#天幕のジャードゥーガル
さすがに13話で完結する話じゃないですな。
1,2話目に比べてモンゴル編はちょっと退屈だったんだが,ラスボス(?)がその片鱗を見せ始めてからまた盛り上がりました。
最後に星空の下で言い負かされたのが印象的でした。
「チュッ!」という掛け声で馬を駆っていくのそれっぽいしかっこいい(モンゴルミリしらで言っている)。
まるっこいデフォルメされたキャラデザは好き嫌いが分かれるかもしれない。オゴタイとトルイの見分けがつかん。
色々主要プレイヤーの出番が少なかった気もするし,シタラが暗躍するのはまだ先か。続編があるか知らんけど待ちましょう。
モンゴルへの復讐の物語の足掛かりとなるそんな1クール
未知の世界へと自ら飛び込び生き抜くのに必要なもの、それは知識
でもそれはあくまで知識であってそれを知恵に変換し自らの矛であり盾としなければならない。そんなシタラの復讐への信念と若さをモンゴルの皇帝たちの威厳と権威の象徴との対比として見せてくるのはとてもよかった。
また、"モンゴル"のかつての文化や生活、様々な思想や人種などが垣間見える瞬間が結構ありそんな部分のクオリティもとても高かったのでそこも素晴らしかった。
ただ、内容的には結構2期につなげるような部分があったように感じられたので、続編の制作期待してます
現地の方にもぐうの音も言わさない圧倒的な文化描写がすごかった。これだけの描写を行うのにいったいどれだけの調査を行ったのか想像するだけですごい。
原作既読で、原作はもう少し理詰めというか大河的な感じで進んでいくが、テレビはシタラの一貫したモンゴルへの復讐劇として一本筋が通っているところが分かりやすく良かった。OP/EDも「テーマソング」という意味がよく分かる復讐の内容で合っていた。
それにしても史実としてはほんの少しの記述しかない人物を使って、こういった歴史ロマンのマンガが作られるというのがすごい。よく知られている日本の歴史ではなく、モンゴル帝国の栄枯盛衰というところを描くというのが良い。ストーリーとしてはここまでというはっきりした区切りがないのが残念ではあったけれど、続きがあれば見たい作品。
圧倒的な武力によって支配をしてきたモンゴルへ、知恵を用いて抗う復讐譚。
男尊女卑の時代に各々が様々な目的を持ち、様々な強さを持つ女性達が魅力的。
過去に受けた仕打ちを、怒りや悲しみを無かったことにしてはいけない。
時代の流れに揉まれ、自分を見失いそうになるも、己の信念は揺らがせまいと強くあろうとする女性達。
そんな彼女らの辿った軌跡を見届けたいと思わされる。
身体の重心を意識した芝居作画や、会話劇を飽きさせないための独創的なレイアウト。
小さいこだわりの積み重ねにより、物語へと没入させてくれる画作りには圧巻。
今期にありがちな歴史もの(しかもなぜか1300年代に固まっている)
文句の付け所が何一つありませんでした
これはどういうことかというと、序盤の話運びにスムーズであったことと史実を徹底的に踏襲しつつ残酷な描写も背けず描ききったことにあります
今期だとSARUが作ったアニメとしては攻殻機動隊があげられますが、まさにどちらにもそれぞれの良さが引き立っていました
1話時点でこの作品は今期の中ですらかなり上位の作品なのではと瞬時に気付かされました
ただ、その中でもこの作品は明らかに群を抜いているというか時代に沿ってコミカルな画風から繰り出されるモンゴルの栄枯盛衰といったところが実に良いですね
主人公のシタラが喜怒哀楽はっきりしていてそれで復讐にはくっそ向いてないのに頑張って果たそうとする気概が物語の原動力となっていて俺はそれに感銘を受けている
特に最終回のあの叫び、すっげーわかるわと
どのキャラも等身大で決してイメージを崩さない演技も相まってリアルなんですよね
あと、しょうもない家族やらペットの感動物語も微塵も入ってないトマトスープな匙加減がたまらんのです
歴史ものはこうあってほしいなあという俺の願望を全て満たした上で12話を走りきったことに衝撃を感じる作品となっております
願わくば完結したら2期も見たいところなのですが、果たして生きているうちにそれは見られるのでしょうか
もう何も言うことなし、存在こそがこの作品の価値そのものです
5点中5.0点
★★★★★
原作既読。
原作自体が好きな作品だが、アニメ化によって改めてここまで面白くなるとは思わなかった。特に、各キャラクター同士の人物関係と、モンゴル帝国内の権力闘争が非常に巧く描かれており、単純な善悪では割り切れないそれぞれの思惑が絡み合うことで、毎回「この先どうなるのか」と思わせる強い物語の推進力が生まれている。
原作既読なので先の展開を知っているにもかかわらず、演技や音楽、間の取り方が非常に巧く、アニメならではの演出も相まって、知っているはずの場面でも新鮮に引き込まれる。
漫画では何気なく読み進めていた場面まで、アニメでは情緒たっぷりに味わえるのも大きい。
原作をなぞるだけではなく、「アニメで見る意味」をしっかり感じられる作品だった。
2期を期待したい。最後まで描いてほしい。
当時の文化風習に敬意を持って丁寧に作られていて、この時代のことをもっと知りたくなった。全てを説明はされないので気になったことを調べるのも楽しかった。
ストーリーもシタラが賢いからといって全て上手くいくわけでもなく、モンゴルを完全悪と描くこともなく、雄大な草原の中で復讐心が揺らぐ人間臭さが共感できる。
シタラの他にもドレゲネ、ソルコクタニ、そしてボラクチンと知れば知るほど興味深いキャラクターが多くておもしろかった。
トマトスープ先生の漫画が原作のモンゴル史を舞台にした作品、モンゴル史というものを題材にしたアニメ作品そのものが珍しいので個人的に楽しみだったけどその期待通りだった。可愛らしくコミカルなキャラデザながらも世界観そのものは色んな陰謀が蠢くハードなものであり、その中で特別な力というものを持たずともモンゴル帝国で復讐という名目で奮闘するファーティマ…シタラの健気さというものを感じられた。シタラを演じる関根明良氏の演技というものも光っていて、時にはシリアスに時にはコミカルにと彼女の色んな一面というものを表現してくれたなと思う
いい所で終わっていたものの漫画は途中であり、その続きが観れるなら是非ともアニメでも観たいなと思った。魔女シタラの行き着く先というものを是非見届けたい
まずモンゴルの歴史にとても疎く、出てきた情報を整理するだけでも大変だった。
主人公シタラは故郷をモンゴル帝国に奪われてその復讐劇を描いたアニメではあるが、シタラの心の揺れ具合がとても印象的。
恨みを忘れてこのまま前へ進んでもいいのではと思うシーンもあった。しかし、ドレゲネという心強い存在があって二人で嵐を起こすために日々機会を窺っている、そんな感じに見えた。
シタラ、ドレゲネ以外にもしっかりソルコクタニ、ボラクチン、オゴタイ、トルイなどの思惑や行動がきれいに描かれており主人公サイドだけでは出せない魅力をモンゴル軍サイドから感じ取れる作品だった。
「チ。」などに代表する難しいけど初心者が入るための道は整備されているようなアニメに感じた。
最終話で再び手を組むシタラとドレゲネには胸が熱くなるのを感じたシーンだった。キャラクターは漫画チックで原作がそのまま動いているかのようだった。
かわいらしいがストーリーとしてはえげつないことが起こっているのでそのギャップも面白い。
ともかく難しそうだなあと思う人も多いと思うが自分みたいにすべてを理解しないままでも面白かったので、軽く手を出してみてはいかがだろうか。
良かったけどここで止まっちゃうのがもったいない
原作終わってからアニメ化してくれ
★★★★★★★★★☆
rated on myani.li
アニメ化した範囲の原作は読了済みですが、声と映像になったおかげか、物語がより深く理解できた気がする。
原作のキャラデのまま、原作の背景のまま、原作のキャラクターのイメージの声のまま。
漫画で得た時のイメージそのままに、映像が美しく動いていく様子に非常に感動した。
シタラもドレゲネもモンゴルへの強烈な恨みを忘れず、最終話でも打倒モンゴルの誓いを立てる所で締めたのも区切りが良く良かった。
続きの物語も是非ともアニメで見たいと思いました。
ジャードゥーガル=ペルシャ語で魔女を意味するらしい。
モンゴルの歴史には疎く、ファーティマはおろかドレゲネやソルコクタニすら知らなかった。歴史は確定した事実なので結末は調べれば分かってしまうもので、歴史モノはその過程の創作こそが面白いと感じている。
この時代のモンゴルに生きた女性たちに焦点を当てるという発想自体にも驚くが、それをファーティマとドレゲネ側から描くことで物語の深みが増しているのだと思う。
魔女たちの行く末を見守りたいので続編を大いに期待する。
本格派アニメーションとして元々の期待値は相当高かったところをしっかりと応えてくれた素晴らしいアニメだった。最初から最後まで脚本、演出、構成、キャラ、アフレコ含めて全部良かった。
モンゴル史をベースにした作品で、そういったテーマのアニメ作品は過去なかったこともあり新鮮なテーマとして触れられたし、支配的で”ありすぎた”当時のモンゴルの被害に遭ったシタラが復讐心を抱きながら内側からモンゴルへ一矢報いようとする様をあくまで一個人の等身大で描くのがとても良かった。シタラ自身は本当にただの一個人にすぎず、特別な力や権力を持つわけでもないのでいきなり大胆に政治に介入したり、武力を行使なんて事はできない。しかも想像以上に複雑なモンゴル帝国の内政や外圧に飲まれ、自分の振る舞い方すらわからなくなる。そんな人間らしさをしっかりと持った上で、だからこそ胸底に眠る恨みの火を共有するドレゲネと共闘することで決意を新たにしていく構図が良かったよね。物語的にはまだ続きも全然作れそうなのでぜひ期待したい。
そしてこの作品の地味に偉いポイントは、キャラがとても可愛いところ。キャラデザや絵のタッチからすると萌えを感じるような作風ではなさそうなんだけど、ところどころに入るコメディチックなシーンでのキャラクターたちの振る舞いや表情、セリフがめちゃくちゃ可愛くて…。シタラ、ドレゲネ、モゲなど魅力的なキャラが多かったのもこの作品の魅力の大きな部分だよね。アフレコも素晴らしくて特にシタラ役の関根さんは夏アニメ全体でも大活躍で素晴らしいな。
超よかった さすがだ
最初から最後まで素晴らしかった
本作を選定しこのクオリティで仕上げてくれたスタジオ・スタッフに感謝
本作で改めてモンゴル史や文化に興味を持った人も多いことと思う (自分も)
いずれ2期があることを期待したい
★★★★★★★★★☆
rated on myani.li
すごい、ていねい、うつくしい、きゃらくた丸っこくてかわいい。
追いかけて見ていく
奴隷の女の子がたぶん征服したモンゴル人を知恵で倒す話
ムハンマドは勉強のため留学
トルイ妻ソルコクタニの教育係になる/モンゴル人には知識がない 末子相続
凡百の作品は現代の価値観で過去を断罪(敵を設定)したり、現代的な戦略思考や博愛主義で主人公を無双させたりするのだけど、当時の価値観を持った登場人物が、当時の社会的な立場の制約のまま、なおかつ現代の我々と共通する心情で行動するのが本作。これって実はもの凄く難しいことで、だからこの作品はすばらしい。
心配があるとすればアニメならではの付加価値を付けられるか。でもトマトスープ先生ならではの絵柄をうまく活かせているようだし(可愛らしい絵柄でシリアスな内容って、これまた難しいことだと思います)、声優さんの演技も音楽もいいので、心配なさそうです。
歴史物がそれほど得意ではないという前提を差し引いても、見応えのある作品だった。とはいえ構成には粗も目立つ。凄惨なプロローグからファーティマの復讐譚が幕を開けるかと思いきや展開は停滞し、ドレゲネのエピソードでW主人公体制を提示されたかと思えば、最後はボラクチン主導のまま「俺たちの戦いはこれからだ」で幕を閉じてしまう。肝心のファーティマも状況に無理やり置かれている感があり、強い復讐心というよりは賢そうにその場にいただけという印象が拭えなかった。軽妙すぎる演出も作品の重厚さを削いでいる。最終話にしてようやく全体の構図が判明し、次への期待感は生まれた。しかし原作ストックの都合上、続編は当分先だろうし、史実を脚色しながら着地点を見出せるのかも不安が残る。序盤時点で描き切れたら名作と感じたポテンシャルは健在だが、1期終了時点ではまだ可能性を秘めた佳作の域を出ない。
全体的にかなり良いのだが、どの観点でもとても良いにギリギリ届かないくらいの視聴感。イスラムの街を舞台とした衝撃的な導入は素晴らしく、主人公シタラの動機づけも十分ではあるのだが、モンゴルに連行された後は仕方ないとはいえ絵的にかなり退屈で、シタラ視点では煮えきらない展開が続く。シタラがモンゴルに溶け込んでいく部分では、そこまでモンゴルの文化が深く描かれるでもなく、やや間延びは感じた。ドレゲネの過去が描かれてからは政治劇が本格化し、ボラクチンとの対立軸が明確になって面白くはあるのだが、その中軸となる出来事が歴史と照らしても結構無理があると感じてしまう。政治劇のために歴史の隙間にねじ込んだという観点では頑張っていると思うのだが、別にこちらはこの時点でどうしても政治劇が見たいというわけでもないし…実際、ファーティマドレゲネ組が未熟すぎてこの時点でねじ込む必要はあったのだろうかという疑問がある。本来、この2人を主軸とした政治劇が本格化するのはもっと後だと思うのだが、そこまで伸ばすと物語が間延びするので、ここでファーティマとドレゲネに強い絆を結ばせ、ボラクチンとの対立構造を明確化し、オゴタイとの価値観の衝突も描きたいという作劇上の都合があったのだろう。それが違和感なく受け取れていれば文句は何もなかったのだが、私としては違和感が一定水準を超えていた。キャラクターの背後に繰糸が見えるだけでなく、歴史に対する不自然な改変にまで見えてしまうのがこの手のジャンルの難しいところ。
とはいえ十分面白いし、ここまででファーティマドレゲネは未熟な反逆者、ボラクチンオゴタイが思慮深く懐深い敵という構造は明確になって、次期以降でより面白くなりそうな気はしている。歴史を考慮するとそれも…までなので、どうするんだろうという思いもあるが…歴史題材の創作って難しい。
https://abema.tv/video/title/12-31
https://ch.nicovideo.jp/anime-jaadugar
https://tver.jp/series/sru8u1w0o7
https://animestore.docomo.ne.jp/animestore/ci_pc?workId=29060
https://fod.fujitv.co.jp/title/500f/
https://www.amazon.co.jp/dp/B0H63JS4K1
https://www.b-ch.com/titles/9809/
https://www.nicovideo.jp/series/569248
ストーリーの展開が弱い
シタラが動きづらくて、復讐モノとしてはイマイチ
映像は王様ランキングを思い出す絵本のような画で良い
第四話で脱落。
映像は美しく、BGMは最高、雰囲気も非常に良くて、今まで知ることのなかった世界が肌で感じられそうな気配はある。
だがファーティマという実在の人物をそのままモデルにしながら、史実では特に記録がないにもかかわらず、ありがちな復讐劇に仕立て上げてしまったのがとても引っかかってしまった。
カメラのレンズとなる主人公を復讐者にしてしまったことで、モンゴル側の人物像も歪んで見え、必要のない悪者を作り出してしまっているように見える。
もともと復讐譚がやや苦手なのもあるが、主人公が復讐の炎を燃え上がらせるたびに実在のファーティマという人物を捻じ曲げてしまっているような感覚に陥り、見ていることに集中できなかった。
これが架空の主人公だったり、ヴィンランドサガのように名前を変えて別人であると示していたり、Fateシリーズのように原型をとどめない魔改造をされていたりするのならともかく、歴史上の偉人をたくさん出して、雰囲気としてもかなり歴史考証や文化考証をしっかりしていてそうな中に、しれっと復讐者ファーティマを置いてしまうのはかなりの誤解を招きそうな作品内容に思える。
歴史ものである以上ある程度のフィクション要素は仕方ないが、実在の人物の幼少期をまるっと創作した上に、復讐という強すぎる動機を人物の核として据えてしまうのはいくらなんでもやりすぎではないかと感じる。
また、周りが史実に忠実なだけに、肝心の復讐という動機がフィクションとして浮いてしまいとても空虚なものに見えてしまう。
ファーティマという人物があまり知られておらず、前半生の記録もほとんど残っていないのをいいことにさまざまな想像を巡らせるのは結構だが、その方向性として復讐を選んでしまった結果、いろいろな人たちを貶めることになってしまっている作品であるように感じた。
非常に残念。
あとなんでここまで雰囲気作りを徹底しておきながらOPとEDがひねりのない邦ロックなんだろう?
モンゴルやイスラムの文化に詳しいわけではないが、挨拶などの仕草や食べ物などの細かな描写からは、実際どうなのかは別としても、その土地で人々が暮らしているという現実味が感じられ、興味を惹かれた。
登場するキャラクターも、単純に善悪で分けられる人物としては描かれておらず、それぞれが自分なりの合理性を持って行動することで物語を前に進めており、個人的に好みな点だった。
復讐は本作のテーマのひとつといえるが、一般的に思い浮かべる復讐劇とは少し異なっているのも特徴と言えるだろう。
主人公シタラは、知恵を使って状況を動かそうとしたり、ときには感情のままに行動することもある。しかし、それが思わぬ結果につながってしまい、大きな流れに翻弄される姿が描かれる。
そんな主人公らしくない姿が、逆に「そうだよね、そんなに甘くないよね」と思わせる現実味につながっており、意外性と面白さを感じさせてくれた。
生活や人物の描写に現実味を感じられ、魅力あるキャラクターにも惹き込まれる、大変良い作品だった。
なお、蛇足ではあるが、私見をひとつ。
本作について、史実を根拠に評価しているものを見かけることがある。もちろん、史実を知ることは本作をより深く楽しむうえで重要な要素だと思う。
一方で、歴史上の出来事については、史料の解釈や研究によって見方が変わる部分もある。
そのため、史実を基準として本作を評価する姿を見ていると、12話で「星が巡る理由」を本の知識を元に主張していたシタラの姿を少し思い出してしまう。
史実は史実として重要であることは間違いないが、本作を見るにあたっては、いったん史実から距離を置いてみるのもよいだろう。
アニメの楽しみ方は人それぞれではあるが、描かれるストーリーや人物を素直に楽しむのも良いのではないかと思う。
絵のタッチは なかなか味があってイイ感じなんだが、
話は癖が強い。