんな依鈴の前にふらっと現れて抱きとめてみせた潑春が素晴らしい……!

潑春を解放する為に奔走した依鈴はある意味虚栄心の無い正直な行動をした
慊人を振り切った今の潑春は全ての想いに対して正直になっている
そして2人の正直な想いは互いへ向いている。だから依鈴の帰り着く場所は潑春になるし、潑春の帰りたい場所は依鈴の居る場所になる
長い別離を終えた2人の様子は本当にハッピーエンドと言う他ないですよ!



とても良い

高みを目指してしまった為に仲間と衝突し、袋小路に追い込まれてしまったせつ菜の『大好き』
これを屁理屈をこねるようにしてせつ菜の認識を変え、袋小路から引き出してみせた侑の『大好き』と手際が本当に素晴らしいね

捨て猫を飼えないなら役員にしてしまうという屁理屈を筆頭として、様々な屁理屈が散見されるね
そもそもせつ菜がアイドルを辞めるに至ったのはラブライブを意識し過ぎたため。勝利を目指してしまえば柔軟性は薄れてしまう。屁理屈が入り込む余地はなくなってしまう
だから意見の衝突が起きてしまった

せつ菜が芸名という設定もここで活きて来るね
生徒会長の菜々は変わらず在学しているが、せつ菜ではないから同好会には戻れない
これは一種の屁理屈になりうるけど、一方で優木せつ菜とは菜々がアイドルへの『大好き』を込めた存在だから、このまま優木せつ菜を消失させてしまえば自身の『大好き』すら否定してしまう事に繋がる

そこへ面と向かい合ってせつ菜への『大好き』を叫んでみせた侑は素晴らしいね
アイドルへの『大好き』を叫ぶ為に生み出したせつ菜を『大好き』と言う侑
せつ菜がアイドルの終わりとして立ったラストライブ。けれど、侑はそれを「始まりだったから最高」と理屈を対抗させる
せつ菜はその理屈を認められないから同好会の時と同じように意見を衝突させてしまう

屋上で再会した際も理屈の衝突は起こっているけれど、侑の『大好き』の方が上手だったね
大きな成果を意識して行き詰まった優木せつ菜という存在をけれど侑は小さな個人の『大好き』で認めさせてしまった。ラブライブの為にアイドルをするのではなく、アイドルが居てファンが居ると理屈のすげ替えを行った

ラスト、騒動を前にして生徒会長として怒られる事態を避けるために、「今の自分は優木せつ菜」と屁理屈を捏ねて逃げてみせたせつ菜。理屈によって行き詰まっていた彼女が屁理屈で自分の道を変えたのだと変わる瞬間だったね
最高のファンを手に入れてアイドルに戻ったせつ菜を中心として次回辺りから同好会も本格始動かな



良い

人間とAIの結婚話。こういうのもAI・ロボットモノの定番と言えるネタだけど、転換点としては大きな意味を持つ筈が歴史がズレた事で重要性が薄れるという違和感
最早事態は人類とAIが隣り合える存在かどうかを問題としていないのだろうね。だから全てはAIの問題で冴木は島に入れない

原始的な見た目で原始的な使命を抱くAI達。下手な針金絵に下手なサプライズはどちらも幼稚さを感じさせるだけにヴィヴィ達AIには無垢な子供のように見えたりするのだろうか?
だというのに未来の戦争を止める為には彼らを停止しなければならないという非情さ

メタルフロートがAIがAIを作り続けるように、未来の為にAIがAIを壊すことを求められるヴィヴィ
だからその過程で自分の使命の為に他の使命に従事するAIを停止するのは仕方ないのかもしれない
それでも在り得たかも知れない未来をこの手で潰すことになったヴィヴィの表情に見えない物悲しさが見えてしまう……

それにしても、どう考えてもヴィヴィとマツモトの行動がAIの発展を促進させているようにしか思えない……
2人が歴史の転換点に関わった事で流れそのものは変えないままに、AIの権利や立場を後押ししているような
彼女達の100年の旅が行き着く先は変わらぬ未来なのか、それとも全く別の未来に至るのか。今の所、どちらの路線も有りそうだけど……



とても良い

今回は話の構成が面白いね
まず冒頭にセオト視点で戦死の話をしてから、そこに至るまでどんな遣り取りが有ったかをレーナサイド、シンエイサイドから描いた後に改めてレーナ視点でカイエの死に至る
これによって両者の意識にどれだけの隔絶が有るかが判るようになっているね

毎夜続くレーナとスピアヘッド。話だけ聞くとまるで弾んでいるように思える両者の会話。けれど、両サイドから見る事で意識に大きな差が有ることが見えてくるね
遊びの片手間に話すスピアヘッド、机に向かって生真面目に話すレーナ
こんな状態だと言うのに、信頼関係を築けていると思っているレーナは世界がお花畑に見えていると言われても仕方ない

最後にセオトがぶちまけた感情
安全地、戦争地といった空間的な隔絶により齎されるものではないもっと単純な精神的な隔絶。スピアヘッドをエイティシックスと呼んだ事はなくても名前を呼んだ事はないし、人間扱いも出来ていない
この現実と拒絶を前にしてレーナはお花畑を脱して彼らの信頼を得る事は出来るのかな?



普通

次々と提示されるシャドーハウスの異常性、生き人形達の気味悪さ
それら全てを「余計なことは考えない」という呪文が覆い隠そうとしている
それを実践しようとしているエミリコだけど、知らないことは知っていく必要がある
そのジレンマが物語の深淵にエミリコを引き寄せているという面白さ

亡霊、煤病、煤を操る能力と予想外な方面の設定が重ねられてきた所へ更にお披露目の義を利用しようとする試験官の存在
エミリコがケイトの部屋の外へ出た時から広がりを見せ始めた本作。第一話を見た時点では想像もしていなかった物語へと転がっていきそうな予感



良い

少しずつ夢芽に視線が引き寄せられていく蓬の様子が青少年っぽさに溢れていて良い感じ
何をしているか気になってしまう。行動しないでいれば手遅れになってしまうかも知れない
そういった虞が戦闘への姿勢にもリンクしていく展開は面白い

戦いの日々が始まってからの夢芽は行動的だし協力的。病身の蓬を置いて戦いに向かうのは予想の範囲内だけど、まさかソルジャーを借りて行くとは
夢芽の進むスピードはとても早い。今の蓬では追いつけそうにないくらいに
だから病身だろうと戦いに向かわなければならない。でも、そのせいか気持ちはちょっと追いついていない感じもしたけれど

どうにか追いついて出した気持ちはまさかのくしゃみキャンセル(笑)
夢芽に影響を与えられる、与えても良い人間になりたいと願っていそうな印象を受ける蓬だけど、肝心の想いの部分は全く伝わらず、伝わらなくていい風邪が感染ってしまうよく判らない展開
稲本が語るようにもうちょっと頑張らないと蓬の想いは伝わりそうにないね(笑)

過去に居る姉を探し続ける夢芽。どうやら先輩から聞いた姉の印象は自分が持っているイメージとは違ったようで
ロボットに乗って怪獣と戦う日常の中で夢芽が自分の知らない姉の正体に近づいていく事はどのような意味を持っていくのだろうか?



とても良い

カブによって変化した生活。今度はカブを変化させることで小熊の周囲が更に変化していくという好循環
無い無い尽くしだった少女がスーパーカブという些細な変化からこれ程までに日常が色付いていくなんて、なかなかお目にかかる事が出来ないストーリー

前回は微妙な距離感だった礼子と小熊。それが今回はかなり前進したような
作中で礼子は「何か必要になった時、周りに声をかけてると何処からかそのパーツが回ってくる」と言っている。今回の小熊は幾つものアイテムを手に入れているけれど、礼子の言葉通り、それは周囲へのアプローチが存在したから入手できたもの
まず小熊の行動が有ったから必要なパーツが手に入った

そう思うと、礼子と小熊の距離感が縮まったのもその一環なのかも知れないね
Aパートで昼食を共に食べる時、小熊は座り直して礼子と向き合い話を広げている。前回はしなかった行動から箱の話に繋がったし、更に前カゴも手に入った
保護眼鏡も同様に見知らぬ人に話しかけたから手に入れられた

カブによって小熊の生活は変化し、カブを変化させることで更に小熊は変わり、遂には浮ついた声やニヤケ顔を抑えられないようになってしまった
何処までも走り続ける夢、礼子の電場番号。カブに乗って進み続ける事で得られる高揚感。
カブを通して小熊が手にする温かな変化の数々に見ていると、こちらまで温かな気持ちになれますよ



とても良い

真知の完璧な物を汚したくなる心理、素子によるあまりにも綺麗な告白
季節の変わり目を控えた時期に2つの儚い想いに触れた由希
こうして由希が相手から向けられた感情に想いを返せる人間に成長出来たのだと感じられると同時に真知と素子のこれからの幸せを願ってしまう話だったね

完璧さを求められて厳しく育てられ母に従っていたら「つまらない子」「育て方を間違えた」なんて言われた真知。
そして真知は「間違った子」という扱いのまま放逐されてしまったわけだから想いの遣り場は何処にもない。自分を責めて物を壊して……。でもその行動だって間違ったものとして扱われる

でも、そこには確かに真知が足掻いた痕跡があるんだよね
自分を責めて物を壊して、そうして真知は自分はどうしたら良いのかと訴え続けた。そういう感情の奔流で作り上げられた今の真知が在って、それを受け止めてくれる由希に出会えた
間違っていた真知の行動を由希は肯定してみせた。そこに正しさを見出した

由希は罅が入った窓をガムテープで補修した。それは傷を隠せても不格好であることは変わりない。それでも傷は傷でなくなった
同様に雪が降る日はその完璧さが真知を追い詰め間違った行動を誘発してきた。けれど、由希が約束してくれた事で心浮き立ち楽しみに思う日になった
雪に足跡つけるなんて綺麗な行いではないけれど、それはきっと綺麗な日になるのだろうね

2つの告白が描かれるBパート
相手に自分の想いを受け入れないと判っていながら想いを捧げた素子と桜木はAパートの公の言葉を引用するなら「見込み無いって判ってる癖に告白してくるなんて勝手」という事になる
でも、ここで2人がしていることはその反対。むしろ相手の幸福を願う無私の行い

好きを告げているのにそこに有るのは報われたいとか自分を満たしたいといった欲ではなく、相手が報われて欲しいとの願い
貴方を好きになれたから幸せになれた。だから自分を幸せにしてくれた貴方にはもっと幸せになってほしい
告白という自分の想いを詳らかにする行為を相手への願いに変えている

素子って初登場時の印象はかなり悪かったような気がするのだけど、由希が変わっていく中で由希を見つめ続けた素子の内面も深堀りされるようになった。素子への印象も変わっていき、そうしてこのような素晴らしい回が描かれた
一方的に由希に想いを捧げてきた彼女が最後に見せた煌めきはあまりに美しいね



良い

スクールアイドルを名乗りたいのに部室はないしファンも居ないし活動もしていない。今回の話はそれでもスクールアイドルを名乗れるのかという点が問われていたように思えた
だからこそ、可愛いを重視するかすみの存在が際立っているね

部室も部員もない現状では活動は限られる。更に歩夢は自己紹介動画で躓くような状態だから今はアイドルとは何か?を突き詰めていく工程となる
また、かすみは既にアイドルとして成立しているように見えるけれど、一方で別のアイドル軸を持つせつ菜とは対立してしまった
せつ菜とは目指すアイドル像が違っていた

そこへかすみに違う事の良さを気付かせた侑はやはりアイドル達の背中を押す存在なんだね
歩夢がした自己紹介はかすみの可愛いとは別軸。けれど、そこには歩夢が目指すアイドル像が詰まってるから侑もかすみも可愛いと評した
自分なりの一番を叶える方が楽しいし可愛い。歩夢達が目指す方針が定まった瞬間に続くかすみの歌唱シーンはかすみの本領が遺憾なく発揮されていたね

それはそれとして、侑と歩夢だけで構成されていた二人の世界に突如飛び込んできたかすみの存在に焦る歩夢が可愛らしい
おまけに侑は何の躊躇いもなくかすみ相手に「誰が見たって可愛いよ」と褒めてしまうのだから尚の事
もしかしてこれからも侑は出会うアイドル全員にこんな感じの対応をして歩夢を焦らせたりするのだろうかと期待してしまいますよ?



良い

エステラとエリザベス、異なる境遇で過ごした2人
同じ使命を抱いて作られた筈がどう生活してきたか、という点により全く異なる行動を取っている
使命はAIを縛るものだけど、一方でAI自身が使命をどう捉えているかで在り方そのものが変わってくるのだと伝わってくる話だった

ホテルオーナーの願いを叶える為に大多数の幸福を目指したエステラ、垣谷の願いを叶えるために大多数の死を目指したエリザベス
同じ使命を持ちながら使命を与えた人間により全く逆の行動を採ってしまった2人。ここからは様々な意味でAIは人間に仕える存在なのだと改めて感じてしまう場面だったな

サンライズを制御する為に端末前に残ったエステラ。その理由をエステラは『使命』と語るけれど、それと並行して理由に上げたのはエリザベスの存在。
使命と関わりない部分だからこそ入れられた姉としてのこだわり。同時にヴィヴィの使命を邪魔しない為にヴィヴィには妹である事を言わせなかったのだろうね

中途半端な初期化が外道の使命を忘れさせる事になったエリザベスはエステラの使命を肩代わりすることが出来た。エステラもエリザベスも作り出された使命に殉じることが出来た
施設の鳥は天井にぶつかり片方は飛べなかった。それが有るから宇宙空間を並んで飛ぶ想像の鳥の姿には儚さと僅かな幸福を感じて、胸が苦しくなってしまうね……

使命と約束
AIの在り方を定めているのが使命であるならば、使命における行動指針を定めるのが他者と交わした約束という事になるのだろうか
エステラと交わした約束、ユズカと交わした約束
AIを滅ぼすまでの100年の旅の中でヴィヴィが受け取っていく想いの数々がこれからどうヴィヴィに影響していくのか。改めて気になるラストだったね



良い

ミアが教えてくれた生き人形達が集う使用人たちの世界、ケイトと遭遇してしまった生き人形が主の顔となる世界
ケイトとエミリコだけで完結していた内の世界から一歩出ただけでシャドーハウスの異質さが見えてくる話だったね

生き人形達が歌いながらお掃除をする様子は召使いモノの定番っぽい描写だけれど、その歌の内容はどこか不穏。BGMの無い歌唱シーンは大切な何かが欠けていることを示唆しているかのよう
「余計な事は考えない」というのが生き人形の基本方針なのだろうけど、ケイトから様々を学んでいくエミリコとは相反しているように思えてしまう

今回はケイトのぬいぐるみが大切なものであると想像できずに汚してしまった。けれどケイトの失意を知ってぬいぐるみを綺麗に直したし、自分も物を大切に思う感情を知るために自分用のぬいぐるみを作っている
その様子からはエミリコは様々を知っていこうとしていると伝わってくる

そんな中で知ってしまったミアのもう一つの顔、処分の可能性
「余計な事は考えない」為に書き出した考えないノートが逆に考えなければならない事を明確にしてしまうのは皮肉だね



良い

人権もなく戦地に送られた86区の住民を哀れんで熱弁を振るうレーナ。一方でスピアヘッドの面々はレーナを「生き辛いだろうな」なんて憐れんでいる
生きる環境は全く正反対で相手もろくに理解していのに上から目線で相手の境遇を可哀想なものだと思い込んでいる

レーナは「離れていても心はちゃんと通じてる」と豪語する。けれど、その瞬間に軍服の飾りが落ちたように、スピアヘッドからはウザがられ嘲笑われ全く通じ合っていない事がスピアヘッド側の描写から判る
日常の交流ではレーナとシンエイの心が通じ合うことはない
その変化が垣間見えるのは戦闘中の通信だね

レーナはスピアヘッドの交戦能力からシンエイ達の能力の高さを知る
シンエイ達は戦闘中の指示からレーナをただの優等生でないと知る
それでも遣り取りはまだ少ないから相互理解には及ばない
2人は言葉を交わす内にシンエイはレーナをどう理解していくのか、そしてレーナはシンエイをどう理解するのか
ラストの表情から先の光景をつい想像してしまうね

それにしても戦闘描写は凄まじかったね
蜘蛛のような形をしたジャガーノートがまるで身体を束縛するものなんて何も無いかのように自由自在に動き回り敵を蹂躙する
戦闘シーンを見るだけでも本作が充分に魅力的な作品だとよく判るね



良い

街を守るという戦う理由ができた蓬にとって怪獣で街を壊す怪獣優生思想は敵。だからそんな相手と仲間だったガウマの戦う理由が気になるのは当たり前
でも、蓬達がガウマの戦う理由を探るのは疑う為ではなく、ガウマを信じる為であるのは良かったな

ダイナゼノンは4人が意思統一して初めて本領発揮できる。
でも、ガウマが戦う理由を黙したままでは、ジュウガ達と同じように戦う事そのものが戦う理由ではないか、他にも何か隠しているのではないかと思ってしまう
少しでも気持ちを一つにできない要素があれば合体なんて出来やしない

既に蓬と夢芽の戦う理由は一つになっている。平日の授業よりも戦いを優先できる
戦闘中にガウマに質問するのは呑気なように見えるけれど、目の前の戦いよりも優先できる『戦う理由』が存在するなら戦闘中だろうと理由は話せる筈
『大事な事』だから今聞かなければならない

そしてガウマの戦う理由は蓬達の敵にならないもの。思わず「あー……」と発してしまうくらいにはありふれた、けれど純粋な想い
気持ちよく合体し大技で怪獣を倒してみせた四人はあの瞬間に本当の仲間になれたのだとよく伝わってくるシーンだったね

夢芽が始めた姉の過去探し。死ぬ前の定演に何故自分を誘ってくれたのか。
このまま姉を知る人物を経由してその理由を知れればいいけど、ラストの呟きを聞くと怪獣の力に惹かれてしまう展開もありえるのではないかと夢芽の危うさを感じてしまうね



普通


良い

小熊の日常を鮮やかに変え、小熊の生活の中で大きくなっていくカブの存在
それは学校での立ち位置まで颯爽と変えてくれるものではないけど、礼子との繋がりを生むきっかけとなった
そしてその礼子はというと……これまた濃いキャラが登場したなぁ(笑)

クラスメイトから下に見られてしまうカブは高校生が好む物としてはちょっとニッチだから同じようにカブを好む者を引き寄せる
だからって礼子のこだわりは強すぎるのだけど(笑) ああいった物に乗って登校する女子高生とか近所で噂になるレベルじゃないですかね……
あと、カブが友達というのは流石に大げさな冗談だよね……?

礼子が教えてくれた「何処までも行ける気分」
すぐには理解できなかったその感覚はカブに乗る内に小熊に理解させてくれる。
交差点を進む時、何もまっすぐ走るだけが道ではない。いつもと違う道へ曲がったって良い。そうすれば知らなかった場所をカブは教えてくれるし見せてくれる
カブがまた一つ小熊の日常の鮮やかさを増し、明日への楽しさを生むきっかけとなったようで、見ているこちらの心まで温かくなってしまう

それにしても小熊と礼子の距離感には感銘を受けたなぁ
オタク向けの作品ってマニアックな趣味を持つ者同士が出逢えばすぐ友達等になる事を『当たり前』として描いている作品が多いと思うだけに、本作のように話すきっかけになってもそのまま仲良しになるわけではない、距離感を測りかねているという展開はあまり見た覚えがなくて衝撃的だったかも



良い

十二支に何処まで慊人の真実を告げていいかと迷う透とそれを囲む優しい日常を描いた前半部から、紫呉と慊人によるドロドロした愛憎劇が描かれる後半分のギャップが凄まじい……

今回、幾度かに渡って印象的に手渡される紙の花。本物の花なら花言葉を気にするけど、これは卒業生用だから感謝や親愛の情を籠めていると解釈して良いのかな?
そうなら泣きそうな透に夾が差し出した意味、真知が由希を追いかけてまで渡した意味も想像できるかも
なら、紫呉が慊人に渡した意味とは何なのかと気になる

本物の花を贈れば本物の想いを捧げているかに思えてしまうだけに、紙の花を渡されれば良い気になるとは限らない
でも、昔の紫呉は幼い慊人に椿の花を渡した。ならいつまでも腐ることのない紙の花はあの日と変わらぬ想いを抱いているとの表明だったのかも知れない……なんてのは深読みかもしれないけど

不幸の連鎖、突き放せなかった弱さ。そういったものが重なってぐちゃぐちゃになってしまった紫呉と慊人の「好き」
慊人を混乱させるために昔の言葉を持ち出す紫呉、紫呉を引き止めるために女を利用する慊人
どう考えても綺麗に終わりそうにない二人の関係。それだけに二人の始まりが綺麗な光景だった事が見終わった今でも信じられない



良い

再放送を期に視聴。ラブライブ作品に触れるのは初めて
まだアイドルグループに所属できた訳でもないし、アイドル活動を始めた訳でもない。
けれど、この第一話を見る事で侑の立ち位置と歩夢のこれからが想像できるようになっていたね

冒頭の服を見るシーン、「もう、そういうのは卒業だよ」と尻込みする歩夢に対して侑は「着たい服着ればいいじゃん」と返す
また、せつ菜のステージを見た際も歩夢も侑と同じように興奮しているようだけど、それをすぐには口に出せない
こういった描写や終盤の展開を思うとこの回での侑は歩夢にアイドルへの夢を表明させる為の道標役となっているね

アイドルへのときめきを表明したのは侑が先だけど、それによって歩夢が侑に倣えるようになっている
それでも同好会が廃部するなら夢への道は絶たれてしまう。歩夢を引っ張っていた侑も諦めかける。でも同じ夢を持ったなら歩夢だって侑を引っ張れる
それが現れたのが一連のラストシーンなんだろうね

まだアイドルに成れた訳ではない。それでもステージを幻視させる程のアイドルへの夢を披露した
あのようなものを見せつけられたらこれから歩夢達が紡いでいく物語がどのようなものになるのか気になるね

それはそれとして仲がとても宜しい侑と歩夢を見ているだけでも満足できたりするのだけど



良い

あれから15年歌い続けたとは言え、最初は無観客に近かったヴィヴィのステージは拍手に満ち、記事も書かれるようになった。そして世界はヴィヴィの活躍でAIが発展、ヴィヴィ自身も感情の振れ幅が大きくなったように見える
どう考えてもマツモトの介入によってよりAIが力や権利を持つ未来に近づいているような気がするんだけどな……

エステラの動機を気にし続けるヴィヴィ。動機とはすなわち心がどう行動に結びつくかという点に繋がる
観客が増え歌が褒められた事で『心』を気にするようになったヴィヴィだから、笑顔に満ちているエステラが何故サンライズを落とすに至ったか、その心の動きを気にしてしまうのだろうね

エステラは自分なりの心を語ることは出来るけれど、AIだから滑稽さは否めない
エステラの言葉を肯定するヴィヴィも心は判らないからそれが正しいなんて言えない。「素敵な定義だと思う」と無表情に語るしか無い
技術は進歩して見た目は心があるように見えても、心に関して疑問符が付くAI達の歪さが見えるような遣り取りだった

エステラに心を問いかける時のヴィヴィの目は機械的で有るのに対して、エステラは人間的な目
警報に不安がる皆を落ち着かせる為に歌う時のエステラの顔は機械的
これらの場面で表情を敢えて機械的に書いた意図をつい考えてしまうね

それにしても第1、2話では使命という単語が何度も飛び出たけれど、今回はあまり目立っていなかったな。その代わり印象的だったのはお世話係の使命を持つエステラが口にしたオーナーとの『大切な約束』
家族として接してきたルクレールを破壊してまで彼女がしようとしている事は一体何なのだろうか?



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