米澤穂信原作の日常の謎。
韜晦しきれない主人公コンビ、小鳩と小佐内さんのあれやこれやを描く。
氷菓と比べると小鳩のキャラがイマイチ得意になれないところではあるが、アニメは純粋に楽しめた。
小佐内さんのキャラデザが良く、毒々しく煌めく瞳の色と鋭い目元が、彼女が捕食者であることを端的に現している。
また、エピソードごとに切り替わる私服のデザインも凝っていて可愛い。
推理パートで岐阜の街並みや河原を心象風景的に用いる演出や全体的に淑やかなBGMが、喫茶店にいるような穏やかさと独特の浮遊感を与える。
小鳩にまつわる1話のアニオリ(||実家が和菓子屋||)は春夏では大きなギミックとして機能しなかったが、あれは小佐内さんと小鳩の距離感、あるいはパーソナリティの比喩(決して同一視できるものではないが、同じカテゴリに属するもの)だと解釈している。
秋への動線もしっかりと敷いてあり、続きのアニメ化も楽しみだ。
小市民すなわち”普通”に暮らすことを目指すために小鳩と小佐内さんが友人以上恋人未満な関係で…。というコンセプトが、ある男を起点になぜか妨害されてしまう。小佐内さん自体も不憫な目に合うことも多かったが、それ以上に小佐内さん自体の内に秘めた執念深さと行動力がすごく印象に残った。"やられたらやり返す倍返し"の精神が非常に強く、用意周到に危ない橋を渡るCrazyさが彼女の面白さだね。通常パートも小佐内さんが毎話違う服装でジャンルが違う物を用意されていて何でも着こなせるところがまた飽きないし、可愛い一面だった。普段あまり表情が無い小佐内さんが甘いものを目にすると、テンションが上がるところも可愛くて良かったね。氷菓の作者ということもあって、千反田えるとは正反対だがどこか似てる。惹きつけるキャラ作りが上手い。
なんだかんだ二人で分かち合おうとしていたけど、小佐内さんの方が強すぎて関係解消になってしまったが、この先また関係を築けるのだろうか。不穏な最後だったが、また事件に巻き込まれるのだろう。
推理自体も面白かったが、それ以上に小佐内ワールドに魅了された。2期が楽しみな作品になった。
岐阜が物騒なままで終わってしまった。
小説、テレ朝系列とBS朝日で放送 [字幕放送] (7/7現在)
配信最速はABEMA (地上波と同時配信) (ABEMA以外は翌木曜以降解禁)
#01~05:春期限定いちごタルト事件
#06~10:夏期限定トロピカルパフェ事件
秋期と冬期は来年4月より放送とのことなので、実質分割2クールだな
#小市民
最初の方は小市民などと意味不明なことを言っていたが,徐々に異常な一面が明らかにされていく展開がシリーズアニメならではの面白さでござった。某氏の抑えた感じながら狂気を感じさせる話し方が絶妙だった。ラストも渋い青春って感じでいいですね。氷菓より断然面白かった。タイトルが分かりにくくて残念だなー。「小山内スイーツセレクション」とかじゃだめだろうか。
評価 S 80点
キャラもストーリーも良くて完成度が高い。やばい女が癖なので小佐内さんが刺さりました。
すみません、最後のほうがこわすぎておさないさんこわすぎる以外の感情を失いました
見ようと思ったきっかけはこの3つ。
①米澤穂信先生の作品
②OPにEveくんの楽曲
③PVに出てきた郷愁感のあるメインテーマが素敵
ミステリなので原作の良さをまず味わおうと思って原作を急いで読んだ。
原作読んでた時点ではそこが岐阜だとは知らなかったから、アニメ見て岐阜じゃん!!!!(米澤先生なのでまぁそれはそう)となって、今は岐阜行きたいなー。となっているところ。
すごく丁寧に作られているなと感じた作品でした。
原作から登場人物を変えているところがあるのでストーリーだけちょっと下げるけれど、全体構成を考えれば妥当な変更だったと思う。
(しかしこれで2期確定してるな…と思った…)
瓜野くんのキャラデザは結構意外な感じだったので2期で彼がどうなってしまうのか非常にたのしみ。
狐が無力すぎる
キャラがみな本質的に性格は変わっていないことがよく描写されていた。
アニメとしてのクオリティが高くて、毎回映画を見ているように感じる位に引き込まれる、とてみ面白い作品だった。モノローグではなく、行動や表情の変化、風景描写、その他様々な手段を通じて丁寧に描かれたキャラの心情、綺麗な風景描写、真相が気になる謎解き、小鳩くんと小佐内さんという難しく、しかし見応えのある面白いキャラ、色々な要素が合わさって独特の世界観、空気感が形成されていた圧巻の作品だった。派手な演出こそなかったけど、その時々の小鳩くんや小佐内さんが様々な心象風景の中で描かれる演出が個人的にかなり好きだった。謎解きは、序盤こそ日常の謎を解く展開が中心だったけど、単に日常の些細な謎に収まらない、背後に様々な思惑が絡んでいる謎を解くという展開も描かれた。特に最後の小佐内さん誘拐事件は、衝撃の真相、小佐内さんの恐ろしさが存分に描かれた回だった。この謎解きを通じて本編中で描かれた小鳩くんの謎を解くことの楽しさを抑え切れてない様子や、小佐内さんの恐ろしさや強かさなど、「小市民」を目指すメインの2人の人間性に注目してみてもとても面白い作品だった。「小市民」を目指しているのに、小鳩くんは謎を解くことを、小佐内さんは自分を落とし入れようとした者への復讐心を抑えきれていないという部分が多く描かれたけど、そんな2人を見ていて、「全くこいつらは…」という少しの呆れもありつつ、それ以上に「やっぱり君らはこうでなくちゃね」という安心感があった。そんな感覚を味わえるのもこの作品の醍醐味の1つだと思った。最終回は2人の関係解消、新たなキャラの登場、そして新たな事件勃発の予感など、作品の大きな転換点となりそうな展開や気になる要素が詰まっていた。秋期、そして冬期がどういう展開になるのか、小鳩くんと小佐内さんの関係がどうなっていくのか、気になる要素が沢山あるから早く続きが見たい。
メモ
Date:2024/7/7-2024/9/15
Score:90.0 (互:94)
各話平均:9.05 /10.0
脚本:8.5 /10
映像:9 /10
音声:9.5 /10
全体:9 /10
小佐内さん、ストローマン論法が得意だよね
氷菓っぽい感じがした
8話までおもろかったけど9,10で誘拐の全貌が明らかになって小山内さん結構悪いやつやなぁってなった。最後の車燃えるシーンなんかあるんかね
一気見したせいで途中ウトウトしてた話数はあれども、身近な事件?を解決していくのは見やすいし好き。
それにしても、羊宮さんは結局闇属性を付与されてしまうんですね。あのジャンルの期待の若手だと思っていたのに。いや、良いんですけどそれも。
えっと・・・最後は別れて終わっちゃったけど・・・。
なんか最後は振り回されて終わったなぁ。
まぁ2期あるとの事なので楽しみにしておきます。
映像めちゃ綺麗
キャラも少ないながらにそれぞれ立っていてよく、小山内さんはやばい。
ところどころよくわからない背景や画面転換が逆に集中を切らしてしまうなあという印象でその演出は勿体無いと感じた。ファンタジーのような物語シリーズなどとは違うので…
87点
独特の展開を美麗な映像と、良い演技で進める現代劇。
分かりやすいわけではないが、そこも日本映画風。
2期楽しみ
氷菓と同じ作者なだけあって内容もどことなく似ている作品。千反田えるを小悪魔にした感じがおさないさん。
同じ作者とはいえ第2の氷菓にはなれず…という印象
話はそれなりに楽しめたけど、小鳩くんと小山内さんを好きになれる要素が少なかった。率直に言ってしまえば鼻につくキャラクターだと感じた。氷菓との決定的な違いとしてはそこかと思う。あちらはメイン2人が基本的に良い子だし、なにより2人の絡みでニヤニヤできるのが強すぎた。
序盤から中盤にかけては正直全然ハマらなくて肩透かし食らった気分だったけど、後半になって小佐内さんのヤバさが垣間見えるようになってからは一気に引き込まれた
ミステリ系だからコンディションが良い時じゃないと置いてかれる
この作品の惜しいところは、とにかく終盤までダレること。
終盤は一気に物語に引き込まれて行って面白かったけど、それまでが退屈だった。途中切ることも検討してたけど、そこから面白くなったし、評判によるとこの作品が本格的に面白くなっていくのは、尺の面からは2期からとの事なので、2期が楽しみ。
小鳩&小佐内さんという「小市民」になりたい者同士による推理モノというべき作品、全体的に落ち着いた雰囲気で背景美に関しては言わずもがな。その静かな雰囲気の中で行われる2人のやり取りというものが見てて楽しかったなと思った、後半にかけて大きく描かれた小佐内さんの狂気ぶりは素敵という他なかった。個人的には小鳩が勝手に二人分の菓子を食べた回も好き、色んな意味でシュール過ぎた
気になる所で終わったので2期も期待して観たいなと思う、一見すると真面目な雰囲気のある両者でも内面に秘められたモノは常人のそれではない。小市民とはなんたるや、そしてそれになったその先には何があるのか
全体的に見れば普通?より少し上くらい。
氷菓と比較してしまうのは良くないかもしれないが個人的にキャラクターが自分に合わないことがとても多く、特にヒロインは全くと言っていいほど自分の心に刺さらなかった。
映像や雰囲気は今期でもトップクラス。ストーリーも驚きなどを含めると面白かったと思う。
キャラがあっていればさらに楽しめたかなと思うと少し残念。
ただ、米澤穂信作品を氷菓しか見た事、読んだ事がない自分にとってまあまあ衝撃的で人を殺さずにエグくできるのかお感嘆した。
本で読むともっと面白いかも…と思わせてくれたのでその点はものすごく良かったかも。
「氷菓」の原作者作品ということで期待度はかなり高かったが、キャラクターの個性の持たせ方はかなりアプローチが違ってそこが面白かった。”小市民”という謎の概念になることを目指すこばと少年と小佐内少女。2人の一見すると没個性なキャラクターの内面に秘められた狂気性をシナリオを進行させる中で垣間見せる演出はオシャレでよかったし、個性をいい意味で埋没されるようなアフレコも好みだったね。特に羊宮さんのアフレコは本当に好き。
最終盤にかけて小佐内さんの本当の狂気性を見せ、小市民を目指す深掘りなどをする構成も良かったし2期前提で気になる終わり方をしたので続きも楽しみ。
二人が小市民を目指す理由が最後に明かされ2期へと続く
全体的にキャラクターが薄味だけど小佐内さんのサイコパスが増してきたので続きも気になります
只々小佐内がヤバかった、いやもう異常でしょこんなの傍から見たら。まぁ小鳩も異常じゃないかといえばそうじゃ無さそうだし、結局は異常者同士惹かれ合うしかない気がするけども、遥かに険しそうだな小市民への道は。
治安が悪すぎてしんどい
取り扱う事件が小粒すぎで退屈。
そして主人公が卓越した能力で推理し、種明かしで視聴者を感心させるのが肝なのに、
推理用のヒント、材料も後出しで、先にすべての材料を提示していいたら、大抵の視聴者は謎が解けてしまうぐらい簡単で
種明かし後もへーすごいとはならずになーんだとなる。
古典部シリーズでも似た傾向だったけど、京アニの手腕で乗り切っていたのが今作はそれも無し。
最後に今後に続くような伏線がはられてたけど、2期は視聴しないだろうと思う。
という事で普通の作品でした。
小佐内さん見た目が可愛いから見てたけど推理モノは基本的に好みじゃないのでこういう評価に…
精神世界みたいな描写で最初混乱して分かりにくかったな、どういう意味があったんだろう
とりあえずこの世界の岐阜県治安悪すぎるw
評価:B
おいしいココアの作り方や他人のシャルロットを食べてしまった際の隠蔽方法が学べるアニメです。
今後なるべく岐阜には近づかないようにしたい。
羊宮妃那さんの「ヌマニメーション」聞くために見てた。
★3
ミステリというより青春文学作品として印象に残る部分も多く、事件やその推理の推移に絡めて小鳩君と小佐内さんの人間像や二人の関係性が段々と垣間見えてくるのがとても面白かった。無言の間、仕草や目線、二人の空想シーンなど空気感を大事にした演出がとても好みでした。
小山内さんのキャラクター像は岩倉玲音好きの自分には魅力的すぎましたね。MyGOの燈もそうだけど、羊宮妃那さんはボソボソ喋るキャラこそその魅力の真骨頂を見せるなあと思ったり。
plot鰻詭異的
不太懂作者的邏輯
「氷菓」の米澤穂信なのか
同じようなストーリー展開
だが、氷菓の主人公よりこちらの主人公の方が間が抜けてるっぽい。
(1話から2話の盗難事件で、それが窺える。)