結局一連の騒動はゴラントルが裏で糸を引いていて、9課は利用された、という理解でいいのだろうか。
間違ってるかもしれないが、事件の背景を整理してみた。
メサミアとゴラントルは対立関係にある国家。
メサミアは産油国で、石油を必要とする日本はメサミアを重視している。
一方のゴラントルは、日本のプラント誘致をめぐる通商交渉を控えているが、メサミアを重視している日本との交渉は一筋縄ではいかない。
そこで、交渉に先立って日本の世論に対して印象操作を行うため、メサミアの仕業に見せかけた外相暗殺事件を計画した。
外相暗殺は9課によって阻止されたが、それはゴラントルの計画の内だった。
メサミア大使館の電話番号を9課につかませると同時に、少佐が射殺する現場を映像に収め、
その映像をマスコミにリークすることで、9課に対する過去の借りを返した。
さらに、ゴラントル人が働くレストランを爆破することで、ゴラントルへの同情を集めようとした。
事件の背景は自分なりに整理できても、難解なのが少佐の言葉。
法廷での「なぜ撃ったのか」に対する答弁は、いまいち理解できなかった。
少佐の答弁は、
本当の意味で少年を殺したのは、犯罪を生み出す仕組みを作り上げた人たちであって、
私は「犯罪を生み出す仕組み」から少年を切り離すことで救いを与えたのだ。
と言ってるように自分には聞こえた。
これをそのまま受け取ると、独善的で、かなり歪んだ考え方にも感じられる。
そもそも「なぜ撃ったのか」に対する直接的な答えにもなっていない。
おそらく少佐の真意は別のところにあるのだろう。
作中、少佐がテレビを見て
『実に立派な国際国家ね。あの平和運動家達がもっと効果的に、現実に対応して活動していれば、私達がヤバい思いをしなくてすむのに』
と、不満を漏らすシーンがあった。
また、法務省の人間が荒巻に政治的な取り引きを持ちかけるシーンもあった。
ゴラントルの策略、非効率で現実と乖離した平和運動、裁判の政治的な利用、
そういった「犯罪が生み出され、さらにその犯罪を利用しようとする社会構造」に対する不満と問題提議が少佐の真意のひとつの見方かもしれない。
また、死を救済と表現する辺り、もっと哲学的な問いかけがあるかもしれない。
トグサのお見舞いシーンでバトーから『死になにかを期待してる?』と質問されたことと関連もあるかもしれないが、
その辺りは自分にはいまいちピンとくるものがなかった。
一回見ただけでは分からない事ばかりだが、それでも繰り返し見返していろいろ考えているあたり、
自分はこの作品を楽しめているのだと思う。
次回最終回。どのように話をまとめるのか楽しみに待ちたい。
アリの返答からは、セイランの死を倫理的な意味で受け入れているように感じた。
対するミミは「さみしい」という感情的な反応を返していた。
どっちが正解でどっちが間違い、という問題ではないんだけど、
ある意味では、アリの返答はミミの存在そのものを否定するようにも受け取れる。
さらに、ミミは夢で「なんのために戦っているの」というセイランの言葉を思い出していた。
アリの返答、セイランからの問いかけは、ミミにどのような影響を与えていくのだろうか。
アリはセイランの死を受け入れた。シーナはセイランの死をきっかけに、自分ができることとして治癒魔法を見つけた。
一方でミミは、まだセイランの死を受け入れられていないように見える。
なんだか、ミミの先行きが不安になってくる要素が一気に増えてきた感じがする。
ミミには天真爛漫で笑っていてほしいのだが…。
結局、「本当の愛」が何を指しているのかがハッキリしないため、話の落としどころはまだ見えてこない。
牧師である江万の話も聞いてみたいところだが、ことごとく父親に話を遮られてしまうのは、何か意図があってのことなのだろうか。
ララは告白に踏み切ったが、自分の都合をルカに押し付けようとしているように見える。
タイムリミットや一族に対する責任など、ララが追い詰められているのは分かるのだが、本当の愛を求めれば求めるほど、実際には遠ざかってしまう姿が痛々しく見えてしまう。
そんなララとは対照的に見えたのが、水槽の手入れをする茉里。
手入れをしながらゴンちゃんについて語る姿は、いつも以上に饒舌だった。
茉里のゴンちゃんへの愛情が感じられ、二人の関係性についても、もう少し深掘りしてほしくなってきた。
物語終盤の怒涛の展開については、それぞれが何を意味しているのかは良く分からないが、
ここからどういった展開になっていくのか楽しみである。